でりの気まぐれ日記 -2ページ目

カウントダウン

カウントダウンが始まる。


何か考えていたんだけど、思い出せない…

一瞬、出遅れた。


リーダーは凄い加速…

これが32だっ!と言うような加速…


無駄なホイールスピンをさせないように

アクセルコントロールしながら、加速したけど追いつかない…

一瞬の遅れはでかい。


コーナーが迫る

ドカンっ!と感じでリーダーはブレーキングしている感じ

FDは、ABSをキャンセルしているので同じように踏んだらロックする

でも、ドリフトは使える


いきなり最初から、高い進入スピードでイン側に切り込んでみる。

思った以上に、FDはオイラの言うことを聞いてくれる

これならいける感じ。


でも、差が余り縮まらない…

あれ?コーナー速度があまり違わないのか?

そうか…ネオバか…

ネオバのグリップ力を忘れていた

一段階上がっている感じがする。


これ以上に、コーナー速度を上げるというと相当大変なんだけど…


とてもじゃないけど、抜くどころか横にも並べない…



1本目でちぎられなかっただけでもよかった


おっかけっこのはじまり

なんか、バトルが決まったらまわりが盛り上がってる。

「見たかったバトルですっ!」

「勉強させてもらいますっ!」とか言われた。


いやいや…そんな大袈裟なもんではないんだと思うんだけど…

なんか凄い、プレッシャーっ!


オイラはFD。

先行が、リーダー。

これは、ホント油断していると1本で決まってしまうぜっ!


FDのコクピットに座る

何年ぶりだろう、FDでバトルするのは。

最近は、インプばかりだったから凄く懐かしい感じがする。


FDはみんなでチューンしたと言っても、元々はオイラの車

去年も何度か乗っているし、基本的なものは何も変わらない

何も変わらないと言うことは、考える前に体が反応するはず

操作的には、不安はなかった。


グリッドに並ぶ…

相手は、32と言えどもダウンヒルで負けるわけにはいかない。

思っていた以上に、冷静だが心臓はバクバクしている


そういえば、オイラは心臓病だったんだ…

心不全と不整脈がおこるなよ


よいよ、バトルがスタートする。


ルールですから…

土曜の参加って、久しぶりだった。

お迎えってよいね。


峠に行けば…

「なんだ意外に、元気そうじゃん」

「自殺したかと…」

「あまり、痩せていないね」とか…

言われ放題。

無言で、肩を叩いてくれる人もいるし

「おかえり、待っていたんだよ」とも言われた。


みんな心配してくれていたんだな…

痛いほど、気持ちがわかる


居場所があるって嬉しい…

信じれる仲間がいると言うことは

こんなにも気持ちがよいんだね。


今シーズンは、オイラの持っているものを

全て誰にでも伝えて行きたいと思っている。


チームなんて関係なく、教えを求める者に伝える


これが、今オイラのできる唯一のことだと思うから。


こんなことを、自分の心中で決意していたら、リーダーが…


「でりさん、俺とバトルしない?」

えっ?リーダーとバトル?

考えてみると、リーダーとバトルはした記憶がない。

R32の使い手…

あのヘビーなR32を振り回す腕はピカイチだろうな…

おもしろい、自分の腕がどれぐらい錆びついているかもわかりそうだ。


「OK、良いよ。」とオイラ


「じゃあダウンヒルで、イニD方式ね」とリーダー


えっ?ヒルクライムじゃないの?

ダウンヒルじゃ、32に不利では?


「今日は、ネオバを履いているから油断しているとちぎるよ」とリーダー


げっ!ネオバを履いているのかよ 反則だろ…

でも、油断するつもりも負けるつもりも最初からないよ。