シンボリルドルフは、本当なら三冠馬ではなかったっ!
シンボリルドルフは、本当なら三冠馬ではなかったっ!
と言う題名だけど、これはオイラの記憶である
ルドルフの現役時代を知っているファンなら皐月賞での事件を知っているであろう
今の競馬ファンにとっては、
「なに言ってんだっ!ルドルフは競馬史上に残る七冠馬であろう」
と、思うであろうが事実はひとつなのである
シンボリルドルフは、馬主や生産者などに翻弄された馬であることも知っていてもらいたい
三冠馬のことはゆっくりと話していこう…
まずは、主戦騎手がなぜ岡部騎手になったのかを話したい。
岡部騎手は、ビゼンニシキという馬の主戦騎手でした。
ルドルフのデビューは、北海道か中山を予定していた。
しかし、新潟に行っていたときにあまりにも調子が良いので走らせたらしい
管理している、野平調教師は柴田政人騎手に乗らせようと思っていたらしい
柴田騎手は、ルドルフの兄や姉にも乗っていたからである
新潟デビューには、もうひとつ理由がある
ルドルフの兄である、シンボリフレンドが札幌のデビュー戦で
ダートの砂をかぶり、それから気性が激しくなったこともあったから
ルドルフには、「芝」でのデビューを考えていた
当時の札幌競馬場は、芝コースがなかったのである。
さて、ルドルフ3歳(旧)は、3戦しています。
デビューは新潟競馬場での新馬戦。
いちょう特別の東京競馬場
普通のオープンレース 東京競馬場
なぜか、朝日杯3歳ステークスを避けている
理由は、11/27に東京競馬場で行われるジャパンカップで来ている
海外の競馬関係者に「日本にもこんな凄い馬がいる」
ということを見せてやろうとのオーナーの考えだったらしい…
確かに、このオープンは見た記憶がある1600メートルのレース
2馬身ほど差で、シリボリルドルフは勝利を挙げるのだが
タイムは平凡だった、1分40秒ほどだったと記憶している。
こんなタイムで、海外の競馬関係者が驚くとは思えない
なにを考えているかわからんっ!
しかも、次の年でのジャパンカップでは、勝つどころか3着に終わる
さらに、日本の馬であるカツラギエースにも負けてしまう。
少しは考えてくださいよ、和田(馬主)さん と言いたかった
考えてみれば、この時点で世界に出すと言うのは無理だった気がする。
4歳(旧)になって初戦は、弥生賞である
なんと、+18キロで出走してくる
太ったと言う訳ではないのであろうが、+18は増えすぎでは?と思った。
この体重の増量が原因かもしれないけど、ルドルフは初めて2番人気となる
ルドルフが、日本国内のレースで1番人気が取れなかったのは
この弥生賞と、4歳(旧)でのジャパンカップだけである。
しかし、レース結果は、ビゼンニシキに1馬身と3/4馬身差で勝利する
次に出走するのは、皐月賞 クラッシック第1戦目である
弥生賞を勝利して、シンボリルドルフは歴史に名を残すためには
絶対に負けられないレースである。
弥生賞のときの+18にも驚いたが、この弥生賞でも驚いた
馬体重は、なんと-22だった…
外傷的な怪我をして調教ができなくて集中して調教して体重を減らしたらしいのだが
大丈夫かよっ!と本気で思ったし…
ルドルフがそんな強いのだろうか…と疑問にも思っていた時期である。
題名である「シンボリルドルフは、本当なら三冠馬ではなかったっ!」
と、いう事件はこの皐月賞である
この皐月賞ではルドルフは、先行していた
岡部の勝利の方程式であろう
4コーナーで先頭に立っていたが、直線ではビゼンニシキとの叩き合い
手に汗を握った記憶がある
そのとき、ルドルフは、外側にいるビゼンニシキにぶつかるのである
「斜行」と言う立派な反則である。
レース結果は、レースレコードでのルドルフの勝利
1着 シンボリルドルフ
2着 ビゼンニシキ
斜行をしたのに、なぜ1着なんだろうと言う人もいるであろう
理由は簡単である
今のルールと違い、「降着制度」がなかったからである
降着制度が取りいえられたのは、1991年である
ルドルフの出走した皐月賞は、1984年であった。
この降着制度のルールのため1991年の天皇賞秋で、メジロマックイーンが
ぶっちぎりの1着だったのに、18着に降着されている
競馬の世界に、「れば・たら」はないのはわかっている
しかし、反則をしたのは事実であることも確かなのである。
表彰式で、岡部騎手は三冠を意識して指を一本あげる
武豊騎手が、ディープインパクトでも同じことをした
しかし、岡部騎手はこの「斜行」で2日間の騎乗停止処分を受けている
2日間の騎乗停止と言うことは、偶発的か馬に非があるあるかと言うことらしいけど
競馬会が「反則」と認めたということである。
ルドルフのファンとしては、悲しいことだけど事実は事実
現実から目をそらさずに認識したいと思う。
シンボリルドルフは、牡馬クラッシックの初戦である第44回皐月賞では
「斜行」と言う反則を犯すが、勝利をあげたのである と…
こういうことを、シンボリルドルフという七冠馬の名前を知っている
競馬ファンに伝えて行きたいと思っています。
次は、ダービーからのことを書きます。