今年で3周年を迎えましたDelBombers&co.ですが、以前の更新で1952XXと1969XXは「単にカタチが違うだけでは無い!」と書かせて頂きましたが、今日はそれらのディティールを少しだけご紹介したいと思います。

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先ず、お浚いなのですが、DelBombers&co.のジーンズには'50sをイメージした1952XXと・・・
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'70sをイメージした1969XXがあります。

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ご覧の様に、これらは全く異なったシルエットなっています。

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本来は'50sと'70sのジーンズではリベットやパッチラベルの素材も異なるのですが、DelBombers&co.のコンセプトは「お客様のニーズ」である為に、ご要望の多いそれらの部材に付きましては'50sジーンズのモノを流用しています。

 
 
しかしながら、それらの部分以外は明確に異なった仕様になっています。
これは僕からの要望でもありましたが、やはり、ジーンズの神様の拘りが強く反映されている所でもあります。
 
 
先ずはこちらに目を向けて頂きたいのですが、ベルトループの長さです。
如何でしょか?
違いは判りますか?
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右が1969XXで左が1952XXになりますがループの太さも長さも異なりますよね。

これにはキチンとした理由があるんです。
 
 
ヴィンテージの話しですから「諸説」は多々ありますが、元々はジーンズにはベルトループが無かった事は有名な話で、ベルトループが取り付けられる前はサスペンダーを使ってジーンズを穿くのが一般的でした。
 
 
しかし、後にベルトの普及と共にベルトループが取り付けられるのですが、何故か?ジーンズでは余り活用される事が無かった様で、使い勝手の悪い(ベルトを通し辛い)短いループのまま長年に渡って取り付けられていました。
そして、当時の縫製の強度も悪かった為に、カン止め(バータック)を広目に打つ為にベルトループの幅も広かったと言われています。
 
 
因みに、生産効率を上げる為?として、ループズレが採用されたのは有名な話ですが、勿論、これらのディティールもDelBombers&co.には採り入れておりまして、各モデルで異なった仕様にしています。
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その後、1950年に入るとハリウッドスター達に愛用され始めたジーンズはワークウェアからファッションウェアへと需要が移り変わり、ジーンズにベルト合わせる人が多くなった事から使い易さを考慮してベルトループは長くなりました。
また、この頃になるとスパン糸が徐々に使われ始めた事からカン止め(バータック)の強度も上がり、ループが細くなって行ったと言われています。
 
 
こうして、書き綴ってみるとベルトループ1本でネタが出来てしまう程、ジーンズっては奥が深いんですね。
自分で書いていて驚きました。
 
 
DelBombers&co.はマーケットニーズをショップ目線で汲み入れた「レプリカのレプリカ」ですが、伝統的なディティールはキチンと採り入れています。
何故なら、僕自身がそういうジーンズ以外は穿きたく無いですし、ジーンズの神様だって、「名ばかりのジーンズ」なんて創る筈も無いですからね。
 
 
そんな訳で、また気が向きましたらDelBombers&co.のジーンズのクローズアップネタを書いてみたいと思いますので、期待しないで楽しみにして頂ければ幸いです。
 
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