「鏡映は、その鏡を見ている視点と、その鏡を含めた視野面全体の関係を相互に反転させています。
つまり、3次元空間そのものを反転させているのですね。」
「2次元の平面世界を裏返すには、その一つ上の3次元の方向が必要になります。
わかりますか?」
「はい、わかります。
そもそも2次元の世界を認識するためには、
3次元の世界から覗かなくてはできません。
!ということは、3次元空間の反転も4次元の方向が必要になりますね!」
「そうです。
鏡像空間と実像空間は、左右反転ではなく、空間の方向自体を反転させる4次元方向の反転なのです。
4次元の方向の反転とは、3次元の内部方向と外部方向の反転であり、視野空間という知覚世界においては、
瞳孔(ミクロ)と視野面(マクロ)というミクロ方向とマクロ方向の関係を一気にひっくり返します。
そして、この反転方向の相対性とは、
向かい合う ”わたし” と ”あなた” の ”前” と ”後ろ” の関係です。」
「では、実像を実像として見ている人間は殆ど誰もいない、
ということですか?」
「ほとんどの人間の認識は、
実像、つまり、真の主体としての視野空間の世界の方は、
目の前にありありと姿を表しているにも関わらず、
無意識的に放置され、ただそこに忘却された現実としてあるだけです。」
「・・・( ̄_ ̄ i)」