海はオレンジ色づいて、波は揺れる。
海岸線をひとり歩いていた。


潮風がべとついて、髪もぐちゃぐちゃ。

そこで空を見たら、透き通る青だったよ。
4年前と似てる青。


風に舞うブラインドと、なだれ込む波音が
俺の頬かすめてひんやりと消えてった。

ずっと向こうに見える小さなカタマランに手を振ってみたけど
振った手は見えるかな。


焼けた肌とココナッツ、ラムロックを飲み干して海に出た。
うねる波は10フィート


風に舞うブラインドと、なだれ込む波音が
頬かすめてひんやりと消えてった。


昼下がりには、いつも決まって風になるチャートハウスを眺めていたんだ。
あの時の空みたいにひんやりと消えてったよ。

窓際に並ぶ人形たちの歌を唄えば、きっと救われる。
昨日泣いてたあの子は、笑って薬指の指輪を見てる。


ベージュのソファーで足を伸ばせば、低い天井には天使が見えるんだ。
見上げたそこはきっと綺麗で、落ちたリンゴを踏み潰している。


旅にでてみるよ。
どこか遠いとこまで。
どこでもいいさ。
はやく行かなくちゃ。


揺れている風が二人遊んで左側から誘って笑うよ。
黄色い絵の具しぼり出したら、少しだけ白と青色もしぼる。


枯れた桟橋。ここが二人の場所だって。
笑いながら眺める右手の指輪。


日が昇ったらまた会えるよって
そんな気がして手を繋いでた。

あなたに別れは言わず消えていくわ
またねの言葉はいらない
日の出間近の遊覧船に乗り
知らないところを目指すの

ふたりの笑顔が素敵だったからこそ
いつでも隣にいたのよ
あなたが選んだ揃いのグラスも
たったひとつがたたずんで
部屋を眺めてこぼれた涙で
思い出ばかり生き返る


壁際に咲いた花、赤く染まった


寒空一枚羽織った上着
あなたがくれた白いコート
かじかむ両手を優しく包んだ
大きく硬いあなたの手


ふたりで歩いた暗い帰り道それでもそこだけ明るかった


靴を並べたらふたりだけの時間
はにかむあなたの可愛さも
隣に座って合わせた掌
幸せだって感じてた
すぐ会えるそんな場所
あなたのとこへ
このまま静かに眠るわ