バカンス中のお菓子2 Gâteau au fromage | 南仏ーの生活

南仏ーの生活

南仏の庶民のフツーの生活

年開けから自分も子供も体調を崩してしまい、ようやく治ったと思ったらもう2月になってしまった。

ボヤボヤしていたら冬のバカンスが始まってしまう。

 

今さらだけど2023年度のノエルのバカンス中に作ったお菓子その②。

ノエルの前夜(つまりクリスマスイブ)にブッシュ・ド・ノエルを作ったが、翌日のノエル当日にはイチゴのタルトを作る予定だった。

 

イチゴのタルトは見た目が華やかでテンション上がるけれど、市販のタルト生地を焼いて、これまた市販のカスタードクリームを敷いて、イチゴを並べるだけ。

これならそんなに面倒ではなさそうだ。

 

と、たかを括っていたら、案の定大失敗。

タルト生地が焼成中に縮んでしまい、カスタードを敷くどころではなくなってしまった。

 

幸いまだカスタードクリームもイチゴも用意していなかったので、損失はタルト生地のみ。

タルト生地にはバターがたっぷり入っているし、クッキーみたいなものだけど、クッキーだとして食べると何かちょっと違う。

はて、どうしたものか。。。

 

そこで思いついたのが、チーズケーキ。

タルト生地を砕いて土台にすればいい!

ということで急きょレアチーズケーキを作ることになった。

 

チーズケーキを作るとなると、当然クリームチーズが必要。

チーズケーキはこれまでフランスでもドイツでも何度か作って来たが、その際お世話になっていたのが Philadelphia社のクリームチーズ。

しかし頻繁に使うものではないので、当然家にはストックがない。

 

そこで今回使ったのが、フランスでは La vache qui rit と呼ばれるチーズ。赤い牛が笑っているパッケージでおなじみ。

見た目は日本の6Pチーズみたいだけど、中身は塩気のあるクリームチーズ。

この際多少の塩気は目を瞑ろう。

幸い他の材料はすべて家にあったので、型に失敗したタルト生地を砕いて敷き、クリームチーズに砂糖や生クリームやゼラチンを混ぜたものを流し込み、冷蔵庫で冷やして完成。

 

完成したケーキは、見た目は普通。

食べてみると、若干しょっぱいが、うん、普通のレアチーズケーキだ。

 

 

しかし子供には不評、というか食べもしない。

 

どうもチーズとケーキが合わさることに納得していないようで、ベイクドチーズケーキさえも食べない。

そういえば近所のケーキ屋さんでも見かけたことがなかったな。

マルシェのチーズ屋さんでは売っていたけれど、あれはクリームチーズというよりフロマージュ・ブランのケーキだから、味はかなり軽い。

 

確かに私も小さい頃、初めて食べたチーズケーキは微妙だった。

ケーキ=甘さ100%みたいなイメージだったので、甘じょっぱいのが不思議だった。

しかし大きくなるにつれ、チーズケーキの美味しさに目覚め、今では目がない。

そのうち子供たちもそうなるだろう。

 

ということで、出来上がったチーズケーキは夫と私で平らげた。

実に1人半ホール(20㎝型)。

バカンス太りは必至なり。