「永遠の仔」がかなり印象に残っているので
あらすじ・・・
多額の借金の保証人になり1年前に家出した父。借金取りに追い詰められ、窓から転落して植物状態になった母。借金を返しながら家族を養うために高校を中退し、早朝から深夜まで働き続ける長男の誠。寝たきりの母をアパートで介護しながら妹の面倒をみる、小学6年生の正二。母が倒れてから、おかしな真似をするようになった5歳の香。世界が一変した3人のきょうだいは、怒りや悲しみを押し殺し、ただ生き延びるために、誰も知らない犯罪に手を染める道を選んだ――。
あまりにも不幸で理不尽で過酷な状況を
物語の半ばにきてもなかなか納得というか
自分の中で処理することができなかった。。。
「永遠の仔」も楽しい話ではなかったけれど
細々した描写に衝撃をうけた本であったけれど
この「歓喜の仔」は同じ流れなのかと思ったら
全く違うように感じました。
途中で読むのをやめたくなるほどの泥沼な生活、
この先に一体なにがあるの?
そう何回も問いながら
なんとか最後まで
読むことができました・・・。
最後までリートの世界には入ることができなかったな~。
香の能力が犯人逮捕にまでつながったのはビックリした。
バラ子さんという勝手に香がつけたあだ名は
薔薇のワンピースを着ていたからバラ子さんかと思ったら
体がバラバラにされて遺棄されたてたからバラ子さんには
ある意味ビックリ(@_@;)
言い方でユーモアまで感じていたのに
そんな理由だったの~( ̄▽+ ̄*)
香の「むれ」という表現も面白かった。
「動物になりたいよぉ~ケダモノになりたいよぉ~」
正二の「想像力の足りない連中に最も有効なのは、暴力でも説得でもなく、まして我慢でも沈黙でもない、相手の眠っている想像力を刺激することだろ」
あなた本当に子供ですか?Σ(・ω・ノ)ノ!
誠「笑われるかもしれないけど、おれは、あいつらに、会いたいんだ。正二と香に会いたいんだ」
(iДi)
終盤に入ったら一気にもうジェットコースターのように話しは展開していき、今までの迷いも葛藤もなく物語りの中に飲みこまれていった。
きっとこれが人間なんだ。
人を虐げ、だまし、搾取し、犠牲にする。生き物である人間の、たぶんそれは一つの本性だ。限界なんだ。仕方がないことに絶望したくない、なくならないものが存在することに、いちいち嘆きたくない。
人間と悪は切り離せないもの
それでも人間は悪でいつづけられない。
悪をつづけられない。
なぜなら、
悪でありつづけるなら、
仲間同士でも殺しあわなきゃならない。
そしたら人間はとっくに終わってる。
けど実際は大半の人間は
仲間を作る。
家族をもつ。
子供を育てる。
殺しあうより平和を求める。
悪を自称する者たちも
常に悪は成せない。
そんなことは人間にはできないんだ。
どれほど悪をなそうと、
人はまた必ず善きものを生み、
善きものを育ててしまうんだ。
そのとき、いいかい、
そのとき悪は裏切られているんだ。
これが秘密だよ。
人間が滅びない秘密なんだ。
とても印象深い言葉でした。
