『ドクター・フー』について語りたい③ | ★F**kin' Perfect★

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徒然なるままに、つらつらと。。。

の続き右矢印

 

最後に宝塚でもやったら結構感動的な話になるんじゃないかという話をご紹介させてください。

サブストーリー的にシーズン跨いで続いている話ですが、視聴予定のある方はネタバレ注意注意

とはいえ、ほとんどの方は観ないと思うので(笑)読み物として楽しんでいただければ。

 

あくまで宝塚でやるならばという体ですので、話は端折ったり順番を入れかえたり

わかり易いよう設定を変えたりと、アレンジを加えております。

実際のドラマでどうなっているのか知りたくなった方は、ぜひ視聴をばw

 

前提として

・男はタイムトラベラーであり過去や未来を自由に旅している

・男は湖のほとりで死ぬ運命にある

・歴史は変えてはいけないポイントがあり、変更することが出来ない

・定まった歴史を変えようとするとパラドックスが起こり世界が壊れてしまう

 

 

~STORY~

湖のほとりで男は撃たれて倒れた。時は遡り・・・

 

男がとある遺跡(図書館)を訪ねた時、遺跡を調査する一団に出会った。

そのうちのリーダー格の女性は“ソング教授”と名乗り、考古学者だという。

「やっぱりあなたは来てくれると思ってたわ。いつだってそうだったもの。」

「いつだってって・・・君は誰だ?(Who are you?)」

 

何かを期待するような目で見る女性。だが男は顔も名前も聞き覚えがない。

彼女の目はどこか親しげで、どうやら男の事を知っているかのような雰囲気ではあるが。

 

男の予感は当たっていた。二人っきりになった際、彼女が切り出した。

「ダーリン(Hello sweetie)他人の振りは理由があるのかもしれないけれどまずは確認よ」

おもむろに古びて読み込んだ青い日記帳を取り出すと、男が行ったこともない場所を挙げては

そこに行ったか確認してくるが、男は挙げたどの場所も行ったことがなかった。

 

要領を得ない顔をしていると

「驚いた・・・あなたにとって今日が初めての日だったのね。」

「前に僕たち会ったのか?」「えぇ何度も、、、あなたの未来で」

「君は誰だ?そこには何が書いてあるんだ?」青い日記帳に手を伸ばすと

「私はリヴァー・ソング、それ以上はネタバレよ(Spoiler)」と日記帳を取り上げたリヴァー。

 

更に問い詰めようとすると、遺跡の罠が牙をむき調査団たちを襲ってきた。

仲間が一人、二人とやられていく中、男しかもっていないはずの道具を取り出し

罠を潜り抜けるリヴァー。調査団員達が自分達の仲間ではない男に不信感を覚えるも、

「彼ならいつだって指を鳴らしてタイムマシンのドアを開け、颯爽と現れ助けてくれるのだから」

とリヴァーだけは彼への絶大な信頼を寄せていた。

 

だが、男自身はそうじゃない。だって彼は指を鳴らしてもタイムマシンのドアを開けられないから。

彼の未来を知り、彼すら知らない彼の事実を知り、彼しかもっていないはずの道具を持つ彼女。

「君は誰だ。一体僕のなんだんだ」そう彼女にしつこく迫ると、とうとう彼女は男の耳元で囁く。

その言葉を耳にした途端に驚愕のあまり目を見張ったが、魔の手は二人にも迫って来た。

男が身を挺して防ごうとしたが、リヴァーは男を殴り倒して自分が犠牲に。

 

「これで私の死に様を忘れられないわね」「やめるんだ!」

「あなたがくれた青い日記帳はもう最後のページが終わってしまったの。

それに前回会った未来のあなたは髪型を決めてスーツ姿で現れた。

一緒に景色のいいレストランで歌う塔を眺めながら貴方は泣いていたわ。

それはあなたが今日ここで私が死ぬのを知っていたからよ。道具を渡したのもその証拠」

 

「そんな歴史変えて見せる!」「そんなことをしたら許さない!!歴史は変えられないの」

「じゃぁ僕が代わる!」「あなたがここで死んだら二人の出会いも無くなってしまう。

あなたにとっては今日が最後じゃない。これから先また私に会える。一緒に旅するのよ。」

「君は知っていた。誰も知らない誰にも言っていない僕の名前を。僕は君と・・・」

「もう黙って。。。ネタバレよ(Spoiler)」

 

無事遺跡から脱出できたが、自分の無力さに苛まれる男。遺跡から立ち去ろうとしたその時、

「未来の僕は彼女が今日ここで死ぬのを知っていた!そんな僕が道具を彼女に渡した!!

きっと罠を潜り抜けるだけじゃない。なんらかの理由があるはずなんだ!」

 

彼が未来で過去のリヴァーに渡した道具は実は魂の転送装置だった。

奇しくも彼らがいる場所は何でも所蔵することのできる図書館。魂もデータとして収容できる。

身体は失ったものの、リヴァーの魂は美しい遺跡の中で生き続けるのであった。

彼女を救い、男は指を鳴らしてタイムマシンのドアを開け図書館を後にした。。。。

 

 

その後も冒険を続ける男。旅の節目節目で男はまだ生きている頃のリヴァーと何度も出会った。

「Hello sweetie」「Who are you?」「It's Spoiler」毎度繰り返される会話。

回数を重ねながらわかったことは彼女が誰かを殺した罪で服役中であり、

何度も牢獄から脱出しては危険な旅に出かけるほどの腕利きでもあること。

そして彼女と自分の時系列は逆行しているということ。男の未来は彼女の過去。

 

会えば会うほど男は親しみを感じるが、出会うのはいつも以前会った時より過去の彼女。

「初めて会った時の彼は私の事を何でも知っていた。でも会うたびに私の事を知らない

彼になっていく。時が経つにつれ絆を感じられなくなるの。それが辛い。。」

そう漏らすリヴァーだが、自分の事を知らない彼女になっていくのは男にとっても同じだった。

 

とうとう男はリヴァーにとっての初対面、つまり男の事を知らない彼女と出会うことになった。

彼女の本当の名前はメロディ・ポンド。生まれた直後に誘拐された男の大事な親友の娘であり、

何と生まれてからずっと彼を殺すためだけに訓練されてきた暗殺者だったのだ。

 

男は毒を飲まされたが、リヴァーも兵たちに囲まれ殺されそうになってしまう。

「僕はまだ死んでいない!だからリヴァーを殺すな!!」「リヴァーって誰よ?!」

ふらふらになりながらも彼女を庇い、兵を退け彼女を救い出した。

命を危険にさらしてもなお男が必死に自分を助ける様子に不思議に思いながらも心を動かされる彼女。

 

「お願いだ・・・リヴァーを探して・・・」「よほどあなたにとって大切な人なの?」

「僕にとって大事な人だ」「・・・わかったわ。必ず探しだす」

男のそばにいる仲間にリヴァーの正体を尋ねる彼女。そして知ることになる。

メロディ(歌)=ソング、ポンド(池)≒リヴァー(川)。後に名乗る名前だという事を。

男が彼女の事をどれだけ大事に思ってくれていることも。

「なにを・・・」「Hello sweetie」自分の生命力を分け与え、殺そうとした男を救ったリヴァー。

 

すっかり立場が逆転し、病室で横になっている彼女のそばにいる男。

「あなたは知っていたんでしょう?私があなたを救う事も」

「僕はあそこで死ぬ運命じゃなかったからね」「そう・・・」再び眠る彼女。

「君のこれからの人生がもっと良い人生になるように」

そう願い、青い日記帳を枕元に置き立ち去る男。沢山書くことがあるのを知っているから。

 

 

しかし運命は変えられない。舞台は物語のはじめ、湖へ。。。

タイムトラベラーという存在自体巨大なエネルギーの塊みたいなもので、歴史に多大な影響を及ぼす。

すでに“リヴァーが湖で男を殺す”という歴史は定まっており、その歴史を歪めてしまうと

時空が爆発してしまい宇宙自体存在しなくなってしまうという。

 

リヴァーが一度は拒絶し世界が滅びかかってしまったため、もう一度自分を殺すよう男が嘆願。

「あなたは皆に愛されている。でも私があなたを一番愛しているのよ!」

「なぜわからない!君の決断のせいで何百億もの人が苦しんで死ぬ。」

「あなたを殺せば私が苦しむ」「全宇宙の生き物より大切な事か!」「Yes!!」「・・・」

 

世界が崩壊するその瞬間、男はリヴァーの手に布を巻き付け耳元でささやいた。

「誰にも言わないと約束してくれ。僕の名前だ。メロディ・ポンド、これで君は僕の妻だ。

その妻にお願いだ。僕のせいで世界が崩壊するなんて耐えられない。僕を助けてくれ」

「・・・花嫁にキスを」「上手くできるかわからないけれど」

 

歴史は定められた通りに動き、そして世界は無事救われた。

彼女はこれから何度も過去の男と出会うけれど、彼はもう出会うことはない。

でも再び運命は二人を交差させる。彼女が図書館で死ぬ少し前に。。。

 

 

リヴァーの元に死んだと思っていた男がビシッと決めて立っていた。

「あなたは!!!」「Hello sweetie」「そういう人よねあなたって」

男はからくり人形で死を偽装し、全世界を、理を、そして彼女すら騙していた。

世界が男の存在を忘れるまで。彼女が男を愛し続けていたのも知っていたから。

 

二人は宇宙一景色のいいレストランへ出かけ、そこでプレゼントを貰ったリヴァー。

歌う岩山を眺め「素晴らしいわ。聞こえる?」男の方を見ると珍しく涙を流していた。

「泣いているの?」「風のせいだ」「でも・・・」「風が反響して音色を奏でている」

 

「悲しそうね」「君こそ」「もうすぐ日記のページが終わる。どうなるの?」

「心配ない」「未来で私たちの話を読んだわ。そこにはここでの一夜が二人の最後の夜と」

「ネタバレだ(Spoiler)」「でもそんな歴史、今から変えればいいのよね」

「何事にも終わりは来るんだ」「でもあなたはいつも最後にしたり顔で私を驚かせてくれる」

「永遠の幸せなんてない」「永遠の幸せは今この一瞬を言うの。あなたにはわからないわ」

 

ずっと男を見つめるリヴァーに、リヴァーではなく塔ばかりを見る男。

「なぜ塔を観ない・・・」「素敵な塔よ。でも塔が私を見てくれない。岩に見返りは求めたりしない」

「あの塔は長い間風雨に耐えてきた。時間にも。なぜ歌が聞こえるかは解明されていないが、

美しいよりに風が吹くと聞こえてくる。不思議と心の隙間を埋めてくれる、そんな歌が。」

 

「・・・本当に今夜が最後なのね。この星で一夜はどのくらいの長さなの?」

「この星で一晩は・・・24年間だ」「!!!あなたって本当に大嫌いよ」「好きなくせに」

したり顔の男。こうして二人は最後の夜を幸せに暮らしたという。

 

~Fin~

 

長文ご覧いただきありがとうございました!実際の話の半分もまとめられなかった汗

ドラマではさらに二人のタイムラインは入り組んでいたり、男(ドクター)が死を偽装した事は

その時から知っていましたし(知らなかったのは別人)事情があって釈放された後も会ったり。

更に死後、つまりデータとなった彼女も登場したりします。

男には姿が見えない状態で陰で助けていた・・・けれども男はちゃんと存在に気が付いてたというオチ。

 

彼女が男を殺そうとしていたことも結婚したことも実はそこまで全体的には大切ではなく、

ミステリアスな女性が大事な親友の子供だったというのが一番のポイントだったり汗

なのではありますが、交差する二人の運命が切ない話なのは事実グッド!

全部見終わった後に再び二人の物語を追いかけたくなります。

 

 

次に紹介するドラマは英国王室ドラマ『ザ・クラウン』(いつになるかわかりませんが汗