前回そもそもアローバースとはなんぞやについて語ってきましたが、
各々個々のドラマについて簡単に紹介したいと思います。
『ARROW』
“表の顔は、億万長者のプレイボーイ。その真の姿は・・・
鋼の肉体と弓矢を武器に、悪と闘う孤高のヒーローを描く!
船の遭難事故で死んだと思われた億万長者のプレイボーイ、オリバー・クイーンが奇跡の生還を果たす!
しかし、流れ着いた絶海の孤島で過ごした5年の歳月は、その男のすべてを変えていた…。
亡き父と交わした約束を果たすため、スターリング・シティを破滅に追い込む権力者から街を守るため、
人知れずヒーローとして生きることを決意したオリバー。
“お騒がせセレブ”という仮面で周囲をごまかしながら、緑のフードと弓矢を手にした
孤高のヒーローとして、一人、また一人と、父が遺したリストの人物に制裁を加えていく!”
(AXN公式より)
アローバース最初のドラマにして主筋にあたる『ARROW』
典型的な嫌な金持ちボンボンだったオリバー。当時付き合ってた彼女の妹と
船旅に行っちゃうぐらいの最低野郎でしたが、その船が遭難。死亡したと思われたが・・・
5年後に帰ってきた彼は豹変。一体空白の5年間は彼をどう変えたのか。
このドラマは過去と現在を行き来しながらオリバーの人生を描いていきます。
その過去編が5年の間に色々ありすぎるだろとつい突っ込みたくなるほどですが(笑)
確かにこんな濃密な時間を過ごしていたら人も変わるだろうと。そう人殺しに。
お金持ちのボンボンが鍛え上げた己の肉体だけを武器に悪と戦う。某蝙蝠男みたいですが、
同じくアローもダークヒーロー。特に最初期は悪人だったら人殺しも厭わないほど
(そんな彼も反省して不殺の誓いを立てます・・・できる限りはですが)
そもそも舞台となるスターシティ自体が暴力と陰謀が渦巻く街。
彼も必然的に暴力で解決しようとするし、過去の苦労から人間不信で秘密主義。おまけに好色漢。
そんなダークさも本作の魅力でもあります(そんなところもバットマンに似通う部分も)
仲間たちと衝突しながらも(つい「その喧嘩何回目?何回同じことで揉めたら」と思いつつ)
シリーズを重ねてただの弓を操る戦士から本当の意味のヒーローへと成長するオリバー。
そしてシリーズを重ねると過去編は(もう描く内容がないので)未来編へと変わっていきます。
オリバー達が命を懸けて守って来たものが一体どうなっていくのが。
現在の結果が同時進行で描かれているのも面白い(新しい世代のヒーローたちも)
「お前はこの街を汚した!」
お決まりのキメ台詞を言いながらバッタバッタ悪人を射抜く様は必殺仕事人のようなカッコよさ。
そんな『ARROW』は現在シーズン8。これが最終シリーズとなります。
始まりの物語が一体どう決着をつけるのか。楽しみでもあり、観るのが寂しい気もします。