『11.22.63』 | ★F**kin' Perfect★

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徒然なるままに、つらつらと。。。

久々にドラマの紹介をばしたいと思います。

 

『11.22.63』この数字にピーンと来た方はもしや世界史がお好きグッド!

63年11月22日。ダラスで一人の男が殺された。

その名はJ.F.ケネディ。かの有名なケネディ大統領暗殺当日ですね。

 

この話は現代に生きるひとりの男が数奇な運命から過去にタイムトラベルをして

ケネディ大統領暗殺を阻止しようとするサスペンスドラマ。

元々スティーブン・キング原作小説を映像化したものです。

話数は全9話。1話あたり40分ほどですので大体長編映画2本分ぐらいのミニドラマ。

もう少し詳しい説明をすると。

 

高校教師ジェイクは普段通っているダイナー(レストラン)の店主で友人でもあるアルから

不思議な話を聞かされる。それは店の裏口が1960年につながっているというのだ。

最初は信じられなかったジェイクだが、実際に証拠を見せられ真実だと確信。

死にゆく友の願いをかなえるため、ケネディ大統領暗殺を阻止するため過去に向かう。

 

つい最近再放送された『バック・トゥー・ザ・フューチャー』然り。タイムトラベルには

ストーリーによって法則が設定されているもの。このお話では

 

・裏口を通ると1960年の決まった時間に飛ばされる。

 

・過去に何年過ごそうと現代に戻った時は2分しか変わっていない

(その代わり自分の肉体は過去に過ごした分だけ年を取る)

 

・過去で起こったことは現代にも影響する(いわゆるバタフライ効果)

ただしもう一度過去に戻ればその全てがリセットされる

変えた未来を気にいったら過去に戻ってはいけない(最初からやり直しになるため)

 

・一番大切なことは、過去を変えようとすると変えようとする出来事の大きさの分だけ

変えまいとする時間が邪魔をする。また変えても自分に力が跳ね返ってくる。

これが本当にやっかいでなにか見えない力が主人公を阻害しようとあの手この手で妨害したり、

或いはちょっとした歴史の変更に対しても大怪我してしまったりする叫び

 

こんな書き方をすると息をつく暇もないノンストップサスペンスみたいに感じますが、

実際はストーリ展開は丁寧というかゆっくり進む。主人公も割と回り道をして

サイドストーリーが多かったりします。なぜなら飛ばされた日が暗殺の3年前だから。

 

最初はジェイクも60年代を満喫していたり、現代で気にかけていた事案を

解決しようとしたり(えらい目にあいますが)仕事もして恋にも落ちたり。

一応はケネディ暗殺の真相を突き止めようともしていますが(本当にリー・オズワルドが

犯人なのかどうか)もっと真面目に暗殺阻止に取り組もうよとも思わないでもなくあせる

 

まぁどう焦っても暗殺日は決まっているわけなのでどうしようもないからなんですが。

60年代の風景や世情(光の部分も闇も)もしっかりと描かれて、現在にも通じる

問題提起(いわゆる人種や性差別)をしているのもこのドラマの深さ。

 

緩やかに進んでいたドラマも残り2話で急展開。

にっちもさっちもいかない状態のなかで暗殺日までのカウントダウンが始まり。

 

そして最終話。視聴者は騙されていたことを知る。このドラマの本質を。

ずっとサブストーリーだと思っていた話がメインストーリーであり、

サスペンスドラマだと思っていたのが実はヒューマンドラマだった。

これまでの流れからして、まさか最終話で大泣きするとも思いませんでしたよしょぼん

 

このドラマの真価は最終話に詰まっているとも言えます。

逆に言えば最後まで見ないとこのドラマの良さが判断できないのですがあせる

ぜひとも最後の感動を味わっていただきたい作品。もっと言うなら宝塚でも上演できそうな。

本当ならだいきほでやってほしいところですが、それは無理なのでダウン

礼君なこちゃんでもできそうな気がする(スケール的には別箱サイズか)

 

最近軽く観られるドラマばかり見ていたので、久々に視聴後

「良い話やったなぁ」と思えるドラマに出会いました。

まぁ軽く観られるドラマでも面白いドラマはたくさんありますけれどね得意げ

ということでお次はアメコミドラマ語りします(笑)(絶対需要がないやつ)