昨日は心配なニュースが飛び込みましたね。
宙組のまいてぃがケガで休演
ショーとかブレイキンなど激しい振り付け
多かったですもんね・・・どの程度のものかはわかりませんが、
焦らず治して、再び舞台上で元気な姿が見れるのを待っております。
お芝居の代役は新公で演じた成君、ショーではこってぃ、ひなこ君、りせ君他でカバー。
20分開演時間をずらしたとはいえ、それでカバーできるジェンヌさんの底力!
本当に精神面でも体力面でも大変だとは思いますが、楽は1/4と長丁場。
本公演中に復帰ができるのか(ケガなので難しいところではあるが)ですが、
どうか復帰の日まで乗り越えられますよう。
そして、今日は雪組ムラ千秋楽、おめでとうございます!
残念ながら所用で観れませんが、最高の一日となりますよう。
あやちゃんのサヨナラショーのセトリが気になりますね。
絶対『ボニクラ』は入るでしょう。「♪死ぬのも悪くないわ」個人的に好きな曲で
歌ってほしいのですが、歌詞的にサヨナラショーで歌うのはどうなんでしょうね・・
あとは『愛の不時着』でセリが村人たちと踊るナンバー。あれも好きでした
そういえば、あやちゃん。ワイルドホーン氏で始まって、ワイルドホーン氏で
終わるんですね。(と今更)『ボニクラ』はワイルドホーン氏の楽曲の中でも
好きな曲揃いでした。何よりボニーのあやちゃんが本当にピッタリだった。
それまで彼女のことはそんなに。。。だったんですが、配信で『ボニクラ』観たとき
一気に彼女に惹かれた瞬間でした。そんな彼女が今日で本拠地最後か・・・
まだ東京があるとはいえ寂しい限りです。
ということで、②の続き
『雪組『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』『Prayer~祈り~』観劇感想②』①の続き『雪組『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』『Prayer~祈り~』観劇感想①』東北で未明大きな地震があったそうで。被災された皆様がどうか無事に過ごされ…
ameblo.jp
セット、演出について。
舞台幕開けに出てくる、歪んだ劇場のセットが今回いちばんのキモでしょう。
照明と相まって、ブランメルの心情をよく表していると思います。
生田先生は立体的な舞台の使い方をされるので、視覚的効果も大きいですね。
舞台を使うといえば、舞台上での早着替え。最初は?!?!となり。
あやちゃんドレスを上から着てたとわかり謎が解けましたが、
あのお衣装を上から着てあの細さ!?とさらにびっくら小桜でした。
印象的に使われた小道具としては鏡。ブランメル邸の鏡はどこが歪んでて、
途中で鏡が割れたり。でもラスト、ブランメルが身支度をするときは
クリアになっていたりと、まるで本人の心情そのものかのよう。
殿下のところにも鏡がおいてありますが、そこは常にクリアなんですよね。
王族の豊かさを表すものであり(実際借金はかなり物もだったらしいですが)
殿下のピュアな心を表すものでもあり。そういえば、ポスターでも鏡がありました。
そういう意味では、意図的に鏡を小道具として使っているんでしょうね。
ラストの劇場の使い方も印象的。同じ舞台上にブランメルとハリエットがいるんですが、
ちょうどハリエットには光が、ブランメルには劇場の影になっているところ。
ハリエットとブランメルのお互いの距離感、そしてこれから二人が歩む道(光と影)を
如実に表していて。(宝塚Pocketの舞台写真第3弾、7枚目の写真がそのセットが
分かりやすく観れるので、興味あるかたはぜひに)
からの、パッと舞台上が開けて、ブランメルも明るい道を歩んでいきます。
ブランメルは影には堕ちたものの、それでも彼の今後の道がそう暗くないものであることを
表している気がして、少し心が救われました(まぁあくまでお話の中ですが)
本当に細部まで緻密な計算をされているセットで、セットだけでも見ごたえあります。
衣装、音楽について。
大劇場にずらっと並ぶ宮廷服姿は圧巻!宝塚見たー!って気になりますね。
思えば大劇場直近2作、
天使と悪魔、
西部劇とギャンブラー、
総理と鬼、
映画と高校生と、宮廷ものから遠ざかってましたしね。
雪の前作は一応ドレスもありましたが、どちらかいうと民衆側の話ですし。
ブランメルはこき下ろしていましたが、華やかなドレスに目福でした!
衣装といえば、先ほどのラストのブランメル。これを言っては台無しですが。。。
実は某少年漫画の某怪盗に見えてしまったのはここだけの話(笑)
音楽は随所にワイルドホーン氏ぽさが感じられ。華やかで荘厳な楽曲が、
物語に色を添えています。というかね、物語がちょっとゴニョゴニョでも
音楽が良ければそれで何段階も質が上がるよねとも😅
ひとつ言うと、スカピンやネバセイと比べたら頭をリフレインする系では
なかったかなと。一番頭に残ってるのは父親の壁を越えるソングです。
特に印象に残った人たち。
最初に述べたように、デボンシァ公爵夫人演じる華純様(もはや様呼び)
『不時着』のときから好きだったのですが、もう今回で落ちてしまいました
舞台上にいるだけでその圧倒的存在感たるや。落ち着いた声色に、優雅な立居振る舞い。
常に微笑みを湛えていて。でも目は笑っておらず、殿下と相対するときだけ真の笑顔。
小柄なんですが、なんでしょうね、、、動きが大きいとかいうわけではないんですが、
小柄さを感じさせない。(そういう意味では星のるりはなちゃんに通じるものが)
華純ちゃんはショーでも圧倒され。今回のMVP的存在じゃないでしょうか。
トーリー党の先鋒であるジェンキンソン演じるかせきょう君。誰もが自身の利益しか
考えずに動いている中で、本当に国を憂いて動いていて。そんな彼だからこそ、
ブランメルはラストずっと一緒にいたピアポントではなく(ピアポントさあぁ・・・本当に
)
ほとんど顔見知りでもなく、むしろ敵対派ですらあったジェンキンソンにハリエットを託し。
そんな誠実な憂国の紳士を演じる華世君。役どころとしては静のお役なので
難しいところでしたが、動きのない中で存在感たっぷりに演じておられました。
プリンスせおっち。誰よりも一番プリンスに肩入れしてしまいました
あれだけ取り巻きがいるのに、真の友情を求めてブランメルを見るすがるような目線。
ブランメルから手痛い裏切りをうけて捨てられた子犬のような表情。
からの、ラストのブランメルとの別離のシーンは一転して冷たいご尊顔。
目は口ほどにものを言うと言いますが、まさにせおっちの目ひとつで
プリンスの心情がよく伝わり。守ってあげる必要のない立場の人ですが、
なんとも庇護欲が掻き立てられます。でもまぁ、奥さんは大事にしましょうね(笑)
その殿下の取り巻きストロベリーちゃんこと麻花すわんちゃん。
表情が豊かで、しかも小芝居が多めで常に近くの人とじゃれあってて
真ん中の芝居が気になるのに、ついつい目で追ってしまいます。
すわんちゃんといえば、ショーでとても嬉しいことが
そして、今回でラストのあやちゃん。ハリエット自身はブランメルに捨てられた後も
自分の力で切り開いた人物ですが、物語の上ではどちらかいうと受け身の存在。
ボニーやユンセリのような自分で周りを巻き込む役柄の方が合っているとおもうので、
最後にして少し役不足にも感じられ。とはいえ、芯の強さや凛とした立居振舞、
何よりドレス姿が圧倒的華があり、その舞台姿に魅入られました。
本当に・・・もっともっと見ていたかった
最後に・・・絶妙にピアポントに腹が立つ(笑)
ショーの話に続く