先週、NHKのあさイチで不登校特集をやってたらしく、ネット配信で視聴してみました。


一見、『不登校でも大丈夫』というメッセージを、感動物語に包んでうまくまとめていましたが、見た後、何だかすごくモヤモヤしたので、これは何かなあと思っていました。

 

そして、↑こちらの高田ぶらりさんのブログをみて、やっぱり本格的に不登校児に向き合っている方にとっては、あさイチの特集は消化不良というか、浅いといか、不登校の初歩の初歩なんだろうなということが分かりました。

まあ、NHKだし、あさイチだし、しょうがないと思いますが…

 

まず、松居直美さん代表する子どもの不登校に悩む母親像の描写が多く、なんで、そこで母親ばっかり?不登校が増えている今、子どもの不登校でそこまで悩む母親像ってもう古くないか?母親ばかりが悩む描写はよいから、次の一手を知りたい…と私は思ってしまいました。

 

そして、番組中では、不登校でも外出できて習い事も積極的にできて元気に過ごしている女の子が登場して、この子のどこが問題なの…?と疑問が止まりませんでした。

 

学校に行かなくても、楽しく生活して他者との関わりがあるのなら、今の時代、公教育にこだわることはそんなにないと私は思います。

 

ただ、まだ『学校に行かなきゃいけない』という親の常識が根強く、その親の価値観をどう対処していくかというのが、世間では問題にされていて、あさイチでもそこにスポットが当たっていたのでしょうか。

なんか、それって、親のメンツだけで、本当に子どものこと考えてないような…

 

日本全体が本当に子どものこと考えているのならば、まず、10人に1人も不登校を生み出す学校のシステム自体がおかしいから、そこを変えようっていう世論になりますよね。

 

戦後のみんな同じの頑張り軍隊式教育システムが採用されたままの今の公教育にガタがきていることは、周知の事実なのに、なぜ、公教育のシステムはそのままなのか…

 

公教育に任せていてはらちがあかないと気が付いた親は、公教育のシステムとは違うところにサービスを求めるから教育費がかかり過ぎて、ますます少子化の負のスパイラルにはまっているのが今の日本。

 

結局、不登校になったら、フリースクールや習い事でますますお金がかかる。

わが家みたいに、教育費がない家庭の不登校児は、フリースクールや習い事もできず、他者と出会う機会を失う。

 

そう、学校以外に、行き場のあって好きなことがある不登校児はよいのです。

問題なのは、家庭にも学校にも、それ以外の居場所もない不登校児。

 

うちの長男もそうですけど、他者と関わる場を失っている不登校児が、今後、ますます増えていくでしょう。

 

その子達を、どうやってすくいあげていくかというのは、公教育が考えて、担っていかなければと思うのですけど…

 

公共放送であるNHKの不登校に関する認識が、あさイチの特集にみるように表面的なものであるならば、日本の親はずっと悩まなきゃいけないんだろうなーーーと感じました。