そのインシデントが発生した夜勤。
もう1件 インシデントがあった。
T川さん。 調子のいいときはとてもやさしく可愛らしい甘えっこ。
ところがそんないい時は長くは続かない。
スイッチが入ると一瞬で別人のように変わり
乱暴で 誰も近よれなくなる…。
しかし 注意をすれば 不機嫌ながら
はい!!!っていうしドアや壁には当たっても
人に暴力振るうことはない。
そして 彼女の場合 人格が変わったという記憶は残っていて
あとで謝ってきたりするから 少しかわいいところもある。
彼女の一番困ったところは 薬中毒。
どちらのT川さんだろうが 日に数回 頓服をくださいとくる。
頭が痛いので…とか イライラするので…とか.。
ああだこうだ言って できるだけ我慢してもらう。
そして 薬を服用すれば今度は洗面所にいりびたり
水を多量に飲む。
精神薬はとても喉が渇くらしい。
気をつけないと 電解質のバランスが崩れ
死に至るケースもある。
前回の私の夜勤のとき 追加眠剤もらいにきて
そのあと いくら注意しても洗面所にいりびたり
水を飲んでいた。
せっかく 薬を飲んでも きかなくなっちゃうでしょ!
寝る気がないのなら眠れるわけないよ!と注意をしベッドに誘導したが
最近は毎晩そんなかんじだったらしい。
そして数日後。
T川さんは多飲水傾向なため 体重管理をしている。
日に数回の体重測定。
朝は6時半。
その時間は他にも数名 体重測定の患者がいる。
だから 放送で呼んでT川さんが来なくても あまり気にとめなかったようだ。
7時。 検温で回ったときだろうか?
T川さんが ベッドサイドに転落し多量の便失禁 尿失禁。
そして嘔吐…。 顔はすっかり浮腫み
瞳孔反射はなく ピクピクと痙攣していたそうだ。
その場の立ち会った職員は もうおしまいだ…と思ったそうだ。
死ぬだろう…と…。
救急病院に搬送され、命に別状はなかったが
5時の巡視のあと カルテの記載はなく
発見するまで なにやってたんだ!!という話になった。
閉鎖病棟は 夜勤は1時間毎に巡視する。
しかし6時はオムツ交換の時間。
オムツやポータブルトイレの確認を
3人の職員で回る。 採血しなければならない朝は
2人の場合もある。 全部の部屋を ラウンドする余裕などない。
その時間になると大半の患者は起きて 洗面所やトイレ…と
活動しているため ひとりずつ気にとめての巡視は
とても無理だ…。
T川さんの部屋は オムツもポータブル使用患者もいなかった。
しかも T川さんはベッドの周りのカーテンを常に閉めている。
同室の患者は なんだかとてつもなく臭い!!!と思っていたそうだが
T川さんと 確証もなく 機嫌が悪かったら怖いので
声がけせずにいた。
6時も 要注意患者のいる部屋は 巡視するように…と師長。
要注意…。 予測できる場合とできない場合があるだろう。
T川さんの場合は 飲水を見つけるたび 注意をしていて
その都度 素直に部屋に戻っていた…。
予測 できたか??というと できたのかも…結果論だね~~。
一晩で 2件もインシデント…。
しかも師長を落胆させる……。 運が悪かったのかな~その日の夜勤者。
ささ!!今日は私が夜勤!!
Nさんと Hさん…。 Hさんは 仕事ができなすぎる。
おかしな余計なことばかりするので みんな一緒に夜勤を組みたがらない。
Nさんは爆睡していくら起こしても起きないことがあった…。
気を引き締めて頑張るぞ!!!!