今回より【自己表現を仕事に活かす】をテーマに書き始めましたので、よろしくお願いします。

◆自分の魅了(武器)を最大限に活用する

仕事をする上で「自己表現」は不可欠なものです。プレゼン、会議、面接だけではなく、職場での日常的な表情や仕草が、コミュニケーションにまで大きな影響を及ぼしているのです。
例えば、ふとした表情や仕草、声のトーンなどがクライアントや上司に「好印象」「悪い印象」を与えています。
ということは、自己表現を上手く使えば、仕事が非常にスムーズに進むのです。

◆自己表現力を磨く

<自分の良さ(魅力)を表現しよう>

人間関係を良くするには、自分の考えや笑顔、親切心、誠意などのいくつもの「良いこと」が、しっかりと相手に伝われば良いのです。
ほどんどの人は、相手から「好意的なもの」が表現されれば、こちらもまた「好意的な何か」を返そうとします。つまり、「目には目を」ではありませんが「好意には好意」で反応するのです。
すなわち、良い人間関係をつくろうと思ったら、まずは自分から良い自己表現をすることです。
そして、それを受けた相手が何かを返してきたら、さらに良い自己表現を返してあげることです。

※ワンポイント※
あなたは自分の武器が「何か」分かっていますか?
面接を受けるときを考えてみると必ず聞かれる項目では無いですか?
ところが、自分の武器を自信を持って即答出来る人がどれだけいるでしょうか?
ちなみに私(アッキー)の武器は、「笑顔」「元気」です・笑

<相手の気持ちを読み取る>

自己表現力を磨くことは、相手の表情や仕草から、意思や感情を読み取る力も高めます。
「この人はいま、緊張している」「私に好意を持っている」など相手のことが分かると、その場でどうすればいいのか判断がつきます。
このようにして、その場にふさわしい行動が取れる人は「気が利く」と言われ、周囲にも評価されるのです。
日本は特に言葉や表情であまり表現をしなくても、考えや気持ちが伝わる社会です。そのような社会だからこそ、相手の表情や仕草から気持ちを読み取り、その場にふさわしい自己表現力を身に付ける必要があります。
自己表現力は、トレーニングで高められるのです!

※ワンポイント※
アッキーも社会人になりたての頃は、相手の気持ちが全く読めなかったので、プレゼンのときも事前に用意したシナリオ通りにしか出来なかったのですが、
今では相手の表情などを読み取り、その場でプレゼンの組み立てを変更し、臨機応変に行っています。
こうすると相手の興味のある部分に時間を取ることが出来で面白いようにプレゼンが上手く行きます。
(せっかく徹夜で作った資料をほとんど使わない時は泣きそうになりますが・笑)


新しいテーマは、いかがでしたか?
前回までの「聞き上手」では無く、今回はワンステップ進んで「自己表現」というテーマです。
言わば前回までが守備、今回からは攻撃ということなんですが・笑
しかし、この「聞き上手(守備)」と「自己表現(攻撃)」は実はリンクしているのです。
野球やサッカーなどのスポーツを考えてみても、守備と攻撃のバランスの良いチームが強いですよね?
ビジネスに関しても同じで、自分というチームを良いバランスにして、常勝チームとなるように頑張りましょう!
次回は「立ち姿、歩き方」です。 


いざというときに協力を得るためには、普段から聞き上手であることが必要

◆プラス思考人間を目指す

社会というものは、協力し協力される関係です。コミュニケーション上手は、これが上手くいっている人なのです。
「協力してもいいな」とあなたが思う人も、あなたの話を良く聞いてくれる仲間、同僚、上司でしょう。
プラス思考からのあいづち、質問を習慣にしましょう。
「いいですね~」「それならきっと上手く行きますね」「いい線行ってますね」「もちろん大丈夫ですよ」「これからが楽しみですね」
プラス、プラスを続けていけば、相手は「自分にも出来そうだ」と思い始め、
「手を貸そうか」「私、やってもいいですよ」と、協力を申し入れてくれるようになります。
他人の協力を得られたら、あなたの力は何倍にもなるのです。


◆相手の期待を上まわる努力を

いざというとき、相手の協力を得るためには、普段自分自身が協力的でなければなりません。
常に相手の言い分を良く聞き、相手の期待値が100ならば、120をやるくらいをやってあげましょう。
それがいつか自分へと跳ね返ってくるのですから。

※ワンポイント※
クライアントからの提案依頼でも、相手が望むこと以上のものを提案することが大切です。
相手が言ったことだけをやるのなら、どの営業マンでも同じですが、差を付けるにはそれ以上のものを提案してみましょう!


●プラス思考で褒め上手になる10則●

① 相手の長所に目を向ける
 (誰にでも必ず取り柄があります)

② 褒め言葉に実感を込める 
 (照れずに心から褒める)

③ 具体的に褒める
 (漠然としないこと)

④ タイムリーに褒める
 (タイミングが決め手)

⑤ 当たり前のことを実行している人を褒める
 (実行の大切さを分からせる)

⑥ 相手の欠点を褒める
 (結果だけでなくプロセスを褒める)

⑦ 結果だけでなく、プロセスを褒める
 (じっくり取り組む姿勢を褒める)

⑧ 第三者を通して間接的に褒める
 (間接的な褒めは喜びを倍にする)

⑨ 電話・メモを使って褒める
 (気配りが褒め言葉を生かす)

⑩ 褒めた後に次の目標を示す
 (褒め言葉にもフォローが必要)


◆コミュニケーションの達人になろう

聞き上手になるということは、コミュニケーション上手になるということです。
もう一度ハッキリそれを認識しましょう。
まず聞き上手、そして最終的には周りから好かれ、信頼され、協力されるコミュニケーションの達人になることを目指しましょう!
それが、「デキるビジネスマン」への第一歩です!


さて、これで「聞き上手になる!」のテーマは終了です。
次回からは、新しいテーマになりますのでお楽しみに!

相手が話しだしたくなるような質問をまずしてみる!

◆話を引き出す努力を

何となくよそよそしくて、あまり親しくない人と急に仕事をすることになったら「しめた!」と思いましょう!
相手を良く知るチャンスの到来です。
出来るだけ楽しい質問を投げかけて話を引き出してみましょう。その人の関心のありそうな、話したいと思っている領域に話を持っていくことです。
「今年のプロ野球は、どこが優勝でしょうね?」
「この仕事で一番楽しかったことは何ですかね?」
「これから行く○○さんの良いところをお聞きしてもいいですか?」
「連休は、何か計画されてますか?」

このように相手の考えを知る手がかりを得るような話題を引き出しましょう!

◆相手のことが全くわからないときは

相手の情報が何もないときは、今話題になっているニュースや事件の中から、暗くならないものを取り上げると良いでしょう。
相手と一緒になって「あれ、面白いね」「あれは変だよね」と言い合えるものがベストです。

◆話しかける勇気を持とう

相手の心をつかめれば、以後のコミュニケーションがスムーズにいくことは明らかです。
コミュニケーションは、ある日突然起こるものではありません。長く続く相手、短く終わってしまう相手と様々ですが、常に自分から近づく心構えが必要です。
先手で話しかけていく勇気を持つようにしましょう。
まずは、挨拶でいいのです。あとは、おだやかに聞き役に回る。こうすれば、気を楽にして話を続けて行くことが出来ます。

☆相手から話を引き出す質問☆

よく言われますが、‘5W1H’で聞くのがベストです。

「いつ?」「どこで?」「誰が?」「何を?」「どうやって?」です。
具体的に私は商談で以下のような感じで使います。

(いつ?)
「そのシステムを導入されたのはいつ頃ですか?」

(どこで?)
「どこの業者さんで購入されたのですか?」

(誰が?)
「どなたが決定されたのですか?」

(何を?)
「他に比較検討されたシステムはありましたか?」

(なぜ?)
「なぜ導入を決めたのですか?」

(どうやって?)
「現在、どのようにお使いですか?」


★ワンポイント★

初回訪問時などで、初めて会う担当者とのコミュニケーションの切り口が難しいですが、
私の場合は、相手の時計を最初にチェックします。
高級時計や変わったデザインの時計をしている人は、こだわりがありますので切り口になりやすいのです。
また、日に焼けている人で手首から下が焼けていない人は、ゴルフをしている可能性が高いです。
当然、ゴルフの話題が選択肢となります。
その他にも、スーツ、ネクタイ、シャツ、靴、手帳、ペン、名刺入れなど探せば話題になりそうなものは
いくらでもあるのです。

さて、次回はいよいよ「聞き上手になる!」の最終回です。
「人の協力を得るために」がテーマです。
沈黙を利用できるようになれば上級者

◆「聞くこと=沈黙」ではない

日本には昔から「雄弁は銀、沈黙は金」といった格言があります。しかし、コミュニケーションが浅くなったと言われる今日では、うっかりすると沈黙に逃げ込んでいる自分に気付かない人が増えているのではないでしょうか?
「聞くこと=沈黙」ではないことを肝に命じて、沈黙について考えてみましょう。

◆断りと沈黙

どうしても断りたい。でもすぐには言いにくい。そんなとき、しばらく沈黙し、そのあとに静かな声で理由を説明してハッキリ断ります。
この沈黙は、相手にとっても自分にとっても、心を落ち着かせる効果があります。

◆無視する沈黙

「興味がない、聞きたくない」の意思表示を示す沈黙です。同時に目をそらす、表情を硬くするなどが伴います。
ハッキリ言葉に出しにくいときなどに使います。言葉で言ったより、嫌われることを肝に命じておかねばなりません。
「何もあんな態度をとらなくたって・・・」と言われることの覚悟も必要でしょう。


☆沈黙が許されるとき☆

・考える時間を与えられたとき
・悲しみに沈むとき
・静かな時の流れを共有したいとき
・沈黙が楽しいとき
・気の合う人との酒の席
・良い映画を見たりして感動したあと



☆沈黙でしらけた座を復活させるには☆

つなぎの言葉を使って
「そういえば~」「ところで~」「さて、○○○」
など、身近で具体的な話題を持ち出す


☆間合いと沈黙☆

<話し手の間>
・話すときの間
・読点(~、)にあたる間
・句点(~。)にあたる間
・段落、行変えにあたる間
・相手に考えさせるための間

<聞き手の間>
・返事をする間
・打てばひびく(すぐの)間
・あいづちのあとの間
・じっと考え込む間


※沈黙は長引くと場がしらけるので注意!


★ワンポイント★

沈黙を利用するのは難しいように思われますが、実は誰でも自然と出来ている瞬間があるのです。
それは・・・ 「別れ話」「修羅場」のときです・笑
皆さんも思い当たるフシがあるのでは!?
私はたくさんあります・笑

さて、「聞き上手になる!」でしばらく記事を書いてきましたが、もう少しで最終回です。
新たなテーマを考えておりますので乞うご期待!
次回は、「相手の気持ちをつかむ」です。
声のトーンは大切! 声の低い人は、ハッキリと発音することを心がける!

◆短い言葉だけにトーンが重要

あいづちや質問は、イキイキした声でするのと、気のない声でするのとでは、印象がまったく違ってきます。
短い言葉である分、ハッキリとこちらの心理を映しだ出してしまうのです。

①明るい、快活な、ハキハキした声は・・・

良いイメージを与えます。話し手から見ると「私の話に乗って聞いてくれている」と映ります。
この聞き方がいつでも出来たら素晴らしいですが、嫌いな人や、苦手な相手、都合の悪い話を聞くとき、こうは行かなくなることが多いハズです。

②低い声は・・・

気のない声、ボソボソと活気のない声でのあいづちは、聞く気のなさを相手に伝えているようなものです。
低い声の人でも、自分の声を意識して輝き持たせるようにすれば、よい声として相手に響くものです。
ちょっと下腹に力を入れて、暖かみのある声を出してみましょう。

③高い声は・・・

ビックリしたり、興奮したときなど思わずかん高い声になるものです。これは低い声の人も同じ。
話し手に刺激を与え、その部分をもっと話して欲しいというようなとき、高めのあいづちは効果的です。
しかしずっと高いあいづちでは、相手の気持ちを怒りに変えてしまうことがあるので要注意です。
落ち着いた、暖かみのある声が出せるように練習しておくと良いでしょう。聞き手が落ち着いていると不思議と話しても落ち着いてくるものです。


☆声の強弱の注意点☆

×:たんたんとした話し方では印象に残らない

○:話の中で強調したいところと強くする

×:文頭が強く文末が弱くならないように

○:自信を見せたいときは、強く発言する

◎:おだやかな、低めの声を出す


★ワンポイント★

プレゼンや人前で話すとき、また電話でもそうかもしれませんが、人は緊張したりすると早口になってしまうものです。
私も社会人になりたての頃は、プレゼンの際についつい早口になってしまい、先輩に良く注意されました。
自分の中で「ゆっくり過ぎる」くらいが、聞き手にとってとても聞きやすいのです。
是非、試してみてください。

次回は、「沈黙」の有効活用です。
表情、目線・・・聞く態度を整えるだけで、相手に好印象を与える!

◆ボディランゲージと目線

態度は相手の目に映る第一印象を左右します。聞き上手の態度は、相手の目に肯定的で誠実味あふれる人間として映ります。

①ボディランゲージ
肯定的表情、興味津々の表情、快活でもっとあなたの話を聞きたいよ、と体全体で訴えていく聞き方が出来たら、誰からも好かれる存在になります。
日本人は聞くときの表情が不足しています。あまり表情を表に出さずポーカーフェイスであったり、役所の人のように無意識に固い表情になってしまっています。

②目線に気を配る
要所要所で、話し相手の目を見ながら、あいづち言葉やうなづきを入れます。
話し手にまわったときは、反応のない聞き手ほど、やりづらいことはありません。実はきっちり反応を示すのに多弁である必要はないのです。
イキイキとした、あたたか味のある肯定的目線を向けるだけで、話してはホッとし、話しやすくなるのです。これがアイコンタクトと言われています。

③笑顔とやわらかな表情
笑顔のよい人のまわりに人は集まります。笑顔は万国共通のマナーとも言えます。
ある集まりで、一人の女性のまわりにいつも男性が数人取り巻いていたそうです。彼女は笑顔であいづちを打っているだけなのに、蜜に群がるように人を引きつけていました。

☆これからの聞き上手とは☆

①聞くは黙っているだけではない

②一人よがりの聞き方ではダメ

③聞いていることを表現する

④聞き手の態度で話しては変わる

⑤リーダーとは聞き上手の別名

⑥会話上手とは聞きながら話せる人

⑦表現されない部分を聞き取る

⑧状況や雰囲気から本質を聞く

⑨よい質問も聞き上手から

⑩笑顔のよさも聞き上手の条件


さぁ、あなたはどうでしたか?
次に自分の表情をチェックしてみましょう!

☆鏡を見て、自分の表情をチェックしよう☆

①困ったとき、自分はどんな表情?

②寂しい顔を、どんなとき人に見られている?

③怒っているときの自分の顔を見たときは?

④一人で電車に乗っているときの自分の表情は?

⑤泣きたいときに、どうやって気分を変える?

⑥嬉しいときのあなたの表情は?

⑦楽し気な笑顔、やわらかな表情をキープしている?


自分の声を録音して初めて聞いたときに驚いたように、意外と自分の表情を知らないものです。
これを機に一度自分の顔ではなく、表情を見てみましょう!

次回は「声のトーン」と「沈黙」についてです!
質問はコミュニケーション上手への近道。反論も質問ですればやわらかくなる!

◆質問を効果的に使う

会話や会議のときは、原則的に自分が聞き手にあるケースがたくさんあります。そうした場合よくあるケースとしては、聞きっぱなしに終わり、スッキリしない気持ちを味わうことがあります。それを防ぐには、質問という形が便利です。

A:不明な箇所を質問する
B:自分の意見を質問の形でする
C:反論をいきなりしないで、質問の形でする


など、話を前進させる、詰めるために質問を利用するというやり方は、特に効果があるものです。

☆よい質問、悪い質問☆

【よい質問】

・まとめる方向づけにある質問
 「では今回は… …でどうでしょうか?」

・答えやすいように具体的にする質問
 「方法としては、A~Dでどれが妥当だと思いますか?」

・考えさせる質問
 「…について、どう致しましょう?」

【悪い質問】

・詰問、尋問調の質問
 「あのとき××って、おっしゃいましたよね!?」

・わざと怒らせるような質問
※交渉ごとには使う場合もあります
 「責任転嫁されるんですか!?」

・からかう質問
 「え~! そんなことあるわけ~!?」

誰でも頭ごなしに言われたり、強硬な批判にさらされるのは嫌なものです。反論の場合、言う人の方が緊張して強い表現になりやすいことが一番の注意点です。
やわらかい表現は、やわらかい表情から出ます。反論をする場合でも「やわらか頭」を持つことを心がけましょう!

「やわらか頭」とは・・・

● 暖かい表現
● 肯定的思考
● ユーモア感覚
● 笑顔キープ
● 具体的な表現
● プラス思考
● 即応性


を備えた頭のことです。皆さんは「やわらか頭」ですか? それとも『頑固頭』ですか?
一度に全ては無理でも、「やわらか頭」に少しでも近づけるようの頑張りましょう!

次回からは、聞くためのマナーについてです。
聞き手が話の目的に向けて質問をすることによって、話はスムーズに進む!

◆効果的な質問

効果的な質問をすると、その質問によって話し手がより話しやすく、より焦点が絞られて話し合いの方向が明確になるのです。
仕事の場合の話し合いだけではなく、人が話すときには何らかの目的があります。聞き手のあなたが目的を明確に意識し、その方向に質問を向けていけば話は広がるのです。

☆聞き方のコツ☆

まず自分がリラックスする(聞く体制を整える)
   ↓
話し手の目を見る(決して睨み付けないように・笑)
   ↓
あいづちを打つ(意識を集中する)
   ↓
質問を活用する(話を広げる)
   ↓
共感を示し、感想や意見につなげる
(先入観を持たないこと)
   ↓
最後までしっかりと聞く



指示したいときも質問を活用する!

指示する場合も質問を利用することで、対等な人間関係をアピール出来る。

◆質問を使い協力を働きかける

指示命令は、上の者から下の者へという構図がハッキリしすぎて、言われたほうは決して気分の良いものではありません。そこで質問を使い対等な人間関係ということを相手に協力をさせることが必要です。
‘説得’とは、協力を得る働きかけです。人間は皆、自分の話をよく聞いてくれて、気持ちを理解してくれる人には協力したくなるものです。

☆指示を質問で行うときのステップ☆

①まず相手の都合を聞く
 「いま抱えている仕事の進捗状況は?」

②興味を持たせる
 「君にピッタリの仕事を頼みたいと思うのだが」

③趣味、経験などを質問する
 「飛び込みのセールスは何回やったかね」
 「○○に詳しかったよね」

④相手に方法を選ばせる質問
 指示されたことを実行するのを前提に方法面は相手に選択させる
 「連絡はFAXにする? メールにする?」


今、部下がいる方、後輩がいる方などはこの方法を試してみると驚くほどに協力を得ることが出来ます。

☆説得のポイント☆

①相手の思いや考えが分かれば、説得のポイント、つまり説得点が見つかる

②自分にだけ都合のいい聞き方をせず、相手の側に立ったときを想像して聞く

③相手の話の中から、自分の意見に一致しそうなものを見つけ、それを明確に言葉に出して確認する。そして説得点に導くように積み重ねていく

④相手は、自分の意見が受け入れられてもらえていると思えば、安心して話が出来る。その合間合間にこちらの意向をヒントとして気付かせるようにする

⑤相手が自発的に決意を導き出したように説得出来ると最高


これらの方法を身に付け、周囲の方を自分の見方に付けることが「デキるビジネスマン」にとって重要なことです。

次回も、この質問に関してです。
皆さんは「アクティブリスニング」という言葉をご存知ですか?
相手の話のポイントを繰り返して確認しながら聞く、このような聞き方をアクティブリスニングといいます。

たとえば・・・
「なるほど(+)大急ぎで行かれたのですね?」
「やはり(+)価格がポイントなのですね」
長々と話す人や、同じことを繰り返し話す人に対してもこの方法で相手に「同じことを繰り返してますよ」と知らせることが出来ますし、逆に口の重い人は、繰り返してあげることにより「この人はよく聞いてくれている」と安心感を与えることが出来ます。


「ありづち+一言」で幅を広げる

◆あいづちだけではそっけないときに

「そう(+)よかったね」「なるほど(+)嬉しかったでしょう」「それは大変だね(+)でもよく我慢したね」「ええ(+)本当に助かりました」
あいづちだけではそっけないと思ったときは、

A あいづち(+)共感を示す一言
B あいづち(+)話し手の気持ちを代弁する一言
C あいづち(+)自分の意見や感想
D あいづち(+)自分の感動を伝える一言


このように考えれば気が楽になります。これだけでもあいづちの幅がグッと広がります。
それではA~Dの具体的な一言を参考までにご紹介します。

A:共感を示す一言
「よかったね」「大変でしたね」「おっしゃる通りです」

B:話し手の気持ちを代弁する一言
「うれしかったでしょう」「お困りになりませんでしたか?」「助かったというわけですね」

C:自分の意見や感想
「でもよく我慢したね」「えらいですね」「私ならそう出来なかったかも知れません」

D:自分の感動を伝える一言
「本当に助かりました」「ご配慮ありがとうございました」「感謝・感激です」

これらをあいづちに付け足すことによって、会話の幅も広がりますので是非使ってみましょう!


あいづち+質問で幅を広げる

◆質問を加えると更にあいづちの幅が広がる

「へぇ(+)こういうことですか?」
「なるほど(+)こんな場合はどうなりますか?」
のように相手の話が分かりにくかったり、まわりくどいときは質問の形だと言いやすくなります。「YES」「NO」で選ばせる質問や「なぜならば・・・」と理由を説明してもらえるよう持ちかけてみるのも一つの手です。

説明をしているときに途中で質問されると話し手が混乱することがあります。相手の話の要所要所を確認して聞き、一通り説明が終わってから質問した方が喜ばれます。

E あいづち(+)内容を確認する質問
F あいづち(+)話を別の方向に向けさせる質問
G あいづち(+)話がダレてきたとき、相手をリードする質問
H あいづち(+)終わりにする質問


それぞれの例としては、

E:「こういうことですよね?」「○○と考えてよろしいですか?」
F:「こんな場合はどうなりますか?」「こういう人には何と言います?」
G:「困りついでに、こういうのはどうです?」「ところで先程の件、もう少し詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか?」
H:「他に伺っておいた方がよいことは?」「ところで○○については、どうお考えでしょう?」


「あいづち(+)一言or質問」を効果的に使って、聞き手にまわりながらも会話の主導権を握ることが出来るのです。

それでは、次回は「質問」に関して少し考えてみることにします!
うなづくだけでは、あいづちとは言わないことを肝に銘じよ! あいづちは声に出すことで生きてくる。

◆コミュニケーション上手はあいづち上手

ボディーランゲージというのも効果がありますが、聞き上手を目指すならボディーランゲージと共に、あいづちを必ず声に出しましょう。
気安く声を出す習慣を自分のものにするためにも、必ず声を出して言葉を使うあいづちを身に付けましょう。
「そうでしたか」「なるほど!」「よかったですね」「いやぁ、大変でしたね」など、いつでも気軽に声を出して、いくつかの異なるあいづちを打てれば、それだけでもあなたのコミュニケーション上手のイメージを相手に与えることが出来ます。

◆声に出すあいづちは意見になる

声に出して言うあいづちは、聞く側の意見にもなります。
自分の意見を言おうとすると、緊張してしまうという人も多いかもしれません。
まして、反対意見や断りは、本当に難しいものです。そんなときも短いあいづちを的確な間合いで入れ続ければ、あまり緊張しなくなります。
「そうですか、でも困ることもありますよね」のように、相手のそのときの気持ちを想像して共感のあいづち(「そうですか」)にしながら、自分は反対もしくは断りたい意向だ(「でも困ることもありますよね」)と、知らせる方向に持っていきます。
最終的には「難しい問題ですね」などと反対するにしても、気軽な様子であいづちを重ねながら、自分の意見にしていきます。
相手の言葉に対してストレートに反対意見を切り出したり断ったりすることで、その場を一挙に張りつめた空気にしてしまう、あなた自身も緊張してしまう・・・あいづちとは、そのような状態を防ぐ万能薬なのです。

<あいづち一覧表>

①簡単なあいづち
「はい」「そうですか」「いいえ」「どうぞ」「よかったですね」

②同意のあいづち
「なるほど」「まったくですね」「わかります」「本当ですよね」「大変でしたね」

③整理するあいづち
「つまり、こういうことですか」「ということは、これとこれが言いたいわけですね」「こんな面もあるわけですね」

④促すあいづち
「それからどうしたのですか」「AはともかくBはどうでしょう」「お話はわかりますが」

⑤ボディーランゲージによるあいづち
「うなづく」「アイコンタクト」「首をかしげる」「手で示す」

普段何気なくしているあいづちも意識して行うことによって、とても効果的な手法になるのです。

次回は、「あいづち+α」で会話の幅を広げる手法についてです!