映画:ジャスト6.5 闘いの証

さてさてどんなもんかと…年末前から気になっていた作品の一つ。

テーマは麻薬の話なんですが、「麻薬汚染について」と言う方が正確かもしれない。イランという国の状況や警察・司法の動きを絡めた、社会ドラマになっていた。

麻薬や薬物というと、廃人への過程を描いているものか、あらすじの中で解り易い?悪の要素として登場するものかに、大抵分かれると思うのだが、これはそうではなくて、「薬物」が既に生活に存在していてそれに関わっている人間達を描いている所が新しく感じた。しかもそれが骨太な感じで描かれている。後半は、(ある)イラン国民の一人の姿(人生)と、取り締まる側の現実(心情)が吐露されていて、重く考えさせられる(少なからず台詞で、日本が登場するなど身近に感じるのがまた現実的)。

ただ一つ、イランの方は男性もよく泣く様でその泣き方も(笑)実際にそうなのか、映画的手法なのかは分からないけど、それもまた乙。気づけばあっという間の、たっぷりどっしりな異国文化を2時間。下手な本とか読むより社会勉強になる。

 

 

 

 

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