(幼稚園の親子参加の行事の写真、お母さんに抱っこされているのが妹)
私には年子の妹がいます。
私にとって妹は邪魔で親に迷惑をかける認められない存在でした。
妹は発達障害なのか言葉をうまく話せず
小さい頃はいつも放課後の小学校で行われている「言葉の教室」というものに通っていました。
そしていつも妹はお母さんにべったりし、お母さんも妹にべったり。
その光景を見て小さい頃の私は色々感じていました。
両親は子供が3人も居て自営で忙しく大変とだったと言うのもあり、
頻繁に喧嘩をし、怒鳴り合っていました。
私はいたずらっ子だったので、何かするたびに怒られては傷付き
いつの間にかお利口で優秀な子になっていました。
真面目で優しい性格からたくさん友達ができるようになり、
学校でも会社でも褒められることが多く、すぐに上司から信用され、周りからも頼られていました。
私はそうやって学校生活と社会で色々なことを学び、成長してきたのですが
10年、20年、30年…と月日が経っても
妹は小さな時と変わる様子はほとんどありませんでした。
妹は34歳にもなるのに
仕事は両親に探してもらい、仕事の送り迎えも両親がやっています。
昔拾った子猫も避妊をしなかったので、どんどん猫は増えていき、栄養失調や環境などのストレスなのか、原因不明で亡くなる猫を何度も見てきました。
そのたびに私は妹に否定的な思いを感じていました。
でもお母さんはそんな妹に対して何も言わないどころか、妹のことをとても大切にしていているように見えたのです。
私はそれが理解できませんでした。
そんな二人に反発していると
いつしかお母さんは私に嫌味を言うようになってきました。
「お前は高給取りだから、〇〇(妹)の気持ちはわからないよ、
〇〇はいつも頑張ってる、でもお前は楽して稼いでる」
衝撃でした。
私は「高校卒業してすぐに会社に勤め、早く自立して、お金の面でも何も両親に迷惑をかけていない。仕事も頑張って、自分で稼いだお金で欲しいものを買って友達と遊んでいるだけ…それなのに…
なぜこんなに妹をかばって私のことを悪く言うんだろう」と
存在を否定された気持ちでした。
そこからお母さんに対して敵意を持つようになり、家の中でも顔を合わせないように避けるようになりました。
そしてこの衝撃の言葉は私の心に何年も残り、私を苦しめていました。
つづく