桜の季節だねえ。

そういえば少し前のTVで、外国人に日本の何処が好きか?って聞いてて、東京の下町の家の2階から見る風景って答えてた。日本人から見てとても美しいとは思えないあのトタン屋根と電柱がどこまでも重なり合い広がる世界・・。面白いものに美を感じるもだと妙に感心したもんだ。

旅行会社は代表的な日本文化、例えば浅草寺や、京都や奈良の仏閣をメインにしたツアーを企画するが、必ずしもそれが人気があるとは限らないとその番組では語っていた。旅館で出される綺麗に盛付け
られた料理よりも、日本の一般家庭の朝ごはんを堪能できるオプションツアーが結構人気だったり、
大都会に混じって突然そこにある古い神社がむしろ日本らしくて好きだとか。へえええと思ったね。

実際自分もロスに旅行したとき、一番のハイライトはユニバーサルスタジオ(日本にまだ無かった時代)でもなく、ビバリーヒルズでもなく、ハリウッドでもなく、そのハリウッド映画のシーンによくでてくるストリップバーだった。(台の上に乗り、あの長い棒の回りに絡みついてアメリカンガールが踊ってるやつね)これぞ他では見られないアメリカの文化ってやつだ。

だから日本に来る外国人も、ストリップバーを見た自分もホンマもんのその国の文化に触れてみたいという根本的な動機は同じなんだと思う。

ところでその、日本の代表的な花「さくら」。この桜は外国人から見ても感動するのか?って昔から疑問だった。おそらく満開の桜を見てワオーと思わない外国人はいないと思うが、日本人の感じる美「散り際」にどれほどのはかなさと叙情性を感じとれるのか?

浅田選手の演技は、このはかなさ、清々しさ、叙情性が一つの特徴だ。(今期のFP「愛の夢」は特に
これぞMAO・ASADAなプログラム)

愛の夢でなくとも、力強かった「鐘」も、重厚感に包まれながらどこか儚げだ。

ここ数年浅田選手の表現力に対するジャッジの評価の低さに苛立ちを感じてきた。
ひょっとして日本人特有のこの感性は、本当に日本人だけなのだろうか?昔浅田選手は外国の解説者に「春のお姫様」と評されたことがある。

そして「春のお姫様」のその先の感性もまた世界共通であって欲しいと願うばかりである。

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