「 ボタン 」
「 ボタン 」あなたを応援する詩2019年2月2日詩 : 末松 努Copyright Tsutomu Suematsu. All Rights Reserved.(Photo by 写真AC.)掛け違えたボタン洋服ならすぐに掛け直せるけれど人生だとそうはいかないはめ込む穴のひとつひとつじっくりしっかりボタンを掛けていかなければ間違いが間違いを引き寄せおよそ想像していなかったところへ向かっていることに気づきもしないまま取り戻せない時間が静かに過ぎゆく船でも車でも列車でも行先をはっきりと持ち航海図や地図、路線図を確かめ乗り込んでいかなければ迷うばかりで目的地には辿り着かぬ祈りも同じ何を願っているのか明確に伝え自分の中でしっかりと描いていなければ叶わないそして何が本当で何が間違いか見極める目をもたなければならない負の連鎖を断ち切るそれを何度も気づかせてくれる現象やひとびとがそこにいることを知っていながら我が道だけが正しいと突き進むのみでよいのか時折立ち止まっては考え見つめなければならないそれは無駄な時間ではない急がせたり考える暇を与えなかったりするものから距離を置き誤った道筋を示すものから離れ惑わされぬよう向きを正確に定め一歩一歩歯を食いしばりながら歩いていかねばならないたとえそこに辛い別れが数多くあろうとも幸多き出会いもまた多くあるものだ何も心配することはいらぬしかと判断をしたならば誠実さと信念を貫き通せ必ずや目的地に辿り着くボタンを掛け違えていないか毎朝自分の姿を鏡に映し身なりを整え気持ちを整えさあ一日を精一杯歩め