詩「黙って」 | 風のように、詩のように。
にこにこと
笑っていればいいんだ
もくもくと
働いていればいいんだ
ぺらぺらと
喋るひまがあるなら手を動かせ
黙ることが上手になると
言葉がぼくの中からいなくなっていく
このやろう、と反論したくても
ぼくの中に言葉が不在
文学なんていらないと
言葉を運動不足にしたら
なおさら彼らは怠惰になった
言葉がないと
伝わらない
言葉なくして
考えられない
だから
あえて
言葉を追い出すのかな
だからこそ
言葉を堕落させるのかな
一方通行の果て
袋小路で
ぼくは生きていくのかな