「 夢の温度 」

あなたを応援する詩

平成30年5月29日

詩 : 末松  努

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夢にまで出てくるから

何かあるのかな

 

きみと話すことが

ただ

わくわくして

うれしくて

どうでもいいことなのに

もっと話したくて

 

そして

途切れる

 

目覚めたあと

夜中の静か過ぎる空気の振動が

ぼくをさらに目覚めへと追いやる

 

もどりたい

夢に

もどれるものなら

 

連絡を失った半年

ぼくらの間に

残り香だけが漂っている

 

香りのしない夢は

もう

きみも

ぼくも

掬い上げはしない

 

熱の在り処すら

わからなくなり

いつしか夢は

現実で

ぼくらを引き離す

 

夢は叶えるものだと

現実に引き戻すための言葉をつぶやいては

ぼくは

きみと話す夢を

きっと

まだ見るのだろう

 

たとえ

ぼくらが

ともに歩むことのない道を

すでに

歩き出しているのだとしても