「 手当て 」

あなたを応援する詩

平成30年11月11日

詩 : 末松  努

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怪我の痛みや

病気の辛さ

落胆や悲しみによる

からだと

こころの


病院に行き

医師に話し

薬をもらい

休養し

なんとか

元に戻っていく


ふと

医師や

看護師

あるいは

医療に携わる全ての人

または

愛する人

家族

そんな人たちの

手のひらが

そっと

病変や

傷のあるところへ

触れられるときの

暖かさ


それを

手当て

という


とても強い

治癒への祈り

回復へのちから


そして、ね

よくみてごらん


給与明細の

手当

の欄


手当て

なんだ


払う方も

受け取る方も

ほんとに

意識しているだろうか


仕事への

努力や苦悩

創造や維持

守るべき人たちへの

手当て

なんだ


命は

どんなに

制度化され

システムに組み込まれ

冷たくなっていっても

元を辿れば


「手のひらを

    苦しみや悲しみ

    誰かへの感謝という

    傷や愛情に当て

    和らげたり

    寄り添う」


そこへ

戻っていく


見つめよう

見いだそう

見なおそう


手当て

という

素敵な言葉を