壮絶な…蜂の生態について【まとめ】では、どちらかというと
アシナガバチとスズメバチのお話が中心となり、ミツバチのお話を
ほとんどしていなかったので、ここで綴ることにします。
よって、
まだ「壮絶な…蜂の生態について【まとめ】」を
お読みでない方は
そちらからお読みいただいてからの方が
わかりやすいかもしれません。
壮絶!ミツバチの生態編

アシナガバチやスズメバチの幼虫は
「肉食系」で
アシナガバチやスズメバチの成虫は
幼虫が出す「肉食系由来の分泌液」
つまりは「肉食系」ですが
ミツバチは
成虫も幼虫も、
どちらも花から集めてきた「植物性」です。
それでは、もう少し詳しくまとめていきます。
ミツバチの幼虫の食べ物
①将来「働きバチ」や「オスバチ」になる幼虫
→生後3日までは
若い働きバチの頭部から出る「ローヤルゼリー」をもらいます。
→生後4日以降は
ハチミツと花粉を口移しで混ぜ合わせた
「ビーブレット」と呼ばれる「一般食」が与えられ
「通常の働きバチ」や「オスバチ」へと成長します。
②将来「女王バチ」になる幼虫
→孵化からサナギになるまで
ずっと「ローヤルゼリー」だけが与え続けられます。
ミツバチの成虫の食べ物
③内勤の働きバチ(若い働きバチ):巣の中で幼虫のお世話をする
→「ハチミツ=糖分」と「花粉(=ビーブレット:タンパク質)」
④外勤の働きバチ:花粉や花の蜜を集めてくる
→ほぼ「ハチミツ=糖分のみ」
⑤女王バチ:自分で巣のハチミツを食べたりしない
→「ローヤルゼリー」だけ
⑥オスバチ:自分で花の蜜や花粉を集めることはできない
→巣の中の「ハチミツ」を勝手に食べる
または、働きバチに口移しで「ローヤルゼリー」をもらう。
と、まぁこんな感じだそうです。
繰り返しになりますが
「ローヤルゼリー」は
若い働きバチ(=若い雌バチ)が
自分で食べた花粉やハチミツを
自分の体内で分解・合成して、
頭部から分泌する「乳白色のクリーム」のことです。
そして
「ハチミツ」や「花粉」は
外勤の働きバチが、花から集めてきたものです。
また
「ビーブレット」は
花粉をハチミツや唾液と混ぜて巣穴に詰めて
乳酸発酵させたものを「ビーブレット」と呼び
若い働きバチの身体を作るのに欠かせない栄養素で
あるだけでなく、
若い働きバチが
巣に貯蔵されている「ビーブレット」を
自ら食べて、体内で消化・吸収して
「ローヤルゼリー」を作り出すのに重要な栄養素なのです。
さぁ
ミツバチの生態の「壮絶!さ」は
この次あたりからです…
ミツバチも
アシナガバチやスズメバチと同様に
女王蜂は冬腰をする前に
オスバチと空中で交尾を繰り返します。
アシナガバチの場合
次期女王蜂候補は
1匹、または数匹のオスと交尾をするそうですが
ミツバチの場合は
次期女王蜂候補は
数十匹のオスと交尾を繰り返すそうです。
しかも
生涯に一度の結婚飛行と
いわれるように
ミツバチの場合も
女王蜂は
生涯に1度しか
いやいや、正確には
生涯に1度
生まれた年の夏にしか
交尾をしないそうです。
そして、ミツバチの女王蜂は
3年から5年間生きるそうです。
ミツバチの女王蜂候補が
たくさんのオスと交尾をする理由は
理由・その1
ミツバチの女王蜂は
一度集めた精子を
なんと!
数年間、体内で、その精子を保管し
毎日1,000個以上の卵を産み続けるため
たくさんの精子が必要だから
理由・その2
さまざまな父親の血を引き継いだ
異父姉妹の働きバチを抱えることで
巣の中の、つまりは群れの
病気への抵抗力を高める必要があるから
さぁ、ここで
疑問が出てきます。
アシナガバチは1つの巣は1世代限りなので
新しい女王蜂候補は交尾相手のオスとともに
巣立ちをして
交尾を終えると
次期女王蜂候補だけが1匹で
冬越しをしますが
ミツバチは群れで
同じ巣で
働きバチと
女王蜂が一緒に
冬越しをするといいますが
それでは
ミツバチの新しく生まれた女王蜂候補は
同じ巣に居続けられるのか?
つまり、1つの巣に
世代の違う複数の女王蜂が存在するのか?
という疑問が出てきます。
結論を申しますと
ミツバチの場合も
1つの巣に
女王蜂は1匹だけだそうです。
オスとメスの産み分けは
ミツバチも
アシナガバチと同じで
受精卵は「働きバチ=メス」に
未受精卵は「オス」になりますが
ミツバチの女王蜂は
女王蜂としての1年目には
働きバチ(=メス)しか生まずに
ハチミツなど巣の中の備蓄強化をするそうです。
そして
2年目になると
ようやく
次期女王蜂候補の卵とオスの卵を産み
初代の女王蜂は
約半数の働きバチを引き連れて
分蜂、すなわち、巣を出ていき
初代の女王蜂は
また新たに巣を作り
それまで自分たちが大きく育てた巣は
新しい女王蜂に残して出ていくそうなのです。
初代の女王蜂が
自ら古巣を出ていく理由は?
次期女王蜂候補は
まだまだ交尾をする段階ではないが
初代女王蜂は体内に精子を保管しいるので
すぐにでも
産卵を開始して
働きバチを増やして
巣を拡大したり
食べ物の備蓄を進めることができるから
だと言われています。
ここで
もう一つ疑問が…
次期女王蜂候補は複数匹いるハズですが
1つの巣に
女王蜂は1匹ということは
どのように淘汰されるのでしょうか?
実は…そこには
壮絶な実態が!!
サナギから早く孵った
女王蜂候補は
同時に孵った姉妹である
女王蜂候補と死闘をはじめます。
このとき、女王蜂候補は
伝家の宝刀である「自らの針」を使って
ライバルたちを殺傷していきます。
まだ孵化していないサナギや幼虫を
見つければ、
同様に
容赦なく殺傷します。
そうやって
「1つの巣に女王蜂は1匹だけ」の
秩序が保たれるわけですが
ときには
巣にまだまだ多くの働きバチがいる場合
その働きバチたちが
「まだ孵化していない次期女王蜂候補」を
必死に守って
姉の女王蜂候補から
妹たちを守ろうと
必死に邪魔をする場合があるといいます。
そして
これ以上、妹たちを始末できないと
悟った姉の女王蜂候補は
さらに働きバチの一部を引き連れて
「若い女王蜂候補の巣立ち」を行います。
この「若い女王蜂候補の巣立ち」は
最後に巣に残った女王蜂候補が
すべての妹たちを始末して
「唯一、絶対の正当な女王蜂」として
君臨するまで続くそうです。
しかし
この「若い女王蜂候補の巣立ち」は
ハイリスクでしかありません。
理由・その1
若い女王蜂候補は
まだ交尾をしていない
体内に精子を持っていないので
結婚飛行に出かけなければならないから
理由・その2
万一、女王蜂が死んでしまったら
一緒についていった働きバチも全滅してしまうから
そして
ついに
ミツバチの生態に関する最後の話となりますが
働きバチの平均的な寿命は
春・夏生まれの場合には
1ヶ月~2ヶ月程度で
秋生まれの場合には
冬越しを経験するので
約半年近くだと言われています。
さぁ、もうすでに
書いてきていますが
ミツバチの
女王蜂の寿命は
3年から5年だと…
この寿命の違いは
どこからくるのか?
それは
皆さんご存知の通り
幼虫の頃から
一生にわたって
食べ続けている
ローヤルゼリーの力なのです。
ローヤルゼリー・最高!
ということで
壮絶!ミツバチの生態編を終えます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。