商道徳とは、むずかしい理屈もあるかもしれないが、通俗的に考えれば、商売人としての心構えとでもいうべきもの。それは昔も今も同じであり、永遠に変わらないもののような気がします。商売人には商売人としての使命がある。だから、その使命に誠実に従い、ひたすらこれを果たしていくということ。私がやってきた仕事であれば、人びとの役に立つものを開発し提供する。合理化をはかり、適正な利益をとりつつも、安価になるように努める。供給もできるだけムダをなくす。それが商道徳というもので、これは他のどんな商売にも言えるのではないかと思います。