Googleの画層検索のようにして,オンラインで,ホームページの中のグラフ画像から

CSVのエクセル数値データのファイルを作って,グラフをきれいに

作り直す(自作)する事ができないものでしょうか?

 

官公庁のホームページにはPDFで掲載されたグラフ画像があっても,

エクセル(CSV)形式で生のデータをダウンロードさせるところはまだ少ないのです.

 

 

かなりアナログな方法ですが,唯一ともいえる方法が,フリーのオンラインソフト

「WebPlotDigitizer」 を使うやり方です

解説する日本語のホームページも4~5つくらいしかありませんが,最近になって

操作画面が変更されても未対応です.しかも,複雑なグラフをデータ化する解説なので

敷居がとても高いのが残念なのです.

 
<簡単な使い方:棒グラフの画像からCSVのグラフデータファイルを作成する>
1.まず上記の「WebPlotDigitizer」のホームページを開きます(英語です!).

 

2.オンラインソフトになっているこのホームページの中に,アナログの棒グラフの図を
取り込んで,そこから数値のグラフデータを作成してみます.
3.まず,棒グラフの図を取り込み(load)ます.   [File]→[Load Image(S)]クリック
すると,画面にグラフが取り込まれます.
 
4.自動的にグラフの種類を判別しようとして画面が表示されます.
折れ線グラフは ◎2D(X-Y)Plotが選択されますが,
この棒グラフは,◎2D Bar Plotにチェックが入りますので,
[Align Axes]=軸の調整 をクリック
 
5.棒グラフが,縦か横かで,画像の目盛りを判断させるための
P1,P2の点を,数値の目盛り軸の方につけるように誘導してきます.
6.縦棒ですので左のスケールを0と10の目盛りの順に下からマークを
つけることにします.[Proceed] 次へ をクリック
 
7.今回は間違えて,P1を最大目盛りに,P2を0の基線につけてしまいましたが
大きな問題にはなりません.[Complete]完了 ボタンを押します.見えないときは
”Axes Calibration” 軸の調整 をクリックすると表示される場合もあります
 
8. P1とP2の目盛の数値(最大と最小)を手入力します.P1が基線の0でもOKです
だんだんアナログになってきましたね.
 
9.さらにアナログになります.折れ線グラフは折角を自動判別してくれることもありますが
棒グラフは自動判別させると,精度が良くなくて,めちゃくちゃの場所を棒グラフの頂点だと
勘違いして印が多数ついてしまいます.
自分でやるのが早道ですので,「Manual Extraction」で手動で棒グラフを高さに印をつけます.
10.このあたりから,”な~んだ 定規で測って「高さ」の数値を手入力したほうが
手っ取り早いか~”と,感じてきますが,画面右上に「高さの印をつけるための拡大鏡」が
ついていてある程度は正確に印(Bar5等と表示)を付けれるようになっています
(でも,やはりかなりのアナログです)
 
11.すべての棒グラフの頂点に印をを付けたら,右下の[Run]をクリックすると
棒の高さを計測します
12.次に[View Data]をクリックで,
13.棒の高さの数値がみえるようになりますので,これを[Download.CSV]を
クリックして,ダウンロードします.
ブラウザの右上にダウンロードファイルが一瞬で見えてきます
 
14. グラフのもととなった正確な(?)なデータと,マウスクリックで印をつけて
計測した棒の高さの数値を比べて見ました.
1項目目 4.96 → 5
2項目目 9.74 → 10 とまあまあ正確です.これで画像のグラフをデータ化
できました.スライドで見る限りは,フロアの聴衆にはまったく差はわかりませんね.
(結局アナログな講演スライドなのですからこれで十分かも・・・・)