ホンジュラス唯一の世界遺産、コパン遺跡に行ってきました。

コパンはマヤ文明において5世紀から9世紀にかけて繁栄した大都市です。

当時の文字や歴代の王の姿を表現した素晴らしい彫刻の石碑が多く残っています。

 

 

 

歴代の王の中でも13代目の「18ウサギ王」の時代に最も栄えたと言われるコパン。

グランプラザ(大広場)には、その勢力を示す多くの精密な石碑が立てられました。

うっすらと残っている赤色は当時はさらに鮮やかで、その他使われた漆喰の白と相まって、彩豊かな都市だったと言われています。

はるか昔に既にこんな色彩美が存在していたなんて、不思議な感覚です。

 

 

 

グラン・アクロポリスという高台になっている場所には多くの神殿があります。

そこに通じる神聖文字の階段。

 

 

 

全ての階段の側面にはマヤ文字が刻まれています。

ただ、修復作業の際、文脈を考えずに石を積んでしまったため、現在では意味を理解することが不可能なのだそう。

 

 

 

これは階段の前方にある祭壇。

四面にコパンの隆盛を支えた16代の王が彫られています。

 

 

 

鳥が大きな口を開けています。

 

 

数年前に訪れたマチュピチュとは時代も構成も異なる遺跡ですが、同じくエネルギーを感じて心を揺さぶられました。

ただ、ホンジュラスにはマチュピチュを管理するほどの財源がなく、観光収入も限られています。

そんななか、遺跡の劣化が免れないのが残念だと、案内してくださった考古学者がおっしゃっていました。

コパン遺跡の研究で有名な金沢大学の中村誠一教授も頻繁に訪れるそうで、いつかお会いしたいなと思いつつ。

 

コパンへの旅、もう少し続きます。