大昔「日本人とユダヤ人」という本がベストセラーになりました。著者はイザヤベンダサンというユダヤ人ということだったのですが、その後山本七平という日本人のとんだインチキ作り話と発覚しました。正直日本人のユダヤ民族・ユダヤ教についての認識はその程度のものです。フリーメイソン、イルミナティ、ユダヤの陰謀等々...UFO研究家矢追純一の世界と同レベルです。勝手に作り話が一人歩きする。中には天皇家がユダヤだと言う人さえいるようです。
世の戦争って殆ど右翼vs右翼の構図で起きるのです。アメリカの共和党タカ派、イスラエルのシオニスト、ヨーロッパ各地のネオナチ、日本の右翼団体、イスラムの原理過激派...敵対していたとしても考え方で全部共通点があります。根本的にホッブズ主義者、物質至上主義者ですからつながる部分はつながってしまうのです。
現在世界で金持ちの頂点80人の資産合計は世界の35億人の資産合計額に等しいらしいですね。で、残念なことに上で述べたような物欲に拘る悲観主義者ほど金を追うのですから金持ちになれる確率が高くなってしまう。金持ちの頂点80人の中には当然何人かのユダヤ人も含まれているでしょう。もしかしたらシオニストかもしれません。ただしそれを持ってユダヤ人を世界で起きている紛争の真犯人にしようとするのは不条理でしょう。世界のあちこちに散らばっている残りのユダヤ人は全く普通に、慎ましやかに生活しています。
リベラル派でもこの辺を勘違いしている人が結構います。アメリカは悪、ユダヤは悪、イスラムは悪...ではないですよね。根本的には保守派・右翼系が悪、これは言えると思えますけど...。