今日は韓流ブログではありません。
私は深夜、冷凍倉庫でアルバイトをしています。
倉庫に着く直前に、国道の下をくぐる地下道を通ります。
何の変哲もない、普通の地下道です。
今から5年前のことです。
私は塾の卒業生たちとともに、お盆休みに「愛・地球博」を見に行っていました。
名古屋のホテルのテレビでなにげなく見ていたニュース。
『・・・昨日深夜未明、さいたま市の国道○号の地下道で、台風による大雨の為に通ろうとしたトラックが地下道内で水没し、ドライバーが死亡する事故が発生しました・・・』
この国道にはいくつも地下道があるため、最初は(あらら~)という気持ちで見ていたのですが、その映像は、私が毎日くぐっている地下道以外の何物でもありませんでした。
確かにあの地下道は、ちょっと強い雨が降るとすぐに水がたまる上に照明がほとんど付いておらず、自分は雑な性格なので、深夜良く真っ暗なそこに車でつっこんだあとで「あららららら」となっていました。
ただ、トラックが水没するほど水がたまるとは、私は思ってもみませんでした。
亡くなったドライバーさんは確か茨城の方で、私の存じ上げるドライバーさんではありませんでした。
ただもちろん問題はそういうことではなくて、あの地下道は深夜本当に車通りが少なく、ほぼ真っ暗な状態で、誰に助けを求める事もできず、突然、しかも一瞬ではなくじわじわと死に包まれる恐怖、無念さ、悔しさはいかばかりだったろう、と考えずにはいられませんでした。
あれからその地下道は整備されました。
排水設備が完璧になり、どんな大雨でも水がたまることはまず無くなりました。
真っ暗で怖かった地下道の中も、照明がこうこうと照らしてくれるようになりました。
さらにはLED掲示板まで付き、危険を知らせてくれるようになりました。
普段この道を通らない人は、なぜあの地下道はあんなに整備されているのか不思議に思うことでしょう。
ひとりの大切な命と引き換えに、私たちは安全にあの地下道を通れるようになりました。
あの日以来、頻繁に訪れられないであろう遺族の代わり、というわけではありませんが、毎日通る自分は、地下道を通る時に必ず祈りをささげています。
今日はその、トラックドライバーさんの命日です。
命日に、毎年花束が飾られているのがせめてもの救いです。
年に一度、私も車を降りて祈ります。
この仕事をするようになって、いかにトラックドライバーさんたちが日本の物流を支えているかを思い知らされました。
昼の仕事では、公民の流通の授業で、子供達にそのことをきちんと伝えるようになりました。
全国のトラックドライバーの皆さんに、安全運転を。