ある朝 バスを降りて
キャンパスまでの雑踏をひとりで歩いていると
後ろから僕を呼ぶ声
おどろいて振りかえると
君が後ろから
小走りにやってきて
「おはよう」
「お、おはよう」
後ろからわざわざ見つけて 走って 声をかけてくれた
その事が すごくうれしくて
あの時は
ただでさえ長い教室までの道のりに
ちょっと感謝したっけ
でも俺はほんと馬鹿だから
君にほとんどなにも話しかけられないまま
教室に着いてしまって
気がつくと
君はもうクラスの女の子たちと挨拶を交わしている
今日は英語の授業じゃないから
君との時間は これで終わり
あ~あ 馬鹿だなぁ 俺
またやっちまった
長机にひとりで座って 突っ伏して寝ていた時
ふわっとした気配がして
目を開けると
「ここ・・・いいですよね」
君が 隣に座っていました