先日、天草に移住した方からズバッと言われた言葉が最近引っかかってしようがない。

 

「あなたは、典型的な風の人なんですね!私もそうなんですよ!」と。

ちょっと週末イスラエルへ・・片道15時間も一切苦にならない仕様になっているこの体、確かに世界中、さすらいまくって流のが性に合うと感じているこの身分は、その通り風の人のような気がする。

 

友人がファシリテートしている 70seedsの記事に、これに関するブログがあった。

https://www.70seeds.jp/xschoolafter-240/

 

以下引用

 

「風の人、土の人」という考え方、元信州大学名誉教授であり、農学者だった玉井袈裟男氏(1925〜2009)が立ち上げた「風土舎」の設立宣言にその考え方がよく表れています。

 

風土という言葉があります

動くものと動かないもの

風と土

人にも風の性と土の性がある

風は遠くから理想を含んでやってくるもの

土はそこにあって生命を生み出し育むもの

君、風性の人ならば、土を求めて吹く風になれ

君、土性の人ならば風を呼びこむ土になれ

土は風の軽さを嗤い、風は土の重さを蔑む

愚かなことだ

愛し合う男と女のように、風は軽く涼やかに

土は重く暖かく

和して文化を生むものを

魂を耕せばカルチャー、土を耕せばアグリカルチャー

理想を求める風性の人、現実に根をはる土性の人、集まって文化を生もうとする

ここに「風土舎」の創立を宣言する”
(玉井袈裟男)

 

以上引用終わり。

 

地方創生でいう「移住」とは。

その移住の定義とは、なんだかミスマッチが起き続けているような気がする。

風の人であるはずの「移住候補者」に、土の人になってくれよ、とお願いしているようなそんなミスマッチ感。

風の人はずっと風の人。そこに一生住めって言ったって止めるのは難しいはずなんですよね。

 

地方自治体がいうべきは

一生、風の人であり続けることを支えましょう、ということ。

 

数ヶ月、数年?それでいいから、わが町に時々降り立ってくださいよ、と。

もっとそのくらいの、ある種の気軽な「風の人」へのお誘いが、

移住を、もっとシンプルで楽にするように思います。

 

大手民泊サイトの「AirBnB」のコンセプトは「暮らすように旅をする」ですが、

これからは「旅するように暮らす」。

 

そんな未来が待っているように思います。

今、まだ見えていない、借り暮らしの方々が

これから、どんどんフィーチャーされる、

そんな時代が訪れようとしているように思います。

 

そして、その人たちを先に取り囲んだ街こそ、

未来も楽しい街になるんだと思っています。

 

長崎を、そんな楽しい街にしたい。