「ヲト山」へ県道296号から登る

2026年02月05日(木)
場所:天竜区熊地区
移動:自動車、徒歩
駐車場所:県道296号 駐車余地
ドリンク:県道9号の自販機
トイレ:県道9号の観光トイレが最後
 

キー・ワード(順不同) ヲト山、三角点「ヲト山」、ヲトイ山、ヨイト山、オイト山、林道東嶺線、市道天竜東嶺2号線、ヲト山西側作業道

バイクで入れない林道シリーズ(倒木)
登山の外堀を埋めるシリーズ(ヲト山)
マニアックなウォーキングコース(ヲト山西側入山)

 天竜区熊(くんま)の「ヲト山」界隈は作業道が迷走している。
「ヲト山」には三等三角点があるが、眺望は無い。
南側山腹を市道「天竜東嶺2号線」(旧・林道東嶺線)が東西に走る。
その市道から「ヲト山」へは尾根筋を7分ほどで登れる。

「ヲト山」表記には「ヲトイ山、ヨイト山、オイト山」の揺れがある。

●土留工建設路
起点:県道296号分岐接続
終点:地形図末端より折り返して約100m延伸
延長:約440m
備考:規制なし(縁切有り)、全線ダート、治山道路、作業道分岐有り

●ヲト山西側作業道
起点:土留工建設路分岐接続
終点:初期作業道分岐より西へ110m地点の山中(イラスト参照)
延長:約1600m
備考:規制なし(縁切有り)、素掘り横断溝・倒木有り

●ヲト山西側の初期作業道
起点:市道「天竜東嶺2号線」(旧・林道東嶺線)分岐接続
終点:市道「天竜東嶺2号線」(旧・林道東嶺線)分岐接続
延長:約2400m(本日利用分約700m)
備考:規制なし、現在作業中(境界確定?)、ソーラー有り

●尾根歩き

2ヶ所(約250m)

本日の徒歩距離:約6000m


 「ヲト山」(714.5m)へ県道296号から登ってみる(比高約400m)。
 県道296号偵察を兼ねて、県道9号の落合集落から入って北上する。
 お急ぎの人は熊集落周りで南下する方が早くて楽。

 県道296号の狭隘さはお約束だが、ブラインドの多さはシンドい。
 ざっくり7400m進んで、入山口の広場(駐車余地)に出る。
 広場眼下には「阿多古川」が流れている。

 入山口となる広場と土留工建設路分岐(A分岐)

〈上段〉
◆画像手前(落合側)から狭隘県道を来て、左側の空地に駐車。
◆この空地は土留工施工時の資材置場だと思われる。
◆広場左手には「阿多古川」が流れ、川岸に別荘が1軒ある。
〈下段〉
◆入山口の土留工建設路の入口部分。
◆土嚢袋を平積2段で県道と縁切りしている。

 では、徒歩にて土留工建設路に入りましょう。
 
 入ってすぐに沢に当たるので右へ折り返して上る。
 イッヌがいないから独り言を言う。
 20㎝位の落石が転がっているが路盤の浸食は無い。
 折り返して約100mで本線最初の倒木がある。

 土留工建設路の最初の倒木(B地点)

◆倒木は古く、車があればロープで動かせる。

 倒木を跨いで潜って通過。
 重機走行のためか、溝蓋式横断溝は前後補強付きだ。
 すぐに土留工が出現する。
 次の折返し部分を含めて多数施工されている。
 種類も見本市かと思うほど様々。

 普通のコンクリ製から鋼製メッシュの排水型もある。
 ウッドウォールやふとんかご工、排水路工もある。。
 渓間なら谷止工になるのだろうが、ここは山腹の治山だ。
 ウッドウォールを抜けると地形図の折返しに出る。

 土留工建設路の2番目の折返し(C地点)

  
◆路盤は正常。周囲はスギだが枝条被覆は少ない。

 折り返して約80mで連続分岐に出る。

 土留工建設路の連続分岐(D1&D2分岐)


〈上段:D1〉
◆右が本線。左は見える奥で行き止まり。工事車両の待避所だろう。
◆赤丸の位置に次の分岐と折返しがある。
〈下段:D2〉
◆左右への分岐。右が折返し方向。左がヲト山西側作業道方向。

 先に右へ進んで地形図の実線線形を確認する。
 約80m先の地形図末端は、実際には折り返して延伸している。
 久しぶりのログ取りで、折返しの写真を撮り忘れる。

 折返しから約80mで終点となる。

 土留工建設路の終点直前(E地点)


◆画像の最奥が終点。小さいがゴーロな沢筋に当たる。
◆画像左側の木柵工は全て朽ちている。

 終点を確認したので、作業道との分岐(D2分岐)へ戻る。
 分岐とヲト山西側作業道との間に小さな沢がある。

 分岐とヲト山西側作業道との間の小さな沢(ほぼD2地点)


◆手前から来た。排水路の無い洗い越しで、右側が上流。。
◆沢のゴーロを積み上げて建設路と縁切りしてある。
 
 この水の無い沢を渡って左方向へ山腹を巻く。
 約100mで太いスギ倒木がある。

 ヲト山西側作業道の最初の倒木(F地点)


 倒木を跨いで、大きな沢の左岸を北進する。
 基本的に路盤の沢側に縦方向の分離がある。
 倒木から約150mで支沢を渡る。

 ヲト山西側作業道の支沢(G地点)


 洗い越し状態の支沢を渡り、大きな沢の屈曲部へ向かう。
 支沢は水無しだが、大きな沢は水が流れている。
 約200mで最初の折返しに出る。

 ヲト山西側作業道の最初の折返し(H1地点)


◆右奥から出てきて左奥へ進む。折返しに分岐無し。
◆自分はスケール替わり(身長170㎝弱です)。

 ここから大きな沢が直角に屈曲し、北進から東進する。
 この沢は林道「東嶺線」が源頭部となる。
 本日の作業道はこの大きな沢を越えない。
 よって、作業道はジグを切りつつ東進となる。
 折り返して、途中で標高400mを超える。
 約100mで次の折返しに出る。

 ヲト山西側作業道の2番目の折返し(H2地点)


 

 折り返して約120mで次の折返しに出る。

 ヲト山西側作業道の3番目の折返し(H3地点)


◆折返しに分岐があるが、見える距離の大岩で行き止まり。

 スギからヒノキになり、路盤面がきれいになる。
 約120m進んで次の折返しに出る。

 ヲト山西側作業道の4番目の折返し(H4地点)


◆土手の支障木の切り株が路面に落ちている。

 折返して、本作業道で一番長いジグを切る。約230m。

 ヲト山西側作業道の5番目の折返し(H5地点)


◆途中で標高450mを超える。路盤良好。
◆イッヌの代わりにデイパックは辛い。ぬいぐるみ持ってく?

 折返しから約200m進んで次の折返しに出る。
   
 ヲト山西側作業道の6番目の折返し(H6地点)


◆途中で標高500mに乗る。
◆折返しに分岐があるが、約25mで行き止まり。
◆倒木の細い方はスギ。

 細い倒木を越え、約100mで別の倒木がある。

 ヲト山西側作業道の3番目の倒木(H7地点)

 
◆この手の自然木の倒木は徒歩でも面倒。
◆太い幹の真ん中からへし折れ、先端部分が路盤上にある。

 ノコ忘れたので、枯れ枝を蹴り折ってクリア。
 潜って約110mで次の折返しに出る。

 ヲト山西側作業道の7番目の折返し(H8地点)

 
 流石にジグ切るのも飽きてきた。
 折り返して、すぐに標高550mに乗る。
 約150m進むと……なんと終点に出た。 

 ヲト山西側作業道の終点(H9地点)


◆手前からきて小尾根の張り出しで終点。開削面は無い。
 
 いやいや…まぁね。
 オフ野郎の報告が無いので完抜けしてない事は
 判ってましたがね…疲れたよ。

 さて、ドリンク補給しながら小尾根張り出しを観察。
 
 小尾根張り出しの中心線に沿った常緑樹若木の伐採

◆地籍境界らしく、新しそうな境界杭が打たれている。
◆緑色は全て雑木(アセビ等)の伐採木。ここ一週間くらいの仕事か。

 画像の最上部にはヲト山西側の初期作業道の分岐がある。
 そこまで約110mで、比高40m強だ。
 ガレてないから大した事は無い。

 小尾根をまったり登る。
 10分ほどでヲト山西側の初期作業道の分岐に出る。

 ヲト山西側の初期作業道の分岐(J分岐)


◆手前から尾根を出てきた。標高約590m。
◆奥が林道「東嶺線」(現市道)へ上る道。
◆左が本作業道の初期線形の続きで、例のソーラーを通る。
◆右は後から尾根を切土した作業道で、地形図では行き止まり。
 
 オフ野郎おなじみの場所だ。
 写真は撮ったが多言しない。

 登ってきた小尾根と、画像右奥の小尾根は同じものだ。
 これは「ヲト山」の2つの西尾根のうちの、南側の尾根だ。

 初期作業道(開設工事時に時々見に行ったよ)は、
 林道「東嶺線」から小尾根の上を西進し、途中で北へ折り返す。
 小尾根の北側山腹をほぼ直降して、このJ分岐に出てくる。
 よって、直降部分はガレガレだ(妙に既視感)。

 初期作業道の小尾根山腹のガレガレ部分(K地点付近)


◆幾つかある鋼製横断溝の一つ。下部の洗堀が深い。

 もう少し登って山腹から尾根への折返しに出る。

 初期作業道の最初の折返し&分岐(L分岐)


◆手前から小尾根の北側山腹に沿って登ってきた。
◆初期線形は右への折返し。左への分岐は後年の作。

 折り返してもしばし小尾根の北側を巻く。
 路盤はきわめて良好。
 約100mで尾根上に乗るための折返しがある。

 初期作業道の2番目の折返し&分岐(M分岐)

 
◆左奥から出てきて尾根に乗る。中央奥へと尾根上を進む。
◆右へ降りる分岐がある。

 尾根上を進む。
 すぐに標高600mを超える。
 約100mで尾根を浅く切り通して左への分岐がある。

 初期作業道の北側への分岐(N分岐)


 

 この分岐から、次の分岐が50m程先にギリ見える。
 
 初期作業道の南側への分岐(O分岐)


 

 この先、尾根がわずかにカーブする。
 約100mで次の分岐に出る。

 初期作業道の南側への分岐(P分岐)


 もう分岐に飽きてきた。
 徒歩じゃ、機動力無いから分岐の先は新道は無理ゲーだよ。
 林業の衰退が叫ばれる時世だが、作業道の開設は妙に多い。

 この分岐から林道「東嶺線」が見えている。
 約100m進んで林道「東嶺線」出合いとなる。
 出合い直前に北側への分岐もある。

 初期作業道と林道「東嶺線」との出合い&分岐(Q分岐)


◆手前から来た。左へ下る分岐がある。すごいやっつけ感。
◆正面は林道「東嶺線」(現:市道「天竜東嶺2号線」)。
◆左側が「一本杉隧道」方向。右が米沢地区方向。   
◆中央奥が尾根の続き、と言うか「ヲト山」そのもの。

 再びドリンク休憩。
 この出合い分岐は尾根の切土カーブで広場になっている。
 隅にテレビの共同受信アンテナ塔が立っている。
 それでも足りないのか、切土法面の縁の上にも小型のが2基ある。
 そこまで山頂方向から古い作業道が来ていることは知っている。

 この位置の「ヲト山」は左右(東西)に尾根が伸びている。
 林道「東嶺線」も左右に走っている。
 「ヲト山」の左右には登りに楽な鞍部がある。

 だが、この広場から山頂が見えているので正面突破する。

 出合い広場の法面&法面上の作業道(ほぼQ分岐)


〈上段〉
◆出合いの正面法面の高さは約2.5m。法面は土被りで登れる。
◆赤丸の位置に小型テレビアンテナがある。
〈下段〉
◆法面上の小型アンテナまで古い作業道が降りて来ている。
◆奥が「ヲト山」の山頂

 「ヲト山」山頂まで約140m、比高約45m。
 作業道が錯綜しており、比高45mの感触は無い。

 小型アンテナから約70mで作業道の連続分岐に出る。

 「ヲト山」直下の作業道連続分岐(R1&R2)
 

〈上段:R1〉
◆ここは直進する。左への下りの分岐は東嶺線接続なのか?
◆約35m先の赤丸の位置に次の分岐がある。
〈下段:R2〉
◆約35m先の分岐の様子。左右の鞍部へ向かっている。
◆よって、山頂への直登作業道は無い。

 左右の鞍部へ向かう分岐から正面斜面を直登する。
 間伐が効いて、残り35mは楽勝だ。
 すぐに「ヲト山」山頂に出る。

 「ヲト山」山頂(S地点)

 
◆手前から出てきた。三等三角点「ヲト山」(714.5m)と表示杭。
◆三等だがICタグが無い。保護石、航空標識(残骸)も無い。
◆往路は、ログ取り、小休憩を含めて1時間50分。

 山頂で菓子パンとコーヒー。
 東側の鞍部は作業道が横切っているのが見える。
 西側は見えないが、同様であろう。

 復路はノンストップの時間を測りたい。
 左右(東西)のコルには寄らない(もう気力が無い)。

 撤収。
 山腹にはミツマタが咲きかかっている。群落もある。

 往路を順調に下り、43分で県道296号へ帰着。

 入山口の県道広場に無事帰着(A分岐)

 
 平日のせいか、人にもバイクにも自動車にも会わなかった。
 シカもカモシカもイノシシもクマにも会わなかった。
 間伐が進み、山容が判り易く、明るい雰囲気ですよ。
 素掘りの横断溝は多数ある。
 
 おまけ 岩水寺の金城稲荷社

 愛犬、三途の川を泳いで渡る(無料)。
 令和7年11月6日(14歳8か月)。
 犬種:スコティッシュテリア(通称スコッティ)
 毛色:ウィートン 性別:メス
 ご愛顧、ありがとうございました。

 以後、一人でガムバリマス。

 おしまい。