仕事が休みでグダグダな昼下がり、今俺はビール片手にマーティン・スコセッシが撮った【ノー・ディレクション・ホーム】を観ています。
俺世代(30代半ば)にとって【ボブ・ディラン】は決してセンセーショナルな存在ではなかったと思います。
どちらかと言えば【過去の人】であり、そのアルバム・リリース数の多さ、音楽遍歴の多様さから『どこから手付けりゃいいんだよ?』みたいな感じの存在でした。
この映画は伝記モノの分類で、主に1966年のステージを中心に構成されています。
このステージが強烈で、ディランに対して大半の観客が罵声を浴びせます。
【フォークの神的】な存在であったディランがホークス(後のザ・バンド)をバックに【エレクトリック化】した事を盲目的なファンは許せなかったようです。
そんな荒れ狂う聴衆を前にディランは演奏を続けるのですが、その姿が実に格好良いんです
1941年生まれですから、当時25歳の青年ディランが醸し出す雰囲気はとても清々しく、時に痛々しく、目が離せません。
この映画を転機に俺はディランのファンになり、バック・カタログを全て揃えました。
今年68歳のディランですが、今だ現役でツアーを続けています。
『新曲を作る事よりも、ツアーに興味があるんだ』
そろそろ日本にも来てくれませんかねぇ