国債買い入れの減額~どうなる円安 | 出口裕理法律事務所のブログ

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昨日からの日銀政策決定会合

その後の植田総裁の会見

結局

国債買い入れの減額は次回持ち越し

 

国債買い入れの減額したらどうなる?

 

日銀が国債を多く買い入れると

国債の需給関係から国債の値が上がる

これは普通の物の売買と同じ

 

国債の価額が上がると国債の利回りは下がる

例えば

国債の値段が1000円で年利100円だと年利10%

これが値段が2000円になると年利5%になる

 

国債の利回りが下がると長期金利が下がる

 

長期金利が下がると

住宅ローン金利が下がったり

企業も金利が安いのでいっぱいお金を借りやすくなる

 

すると企業は事業を拡大しやすくなるし

事業が拡大すると物が作られて物価も下がる

住宅ローンも下がれば家が買いやすくなる

 

国内だけで考えればこんな感じ

 

ところがことは日本国内だけでは治まらない

 

日本の長期金利が下がると

金利の高い米ドルを持ってた方が得

 

現にドル円のスワップポイントは1万ドルで240円

1万ドル買建してると

持ってるだけで毎日240円手に入る

年間87,600円

レバレッジ25倍で設定してれば

1万ドル買うには6万4000円位あればOK

6万4000円で年間8万7600円が手に入る

年利136%

 

皆ガンガンドルを買って円を売る

円安が進むということになる

 

円安が進むと輸入品の値が上がり物価が上がる

国内だけのことを考えてた時とは逆の結論

 

だから日銀は困ってるのは分かる

でも国債買い入れ減額をいずれするのなら

今回の決定会合で買い入れを決めたら良かったのでは?

おかげで円安がまた進んで今日は158円オーバー

 

これだと今度減額を決めた時には

その恩恵は若干薄れるよねえ