あなたも突然、上手に書けるようになる | 出口汪ブログ「一日生きることは、一日進歩することでありたい。」by Ameba

あなたも突然、上手に書けるようになる

「あなたも突然、上手に書けるようになる」

 経済界新書から発売されました。

 この本は僕にとっては様々な意味で、画期的なものだと思います。

 編集して下さったのは、政財界の編集長渡部周さん。渡部さんは今ベストセラーの「群れない力」(著者 関口智弘さん)の編集者でもあります。

 実は渡部さんは若手編集者時代、私の父の本を企画・編集して下さったそうです。そうした縁で、いつかは私の本を手がけたいと、新宿まで会いに来て下さいました。

「あなたも突然、上手に書けるようになる」

 ちょっと変わったタイトルですね。「あなたも」の「も」は誰でも書けるということ。 なぜ誰でも書けるようになるかというと、この本は初めて論理力養成のための言語プログラム「論理エンジン」を、大人向けに「文章術」として落とし込んだものだからです。

 つまり、文章が書けないのは、日本語の最低の規則を知らなかったからです。あるいは、その規則を使いこなしていないからなのです。逆に言うと、本書に書いてある規則を知らない限り、死ぬまで上手な文章は書けないということになります。(笑)

 では、「上手な文章」とは何か?

 本書は文学的な文章の書き方を教える本ではありません。誰もが日常的に書く文章の書き方をトレーニングするものです。本書が考える「上手な文章」とは、正確な文章であること、しかも、読みやすい文章。あるいは、伝わりやすい文章ということです。そのためには、筋道を立てて書くトレーニングが不可欠です。

 日本語の規則、他者意識、論理という武器など、私が今まで蓄積してきたノウハウを、ビジネスシーンに応じて、文章術に落とし込みました。感覚や才能、経験ではなく、最低限の規則を学ぶことによって、伝わり易い文章を書くことができるようにします。だから、誰でも突然、上手に書けるようになるのです。

 では、なぜ「突然」なのか?

 この本は一日一時間、一週間のトレーニングで誰でも文章の書き方が解るようにプログラムされています。単なる机上の論理に終わることなく、非常に実践的で、実用的な内容になったと思います。

 ここまで書くと難解な、あるいは堅苦しい本のようなイメージを抱いてしまう方もあるかもしれませんが、読みやすく、しかも、今までの私の本の中では最も実用的な内容になっていると思います。

 たとえば、メールでの「件名」。これをいい加減に扱っている人が多いように思いますが、これは自分のために書くのではなく、受け取った人のために書くものです。日付や内容など、具体的に書くことによって、受け取った人が後から探し出したり、整理したりするのに役立つように書くのです。いつもこうしたメールをもらっていると、相手は次第にあなたへの評価を高めることにもなるのです。本書にはこうした実用的な知恵がふんだんに盛り込まれています。

 今回私の公式HPで動画を載せました。

 編集者「渡部周」さんの「編集者のつぶやき」、

 さらに秘書兼、編集の江沢規予との対談も、動画で載せましたので、お楽しみに。

http://www.deguchi-hiroshi.com/books/tostuzenjouzunikakeruyouninaru.html