一期一会という言葉は、誰が最初に使ったのでしょうか。

千利休でしょうか?

いえ、江戸時代末期の大老で桜田門外の変で殺害された、
井伊直弼だと言われているのです。

井伊大老は茶人でもあり、その亡くなる二年前に、
自分の心得として「一期一会」という言葉を記したのです。

それでは千利休は、なんと言っていたのでしょう。
会って聴いてみたいですね。

しかしその弟子である山上宗二は
「一期に一度の会」という言葉を残しています。

お茶会をするときには、生涯に一度だけの会だと思って、
相手(主人)を尊敬して接しなさい、という言葉です。

「一期一会で出会いを大切にしたい」
 

あなたもこの言葉を心に抱いたり、
一度は発したことがあるのではないかと思います。

この時、この場で、あなたと会うのはただ一度きり。

交通機関が発達していなかった時代には、
この一期一会は、どれほど大切だったでしょうか。

 

今は、交通機関が発達し会おうと思えば何度も会える。
SNSで簡単にコミュニケーションがとれる。

現代の一期一会には、別の役割があるのかもしれません。

あなたにとっての一期一会とは、何ですか。

私は?って。

一期一会とは、お互いの志を知り合い、氣脈を通じる機会だと思っています。