音楽科転入学
高校普通科は9月で行くのをやめた。父が「普通科をやめて音楽科に行くか?」と私に訊いたので私は「行く」と返事をした。音楽科に転入するために特別に試験を受けさせてもらった。英数国は問題ないため無試験。ピアノの実技試験と目の前に置かれた楽譜を見て初見で歌う試験を受けた。試験後すぐに合格が言い渡されて転入が決まった。それが10月のことだ。新しい制服を作ってもらって11月から音楽科に通うようになった。担任の教師は言った。「りかさんは学力は問題ないと思いますが音楽理論で手こずると思います。理解出来るまでしばらくの間合唱の時間にりかさん1人だけ特別に音楽理論の授業をします。合唱の授業は週に1度 2時間だ。私は先生と1対1で向き合って楽典の授業を受けた。拍子抜けするくらい簡単な内容だった。実に論理的に出来ているので少しも難しいと感じなかった。まず先生が説明する。次に設問の答えを秒で私が書く。全問正解でどんどん次に進んで行く。それを繰り返してあっという間に今やっているところに辿り着いた。目の前の先生は私をしげしげと見ながら「あなた もう理解出来たの!?」と言った。先生が驚いていることに私は驚いた。2時間の合唱の授業はまだ終わっていなかったので途中で私も合流した。