昨日書いたように、

 

・「月のサインの資質を持っている自分」は、幻影(幻想)である。

現実は、「せいぜい、7歳程度の資質しか持っていない」である。

なので、このブログでは、

「月サインの資質」に(7歳)と付けて、「月の欠損」を表現する。

 

 

月のサインの資質を使って、

そのサインを発揮する対象のこと※が自然にできる」というのは、

幻影(幻想)である。

 

※例は、天秤座の月なら、対人関係。

 

なのです。

 

というわけで、

今日は、

では、そんな、月のサインの幻影(幻想)から脱出し、

自然体の自分で生きるには、どうすればいいのか、

「月の教科書」にあることや、私の経験から考えたことを、書いてみます。

 

・「月のサインの資質」に関して、挫折、行き詰まりを味わい、

「自分はこんなんじゃない!!」と、再スタートを決意して動く

 

幻影が強いと自覚できない人には、

このような荒療治がお勧めです。

 

私のような、「外からの意見よりも、自分の内側に従う」タイプの人ほど、

周りからなんと言われても、自分ではそれを受け入れないので、

現実を見ざるをえない事態に直面し、

降参して、ハッとして

「自分はこんなんじゃない!!」と決める、

つまり、外の環境から「わからせられる」くらいの喝が必要です。

 

「現実を見ざるをえない」というのは、

かなりのどん底でしょう。

 

牡羊座の月なら、

自分を押し出した結果、現実の成果の全てが水泡に帰す。

 

牡牛座の月なら、

お金や、持っていた大きな財産(家とか)を失ってしまう。

 

双子座の月なら、

自分の考えが何かを滅ぼす。

 

・・・みたいな。

 

私の天秤座の月の場合、

昨日書いたように、

「あれ?私、人と関係を築くことが、全くできないな???」と、

人間関係を失って気づいたのです。

 

これが、射手座~魚座のような、

各エレメントの最終盤の、集合体が絡むサインですと、

他の人や団体も絡んでくるので、

どん底の被害が大きくなってしまいますね・・・。

 

山羊座の月なら、

組織が潰れて初めて気づくかもしれない、とかね。

 

逆にいえば、

自分が勤めていた組織が潰れる、

これくらい、露骨に「目を背けようがない、誤魔化しようがない」現実の結果が出ないと、

今までの自分像が、月の幻影(幻想)だったことに気づけない

ともいえます。

恐ろしや。

 

 

そして、再スタートで動くことからが本番です。

これから先に書く、脱出方法は、

どれも、再スタートで使えるものです。

 

本当は、何か大ごとが起こって気づいて再スタート、ではなく、

大ごとが起きる前に、幻影だったと気づいて、再スタートする方が、ずっといいです。

 

 

・自身の月サインに関する能力・資質が「幻影」だった、

「本当はできない、できて7歳程度」だと認める

まずはここから。

認めた時点で、幻影から脱出できています。

安心してください。

 

 

・とにかく、過去の記憶はすべて忘れるくらいの気持ちで、

日々、ありのままの自分を観察し続け、

等身大の自分を認識する

 

これ、これです。

今までの記憶はすべて幻影、嘘だった、と認識し、

今日から、まっさらな自分に生まれ変わったのだ、

それくらいの意識で、

自分というキャラの脳内会話、感情の動きとかを、素直に観察し続けることです。

改めて「自分を知る」をやり直すのです。

 

※月天秤座は、

対人関係で挫折するだろうけれど、

月天秤座の対人知性が(7歳)という時点で、

いきなり、ありのままの自分を観察するのは、難しいときがあります。

この場合は、

先に、「対人関係」「コミュニケーション」について、一般論を勉強し、

自身のやり方が、いかに、7歳以下の稚拙なものだったかを認めつつ、

勉強したことを実践していくのがいいです。

自分と向き合うのは、その後でOKです。

・・・といっても、

7歳が大人の真似をしている程度である、

という認識は、持ち続けることです。

 

 

「自分を知る」のデータがたまっていくと、

月サインの反転サインっぽいネタや、

太陽サイン、他の天体のサインに関するネタが出てくることが、多くなりそうですね。

 

とにもかくにも、

まずは、幻影(幻想)でないセルフイメージを持ちましょう。

そこからです。

 

自分って嫌な奴やな、と感じることも多いでしょうが、

そこは素直に降参して、認めましょう。

 

 

・まずは体を「7歳より上」まで発達させる。

反射の統合が未完了なら、統合させる。

原始反射(主には、固める反射(恐怖麻痺反射ともいわれる)、モロー反射)という、

胎児が、おなかの中で外の刺激から身を守るための反射的な動き、

乳幼児の成長発達に必要な動き、

というものが、あります。

 

これらの動きを十分にすることで、

体が発達し、

動きが統合し、次のより高度な動き

(それは、例えば、日常生活で物をつかむ動作とか、

スポーツでの動きとか)

へと進化していくのです。

 

ところが、最近は、

・以前よりも外の刺激が多い上、妊娠中の母親がより多くの刺激、ストレスにさらされやすい(最たる例は、妊娠中も長時間仕事をしなければいけない、とか)

・自然に触れ合うことが少なくなり、成長に繋がる動きをする機会が減った

・反射の統合、成長に繋がる動きは、一見すると「周りに迷惑」「危ない」とみられるものが多く、「成長に繋がる」と知らないと、注意して、やめさせてしまいやすい

ということで、

然るべき時期までに反射の統合が発達せず、残ってしまい、

そのまま、年齢だけは重ねて体を作ってしまい、大人になる、という人が増えているようです。

(例えば、ADHD、自閉症、発達しょうがいの多くは、

反射の統合が未完了なのが原因と言われています。)

 

反射の統合がまだ、ということは、

体が、0~2歳という、

「月の年齢域」で、成長が止まっていることを意味します。

次の項目に書くように、

月のサインの幻影から脱出するには、

特に、太陽を意識して使うことが大事なのですが、

太陽を意識して使う年齢域は、主に、26~35歳です。

0~2歳レベルの「月の年齢域」の体で、

太陽を意識して使う、だなんて、

かなり大変です。

まずは、反射の統合を進めて、

体を、太陽の年齢域にふさわしいところまで成長させるのが、

ずっと楽ですし、自然でしょう。

(私自身、反射の統合が残ったまま、太陽の開発をしていましたが、

なかなかハードでした。

もともと、目標へ向かって努力する熱量と行動力が人一倍あったからこそ、

無理にでも、できたのだ、と思います。

それくらい大変です。)

 

何歳になっても、まだ統合出来ていない反射は、統合させることができます。

反射を統合して、脳を成長させ、

そこから体を成長させて、

体を使って何かをすることで、

実年齢にふさわしい、成長した体になることができます。

太陽を始めとした、全惑星意識を発揮するために、

まずは、反射を十分に統合し、それにふさわしい体にしましょう。

 

 

・月反転サインと、

他の天体のサインの資質を意識して使う。

特に、太陽のサインの資質。

 

太陽のサインの資質を中心に、

他の個人天体(火星、木星あたりまで)の資質を使い続けましょう。

 

このとき、大事なのは、

意識して、資質を使うこと(今、~~を使っているな、と観察したり、

ここは~~の資質を活かそう、など、行動の選択や決断を、意識的に行う。)

です。

 

無意識に、考えずに何かをやろうとすると、

月の無意識プログラムに呑まれかねませんので、

考え続け、意識し続けて選択をすることは、大事です。

 

(月双子座は「知力、考える力(7歳)」ですので、

「考え続ける」ことはあまり気にしなくていいです。

何か選択、決断をするときに「どうしてこれを選ぶんだっけ?」と、意識に確認する程度で十分です。)

 

 

もちろん、

太陽など、他のサインの資質は、

意識して使うことで、鍛え、成長させていくことが必須です。

月のように、周りに対応していれば、自ずと鍛えられる、なんてことは、ないでしょう。

(月反転サインは、それで十分かもしれませんが。)

 

・「魂の成長」「人としての成長」に向かっていく意識を持ち続ける

これは、月意識から離れ、

太陽を中心とする全惑星意識(月は惑星ではない。)に向かうために重要です。

 

太陽を中心とする、惑星天体の資質を獲得する目的、

獲得して向かう先は、

魂の成長、

人としての成長

であり、

最終ゴールは、12ハウスの世界である魂の自立です。

 

大きすぎる言葉と感じられるかもしれませんが、

単に成長するという意識を持ち続ければ、十分です。

 

成長する、という世界は、

・一見、難しそうなことにも、前向きにチャレンジする。やってみる。

・現実が厳しくても、諦めずに力を尽くす。

・コンフォートゾーンを抜け出し、新たなことをやったり、

新たな環境に身を置いたりする。

・目的意識を持ち、目的に向かって進む。

・自身のどんな面も認め、弱さをさらけ出しつつ生きる。

・不安定だからこそ、行動・チャレンジする。

・試しにやってみる。

・失敗しても、そこから次はどうしようか、と前向きにとらえる。

失敗を失敗と思わない。失敗を恐れずにチャレンジする。

・リスクを積極的にとる。

・主体的に、自己責任で行動する。

 

これらが積み重なった世界です。

根っこにあるのは、自身と周りへの愛、思いやり、信頼です。

 

これらの行動を積み重ね、

経験から学び、力をつけていくことで、

各惑星の資質、能力も成長しますし、

人としても成長していくのです。

 

 

・これが月の幻想の世界だ~こんな世界から脱出したいですか?それとも・・・

月の幻影・月の無意識の世界は、こんな要素です。

上に書いた、太陽を中心とする惑星意識の世界とは真逆です。

 

・自分の弱さを隠し、守る。

・不安なことからは逃げ、安らげる場所にこもる。

・失敗しそうならやらない、リスクはとらない。

・受け身。

・考えずに、同じことを繰り返すだけ。

 

根っこにあるのは、不安、焦りです。

不安から逃れて、安全な場所に隠れてこもろうとします。

「死んだように生きる」という言葉がありますが、

それに近しいものがあります。

それは、衰退しか意味しません。

周りを巻き込むと、破滅へと向かうことすらあるでしょう。

 

受験勉強とかで言われる「パターン学習」にハマりすぎた人は、

まさに、月のような生き方になってしまい、

幻影、ハリボテの力しか持たない、といえますね。

また、最近教育で話題になる、

「子供が失敗しないように、危ないものをよけておく親」とか、

「子供を傷つけないよう、叱る・注意することができない」とかは、

まさに、月意識の子育てです。

月意識の子育ての愛は、幻影の愛、偽りの愛であり、

衰退と破滅へ向かう愛なのです。

 

月意識で育てられてしまった子供は、

自ずと、月の世界に籠る生き方となってしまうでしょう。

そんな子供は、大人になっても、

チャレンジしない、ただ漂っているだけの、

無気力で受け身な人になってしまうでしょう。

 

仕事をする能力は高くても、

月意識がある人は、

「思いやり」「長期的な視点」「周りへの視点」がありません。

いっときの利益や、自分の視点でしか、物事を捉えられず、

自身の保身のためだけに、隠れて生きる、という、

そういう社会人になってしまうことでしょう。

 

月意識の家で育ち、そのまま大人になってしまった人は、

どこかで、そのままではダメだ、と気づき、

いかに、太陽を始めとした惑星意識へ変化できるか、

それ次第で、人生は大きく変わります。

(私自身、月関係で挫折してから、大きく変わりました。)

 

そのまま、自分を守って、死ぬまで、「なんとなく物足りない・不満」のまま、

一見すると楽に、省エネで生きていくか、

それとも、

苦労をすることを厭わず、

命を燃やして何かをやり、

輝いて生きる、自己実現の喜びを味わって生きるか、

どちらの人生を歩みたいですか?という話ですね。

 

 

月意識と、太陽を含めた全惑星意識との違いを知り、

積極的に、全惑星意識へと、意識して向かっていく、

そういう人が、一人でも多くあらんことを。

 

 

ここまでで話が長くなってしまったので、

他の脱出法については、次回に。