先月、反射の統合の研修を受けても、

いまいち「なぜ」がわかりにくい・・・

そんな感想の私でした。

 

ですが・・・。

ここは、今まで学んだことを総動員して、

私なりに「なぜ」を見出すとき。

 

そんなとき、こちらの記事に出会いまして、

セレンディピティ・スイッチが入りました。↓

 

 

「恐怖麻痺反射」=「固める反射」です。

 

私的には、「恐怖麻痺反射」の方が、

本質を言い当ててる気がしますが、

名前がネガティヴだから「固める反射」という名前にしてる人もいるのかな、と。

 

こちらの記事で引用されているお話。

 

✔️ 「皮膚感覚」が育つことで、世界は安全であると知ることにつながる。
 

「心地よく触れてもらう」ことで「皮膚感覚を育て切る」ことができる。

 

これが、すべてです。

 

反射の統合ワークでは、

「統合ポイント」という、体の特定の部分に、触れたり、撫でたりします。

この、触れたり、撫でたり、というのが、スキンシップですね。

 

なので、反射の統合ワークは、「スキンシップ」の要素が強いです。

 

そして、統合ワークで大切なことが、

「相手が欲しい刺激を、欲しいだけ、してあげること」です。

まさに「心地よく触れてもらう」ということですね。

 


そしてそして!

「スキンシップ」とは、皮膚感覚を育てることである、

この話から、

「五行論」の視点を入れることで、

話が繋がりました。

 

五行論では、

皮膚感覚は、「金」に属します。

 

「金」が何か、といえば、

そう、「攻撃本能」です。

 

それではここで、

二大原始反射といわれる、

「固める反射」(恐怖麻痺反射)、「モロー反射」が、

それぞれ、どんな反射行動かを、軽くおさらいしましょう。

 

固める反射=外からの刺激を感じて、体を丸く固めて身を守る

 

モロー反射=外からの刺激から危険性を察知し、

パッと危機回避行動をとって逃げたり、

危険なものを攻撃して追い払ったりする。

 

はい、

どちらも、

外からの刺激を感知したときにとる反応ですね。

 

外からの刺激、つまり内向きの矢印に対する反応、

そして、その刺激が、「自身を助ける」ものでは全くなく「攻撃する」ものである、と認識する。

 

そう、

固める反射も、モロー反射も、

攻撃本能の一つの要素なのですよ。

 

そりゃ、攻撃本能の要素なのだから、

皮膚感覚を鍛えれば、育つ。

つまり、スキンシップで育つ。

 

それだけの、簡単な話ですね。

 


皮膚感覚、というのは、

自他の境界線を定める感覚である

という話もあります。

 

また、

攻撃本能から出やすい感情の一つの「怒り」は、

自分で認識した「自他の境界線」が

脅かされた、侵されたと感じたときに、出る

という話もあります。

 

五行論のとおり、

皮膚感覚は、

攻撃本能や、

外からの「攻撃」っぽいものに対する反応と

密接に関係しているのです。

 

そして、ここで、改めて気づいてびっくりしたのが、

「反射の統合」と、「攻撃本能」の共通点です。

 

どちらも、こんな点が、共通しています。

生きるために(生き延びるために)必要な要素であり、

外からの刺激で活性化し、

勝手にスイッチがONになる、

スイッチが必要以上にONになると、「生きづらさ」「迷惑」(災害)になる。

 

しかし、成長させ、統合させていくと、

生きていて、

必要な時に、周りと調和する適切な形に進化させた上で、出すことができる。

 


攻撃本能の例でいうと、

何か、周りからひどいことをされたときに、無反応、というのは、さすがにまずい、

というのは、多くの人が同感するところでしょう。

攻撃本能を完全にオフにするのではなく、

反応したい(するべき)ところでは、しっかりとオンにすることが大切です。

 

そんなときに、

相手にただ仕返しをするでもなく、

感情のままに相手を傷つけるでもなく、

「大切な私という存在に、ひどいことをされて、嫌だ」と、

冷静に自身の気持ちを伝えたり、

「それはやめてほしい、代わりにこうしてほしい」と、

自身の価値観や意見を伝えたり、

と、冷静に、攻撃本能を出して、行動できるようになります(これが、「適切な形に進化」)。

 

 

反射の統合が進むのも、これと似ています。

攻撃本能、戦闘スイッチは、

生きる上で、新しいことにチャレンジするときの行動力に変換すれば、

人生をより豊かで、実りあるものにする、大切な力となってくれるでしょう。

 

体がぱっと「戦闘モード」になるのは、

単に、誰かが近づいてきたとき、とかの、

「外から何か刺激が来たときはいつも」ではなく、

 

新しいことにチャレンジするときや、

体を鍛える筋トレをするとき、

全力で誰かを助けるとき、

 

そういう、「戦闘モードが必要なとき」だけで、いいはずです。

 

そして、「戦闘モードが必要なとき」に、戦闘モードにならないのは、

ただの腑抜けみたいなものでしょう。

 

反射の統合とは、

反射行動を否定するのではなく、

皮膚感覚を育てることを通じ、

(必要なら、反射行動をたくさんすることで、その行動をしたい欲を満たし、)

「反射行動」を成長させて、

新たな、社会的に有益な行動に、進化させることなのです。

 

それは、

攻撃本能を成長させ、社会的にいい形で使いこなすのと同じ。

 

 

自身の資質を成長させるために

反射の統合は大事です!

という話でして、

じゃあ、何をどう成長させるの?

スキンシップでどうして育つの?

 

それは、攻撃本能だからさ・・・というお話でした。

 

 

攻撃本能って、

他の人の本能である、

伝達本能

習得本能

守備本能

 

と比べると、

制御したり、

社会に合う形で出したりするのが、一番難しそうですよね。

 

(「魅力」という本能もありますが、

これは、他の本能を鍛えてついてくるものなので、略)

 

 

攻撃本能を、

いい形で、必要なときにだけ使える人は、

人的にも、器が大きく、成熟した感が出やすいです。

 

つまり、

スキンシップで皮膚感覚を育て、

反射の統合を進めることもすれば、

攻撃本能や、反射行動の出し方、活用の仕方がうまい、という、

「勝手に、立派に成長した人」になる、

そういうことですね・・・(すごい)

 

やはり、

筋トレと、反射の統合とかのスキンシップは、

色々なものを解決し、救いますねえ・・・。

(余談ですが、

筋トレは、「戦闘モードになりたい欲」を満たす活動として、優れています笑)