サビアンシンボルの山羊座のお話、

今回でいよいよ最後です。

26~30度という、

25度で得た、

山羊座の結晶の「社会貢献力」「経営者的リーダーシップ力」といった、
山羊座の世界で培った人間力(社会人力)でもって、
次のサインの水瓶座の要素である「高い視点からの俯瞰」をするために、
高いところまで昇りつめようとする、そんな上昇志向と野心溢れる世界です。
ちょうど、ドデカテモリーが、カリスマ経営者にぴったり+野心の蠍座と、上昇志向溢れる射手座です。


・山羊座26度 水の妖精
25度で、異なる社会の要素を取り入れたことで、
そんな新しい要素がいい刺激となり、新たなアイデアが生まれ、新しいサービス、事業が生み出されます。

最近は、経営陣を、よその会社から引き抜く、ということもあるようですが、
これも、26度の世界のいい例ですね。
別のやり方を取り入れて、組織を活性化させるのです。

そして、サビアンシンボルに「水」「妖精」と出てくるように、
感情の赴くままに、ワクワクして仕事に取り組むのです。

(水=感情)
喜びから楽しく取り組めるから、努力を厭わず、成果が出る。
やらなきゃいけない、売れなきゃ、という義務感では、成果は出にくいです。

組織での仕事にしても、
自社の仕事にワクワクして、「あなたたちも、存分に楽しくやりなさい」と伝え、部下が仕事をするのを楽しく見ている経営陣と、
部下に「やりなさい」としか言えない経営陣とでは、
部下のやる気が全然違ってくるのは、たやすく想像できると思います。


「好きなことを仕事にするパワー」が発揮されるのが、この度数ですね。
・・・となると、
「好きなことを仕事にする」ことができるのは、
上に書いた、山羊座世界で身につける力である
・自己信頼感と、持続的にやり続ける力
・自己責任感
・誠実さ
・誇り、高い精神性

これらが揃ってこそ、ということになりますね。
あれ、実はハードル高い?
子供心だけでできることでは、全然ないのですね苦笑。

だから、私もそうですが、
サイドFIREとかのように、
まずは組織に勤めて、自身の社会人力を鍛え、
それをリソースとして、次は、自分の好きなことを仕事にしよう
、という人が多いんですかね。

もちろん、かつての私もそうだったように、
好きなことをやりながら、社会人力を鍛えることができるだけの、

意志力と向上心がある人は、
最初から、好きなことを仕事にして、全然いいと思います。
私のような、

「好きなこと、特に、一番好きなことしか仕事にできない」

というタイプなら、
そういう生き方を、必然的に、していくことになります。

 

・山羊座27度 山の巡礼
「山」という言葉から、
粘り強く努力を続け、最後に美しい景色を見て達成感を味わう、
そんなことを思い浮かべてしまうのは、私だけでしょうか。

そんな世界のように、
この度数は、不屈の精神でもって、忍耐強く努力し続けて成果を生み出すものです。
意志の強さと忍耐力、
夢や目標を諦めない不屈の精神

ここら辺は、ドデカテモリーの蠍座の要素そのままでして、
まさに、山羊座の行動力や人間力に、蠍座の要素を足すとこうなる、という世界ですね。
次の水瓶座という「高い視点から俯瞰する」ことに繋げるために、
一段また高みを目指して進んでいくのです。

計画に沿って、今やることを一つ一つ積み重ねていく、という、

今の行動に集中するのが、山羊座のような地のサインの強みでしたが、
この世界では、

今の行動が苦しくても、その先にある理想を夢見るだけで、行動できるのです。
理想に行くための道がそこにある、それならば、ただ進むだけだ、という感覚です。


私が今取り組んでいる「魂のライフスタイルの道へ」が、
まさにこの度数の精神だな、と気づきました。
上には、「苦しくても」と書きましたが、

実を言いますと、今が苦しい、忍耐の時期だ、とか、そういう感覚は一切ないです。

停滞期だ、と感じて焦ることも一切ありません。
そもそも、日々の生活を味わうとき以外は、

「今」をあまり見ていないかもしれません。
そこに道があるから、ただ、進む、
先に理想が待っているとわかっているから、そこを見て、目指して進む

ただそれだけなのです。
山に登るときに、足元の道だけ見て登る、という人はいないと思います。
今いる周りの景色を見て楽しむことはあるでしょうが、
主に見ていくのは、頂上がある、上の方向ではないでしょうか。
そのような意識の向け方をしていくのです。

これに限らず、
精神的な成長を目指す生き方、というのは、こういう世界になるんでしょうね。
次の水瓶座がまさに「精神的な成長、その果ての自己統合」という世界でして、そこに繋がる世界ですね。


・山羊座28度 大きな養鶏場
27度の世界で、不屈の精神で山道を歩み続けた結果、
頂上の、高いところに上りつめました。
それは、組織で出世してトップになることと、どこか似ているでしょうか!?

「養鶏場」にいる「鳥」のように、
高いところから世界を見下ろすことで、視野が広くなりますし、
様々な情報を拾ってくることができます。
そんな鳥をたくさん飼って、鳥たちに任せて、

色々なところから多くの情報を集めてくるのです。
(サビアンシンボルの「鶏」は、そこまで高く飛べない鳥だと思いますが、
このサビアンシンボルの世界そのものを捉える上では、

「鳥」=高く飛んで広く見渡す存在 という解釈でいいようです。)
「任せる」というのが、山羊座の経営者っぽい在り方ですね。

たくさん情報を集めさせて、
それらを眺めて、自分で考えることで、
自分が属する社会や組織以外のことに目を向けていきます。
25度では、近くの違う社会に目を向けたという印象でしたが、
28度では、遠くの社会も含めた、全世界レベルの情報を集めている、というところですね。
今までは、「日本社会の発展のために」と、事業をやっていたのが、
ここまでくると「世界の発展と平和のために、人類の成長や幸せのために」のように、広いビジョンや理念を描くようになります。

・・・経営者をやるにしても、
このくらい広い視野をもって、理想・理念を打ち出せるまでになりたいものですね。


・山羊座29度 お茶の葉を読んでいる女
28度で、広い世界から様々な情報を取ってくることができるようになり、
その情報を集めて検討することで、

的確に、今後の理想を描いたり、行動計画を立てたりすることができるようになりました。
29度では、
もっと広い範囲から、
目に見えない範囲からさえも、情報を集めようとします。
サビアンシンボルの「お茶の葉を読む」というのは、占いをする、ということです。
占いとは、(運命学でも何でもそうなのですが)

認識したシンボルから、直感で何かを連想し、メッセージを受け取ることです。
そう、

目に見える世界の情報に加えて、(=地の要素)

目に見えない情報をも、直感で拾う、(=風の要素)

ということをやるのです。

これは、現実的な地のサインである山羊座にとっては、すごい挑戦ですよね。
目に見えない情報、直感で拾う情報とは、未来からのサインである、という説もありまして、
明らかに「現実」「現在」の情報ではありません。
そんな情報をも取り入れて、決断を下すのです。

私が日々やっている、

「運気に合わせて生きる」

「命学の知識をもって自分や周りを観察し、生き方に活かす」

のも、まさにこの度数ですね。
運気や占い(命学)からキャッチした情報・メッセージを、

無条件で採用するわけではなく、
自分自身や、周りの人たちという、現実的な存在をも観察して、
それも含めて、自分の中で整理したときに、納得感・腑に落ちる感覚があるから、採用しています。
そして、メッセージを受け取った後に、今これから自分がどうするか、を決めています。

今の職場を辞める決断をするときも、
自身の運気の、「何かを辞める」「新しく何かを始める」タイミングか、という情報を使ったり、
「水瓶座冥王星時代」「風の時代」というキーワードから得た情報を、
職場の現状や、そこにいる人たちの無意識を人間観察した結果得た情報と合わせて、
「今の職場に将来性はあるか、時代の流れに沿う職場になりそうか」を総合的に判断したりして、
辞めるという決断に至りました。


・山羊座30度 秘密のビジネス会議
山羊座のラストは、まさに「社会人力」のラストステージ、最上級のステージのような、経営者だけの秘密の会議の世界ですね。
山羊座の世界を歩み、社会人力、すなわち人間力を鍛え上げ、
自己責任と高い地力、高い精神性をもつ人なら、
自ずと、「経営者」マインドが備わっているであろう、ということを暗に言っている、ともいえると思います。

次の水瓶座のゴールは「究極の自己統合」でして、
山羊座のラストでは、そんな自己統合のためには必須の力である、

高い人間力、経営者マインドが完成するのです。
経営者、といっても、ここで発揮するのは「自分という世界を経営する」そんな感じです。
「自分の中の色々なキャラクター、
それは、生命力、動物としての本能、感性、知性、感情等々・・・」
そういったたくさんの要素を、「自分」という一つの世界を構成するものとして認め、
色々なキャラクターを適材適所で発揮して、

自分の人生を生きていく、
これを、次の水瓶座の中でやっていくのですが、
その結果、自己統合にたどり着けるようになっています。


会社の経営者が、会社の理念や事業の方針、事業計画を決めることと、
自分という一人の人間を生きる私たちが、自身の人生のミッションや、生き方、そのための行動計画を決めることは、
本質は同じなのです。

自分を生きる力があれば、社員たちと信頼関係を築く、健全な会社経営もできるし、
健全な会社経営ができているのなら、自分をうまく乗りこなし、人生を自分らしく生きることもできるのです。

自分を生きるにしても、
会社を経営するにしても、
自立と自己責任力が必須です。


山羊座の世界で自立し、自己責任力を得た者だけが、
次の水瓶座の世界で、大きく理念を掲げて、羽ばたいていけるのです。

そこでは、山羊座時代に、時には受け入れて妥協するしかなかったであろう、現実社会という枠を超えた、
真の自由の中の、真の理想が待っています。
そこでは、山羊座時代に経験した、「枠内で、時に不満を覚えつつ対処していった」力が大いに役立ちます。
今まで、枠内で不満があったからこそ、みえてきた理想もあるでしょう。

そして、
枠や制限がない世界に行くからこそ、

自立して、自己責任という自分軸を持ち、自分で枠を作ることが必須なのです。
 

全く枠や制限がないだけでは、

混沌としてしまうので、

枠の存在は大事です。
そんなことに気づかせてくれるのが、山羊座の世界、そして、「現実の落としどころ」である、土星の世界なのです。

 

枠に気づき、

枠を超えていき、

新たな枠を自分で作る。

 

これが、山羊座→水瓶座への変化であり、

水瓶座冥王星時代に求められる力である、

そんな予感を感じたところで、

山羊座サビアンシンボルの世界の紐解きと、

すべてのサインのサビアンシンボルの紐解きシリーズを終わります。