サビアンシンボルの乙女座のお話、

今回は、乙女座の成果の結晶を受け取る、25度から、

その結晶をもって、次のステージである、「天秤座、社会人デビュー」への準備をする、26~30度までを、みていきましょう。

 

 

・25度「敬意(リスペクト)」という乙女座の結晶

サビアンシンボルは「掲げられた半旗」です。

 

半旗(はんき、英語: Half-staff, Half-mast)とは、弔意を表すために旗竿の先端から三分の一から半分ほどさげて掲げる旗のことである。
(ウェブ辞書より引用)

半旗を掲げる、それはつまり、

お手本となる、信頼できる成果を出した先人を敬い、
そのレベルに自分も到達する、あるいは、それを超えていくことを目標に掲げることで、
最後の力を振り絞って、自身の仕事の完成度をさらに高めることを意味します。

 

私「これぞ・・・プロ魂!職人魂・・・!」

 

まさに「飽くなき、能力の追求」ですね。

乙女座は、実力を高めるための努力を、常に怠らないのです。

そんな努力に駆り立てるのは、先輩のプロという、お手本、師匠の存在。

この努力、乙女座にありがちなキーワードでいうと

「きちんとやる」「ちゃんとやる」「手抜きせずにやる」

あたりになりますかね。

その根っこにあるのは、「素晴らしい先人のように、一人前の立派なプロでありたい」という想いなのです。

(おまけ話:「飽くなき追求」というと、蠍座や射手座っぽさもある言葉ですが、

蠍座は、対象が好きだから徹底的に掘り下げ、

射手座は、そこに理想があるから、徹底的に追い求めます。

乙女座とは、ちょっと、動機やスタンスが違うのですね。

乙女座は現実的なので、「現実にある先人たちの実績」を見て、自分もこのレベルまで行くぞ、と、目標を立ててそこへ進んでいくのです。)

 

乙女座の結晶を一言で表すと、項目タイトルのどおり「敬意」です。

先輩や師匠への敬意も、もちろん含まれますが、

もう一つの意味もあります。

 

それは、今まで、乙女座24度までの世界で、

飽くなき力で能力を高め続け、

役割や仕事を丁寧に、堅実に、時には根気強くやり続け、

実績を積み重ねてきた、自分自身が、

それが「自分のブランド」となり、周りから敬意を示されるに至った、

ということをも意味します。

 

・・・というわけで、

乙女座ラストっぽく、

「実績を積んで、大ベテラン、一流となり、敬意を示されるようになった」

「自身が”半旗を掲げられる”側になる、

つまり、辞めるそのときまで、しっかりと、ベストを尽くしつつ、

今までやってきたことの引継ぎを行う

というのも、この度数の世界です。

 

私「あれ、これって・・・

来年辞めようとしている私のことでは・・・」

→はい、話がめちゃくちゃ長くなりますので、それは、別記事で取り上げますよ。

 

 

・乙女座26~30度「新しい世界への旅立ち」

乙女座26~30度の流れを例えるなら、

それは、学生時代が終わり、社会人デビューするまでの間の「3月」の過ごし方です。

天秤座=社会人デビュー ですからね。

そういえば、天秤座の序盤は、まさに「新卒」という感じでした。

 

25度で「敬意」という乙女座の結晶を得たのですが、

それは、例えるなら、学校の卒業証書です。

大学や大学院の卒業(修了ということも)は、

論文を書いて発表して、認められることで、

学士号、修士号、博士号をとる、という意味合いもあるので、

これは「敬意」の資格、自身の学力の証を得た、ということにもなります。

 

・26度「香炉を持つ少年」

香炉というのは、教会で振り回し、清めるためのお香が入ったものです。

 

この少年は、

いよいよ、社会人デビューだ!

自分に与えられた役割を、しっかりやろう!楽しみだな!

と、ワクワクしており、

今までの自分の経験をもって、「教会」という新しい職場へ向かうのです。

 

また、お香の意味のとおり、

これから新しい社会環境へ向かうにあたり、今一度、身を清める、

という意味もあります。

 

今まで培った力を活かして、

新しい環境に行ったり、新しい生活を始めたりするときって、

何だか、楽しみと共に、身が引き締まる想いもしますよね。

(牡羊座のような「ゼロからのスタート」とは、少し違う感覚でしょう)

 

特に、社会人デビューだと、

「いよいよ、学生気分を終えて、一人前の大人としてやっていくんだな」という気持ちになるでしょう。

そのような、少しの緊張と決意が秘められている世界です。

 

 

・27度「お茶会をしている高貴な貴婦人」

例えるなら、学生時代の仲間、特に、洗練された仲間たちと、卒業イベントを楽しむような世界です。

乙女座のステージをやりきった仲間ですから(自分も含めて)、

能力が高く、洗練された者たちの集まりとなるのは自然です。

 

卒業旅行でも、卒業ランチ(お茶会)でも何でもいいですが、

そんな人たちと、「これから大人になる」という意識をもって、品よく過ごすのです。

卒業だからとハメを外す、なーんてことはしません。

そんなことしたら、立派な社会人になれない、という、高い意識が、きっとあるのでしょう。

また、乙女座のステージをやり切る、ということは、

能力が高いだけでなく、

ありのままの自分の実力を認めて、

しかも、能力が高いことにも素直に自信を持っているので、

自己信頼感が高く、心にどこか「大人の余裕」があります。

そんな「大人の余裕」を感じさせる世界です。

 

 

・28度「禿げ頭の男」

禿げ頭、とは、「飾らない知性」のようなものです。

27度の話と重なりますが、

ありのままの自分の実力を認めて、ここまでやってきた乙女座ですから、

自信をもって、社会でも、自分の実力をどんどん発揮していくぞ!

と、堂々としています。

 

堂々と、社会という次のステージへいこう

そんな、決意と覚悟、そして、自分の能力の責任を自分でもつ強い責任感をも感じる世界です。

 

もちろん、自分の実力を、ありのままに出す決意をしていますから、

得意なことはもちろん、

苦手なことや、できないことも、出すときはしっかり出す、

そういう覚悟も持っているのです。

 

そんな、自身に対して清廉潔白で、堂々としている乙女座だからこそ、

社会に出ても、組織の力関係、忖度、とかには踊らされずに、

堂々と、自分に正直に、やっていけるでしょうし、

それができる環境を選んでいることでしょう。

乙女座の1~4度で、環境選びをしっかりやってますからね。

 

逆に、会社に入って、「思ってたのと違う」とすぐ辞める若手は、

まさに「乙女座1~4度を勉強中」だ、ということかもしれません・・・。

 

 

・29度「読んでいる書類から秘密の知識を得る男」

次のサインの天秤座の要素と、乙女座の要素を比較する世界です。

天秤座は、対人知性であり、情報の雰囲気から、その真意を察することもできるほど、高いコミュニケーション力(情報を発した人の心理・真意を察する、という意味)をもちます。

 

対して、乙女座は、

現実を把握し分析して、理解するのは得意ですが、

それは「現実」という、五感で認識できる、「そこにある表面的な情報」に限った話です。

 

社会には、色々な情報が蔓延っていますよね。

乙女座と天秤座の要素を比較する、ということは、

この情報は、乙女座精神で、そのまま素直に(文字どおりとかで)受け取っていいのかな?

それとも、雰囲気からして、真意は別にあると捉えた方がいいのかな?

と、両方を比べて、悩んで、葛藤するのです。

 

でも、この、葛藤経験こそ、成長のタネです。

たまたまかもしれませんが、乙女座、天秤座と「知性」の世界が続いていますので、

ぜひとも、葛藤の経験を積み、

自分で納得いくまで考えて、判断し、

知性をどんどん成長させていきましょう。

 

そして、

天秤座の「察する」を、しかるべきときにうまく駆使して、

時には、乙女座精神だけでは気づきにくかった、真意など、新たな情報を、発見していきましょう!

 

 

・30度「聞き取られなかった間違い電話」

どんなときでも、多くの人がつい反応しがちな音の一つが「電話の音」ではないでしょうか。

それくらい、「今すぐ対応しよう」と、大事だと認識されやすいものなのです。

 

ですが、この30度のサビアンシンボルでは、なんと、電話の音を聞き取ることができていません。

 

電話の音が耳に入らないほど、

乙女座は、「次の世界への準備作業」に集中し、全力を尽くしているのです。

 

ガラスの仮面より。

電話の音が全く耳に入らないほど台本に集中している、

演技の天才・北島マヤさんの一コマ。↓

 

この姿は、それを見る者に、

彼女の、役者としての才能を知らしめた・・・

それは、乙女座が22度や25度で、自身の行動の積み重ねから実力を示すのにも近い。。

 

乙女座は、

「目標」という、向かう先が決まっており、

そこへの道筋もわかっているならば、

「あとは進むだけだ」と、ハイスピード判断力&頭の高速回転で、

たくさんの作業を、計画的に、集中して、えらく速いスピードでしっかりこなします。

上の1コマの北島マヤさん並みの、集中力とパワーを発揮するのです。

 

30度は、そのサインの残った力を全力放出する世界なのですが、

次のサインに行く、という道筋がわかっている、

そんな状況だからこそ、

乙女座は、その状況をも「活動スイッチON」に活用して、

全力で、「ここぞの集中力」を発揮して、幕を引くのです。

 

 

・乙女座の世界を紐解いた感想

まさかの、サビアンシンボル紐解きシリーズ最長の7話までいってしまった爆。

 

こんなに話が長くなったのは、

同じく水星を支配星とする「双子座」のときもそうでしたが、

私の水星が発達しすぎて、きっとモンスターレベルであり、

それだけ、双子座や乙女座の要素の体験が豊富なのと、

トランジット冥王星が、そんな私の水星にぴったり重なっていて、

「書け!」「徹底的に、気づいたこと全部書け!」

って圧がすごいからでしょう。。

 

もし、何人かで分担して、

「サビアンシンボルから学ぶ生き方」みたいな、

本格的な「人生の教科書」の本を出すならば、

私はきっと、双子座と乙女座を担当することになるでしょう爆。

どっちも、ネイタル天体が全くないんですけど(驚

逆に、まだまだ体験不足の「蟹座」は、書ける気がしない笑 ドラゴンヘッドあるのに。。

 

 

・ストイックな・クレイジーな努力のあるところに、乙女座あり!?

さて、そんな乙女座ですが、

1度では、溜まった夏休みの宿題を、計画的に一気に片付けて始まり、

30度では、次のステージへ!と意気込み、

これまた、計画的に、ものすごい集中力で準備作業をして終わります。

 

これぞ

ワーカーホリック!???

 

仕事に限らず、

何か、目標(「成長」「スキルアップ」でもOK)を持つと、

そこに、はたからみて狂ったほどの集中力を発揮して、

ストイックに質を突き詰めたり、たくさん行動したりする人は、

乙女座要素が強い人なのでしょう。

 

スポーツとかでいう「練習の鬼」が、まさに乙女座。

 

私の例ですと、

「よし!1年間、ここでの仕事をしっかりやって、

これが終わったら、そこで得た情報を、ありったけ、元いた部署に持ち帰ろう!」

という目標を立てたら、

1年間の平均処理量が「ノルマの230%」とかいう、

私の仕事人生で最大級にぶっ壊れた成果をたたき出してしまったのは

(得意な仕事の部署時代ですら、高々160%だったのに)

まさに、この、乙女座要素のいい例でした。

 

乙女座=地道に努力する熱がすごい(時に狂っている)

これは間違いない。

 

乙女座に天体や感受点があろうとなかろうと、当てはまるでしょう。

他にも、「狂っている」熱を感じるサインはありますが、

狂い方が違います(何

乙女座は、現実的な地のエレメントですから

「地道にコツコツ努力」をやりすぎることができてしまうのが、狂っています。

牡牛座、山羊座にも近いものがあるかも。

 

余談ですが、

火のエレメントなら、そのときの気分によるエネルギー熱量の不定期な爆発が狂っており、

風のエレメントなら、情報処理スピードが速すぎて狂っており、

水のエレメントなら、感情エネルギーの一点集中が「狂って」みえそうですね。

 

・乙女座は「火事場の馬鹿力」型?

いいえ、きっと「計画通り」型

夏休みの宿題はもちろん、

試験前に追い込まれると力を発揮するというタイプの人がいますよね。

 

ですが、そういう人は、真の「乙女座」とは限りません。

 

乙女座1度の季節の「夏休みの宿題」というお題で考えると、

期限ぎりぎりにならないとスイッチが入らず、

その場のエネルギー爆発の勢いで、無計画気味に、一気に仕上げるのは、

火のエレメントの、牡羊座や獅子座っぽいです。

 

乙女座の場合は、

自分の実力的に、

夏休みの宿題は、3日あれば終わりそうだな。

(これも、自分の自然体の実力をしっかり観察し、把握しているからこそ

見積もれるのです。)

 

よし!じゃあ、

3日間で終わらせる計画を立てて、

予備で1日残しておけばもう大丈夫だな。

 

それじゃあ、「残り4日」になるまでは、遊んできますね~~~!

 

と、

期限ぎりぎりまで宿題をやらないのは、

そこまで放置しておいても、期限に間に合うとわかっているからだ。

そんなスタイルなのだと思います。

(もし私だったら、「やるべきこと」をさっさと片付けて安心して遊びたいので、

「宿題RTA(リアルタイムアタック)」と称して、

最速で片付ける計画チャートを組み、

日記以外は7月中に片付けて、8月は遊びに集中しますね。)

 

「宿題」を「試験勉強」に置き換えても、似たような感じでしょう。

 

 

・風の時代、乙女座の世界はどうなるか

地のエレメントの世界は、風の時代には、時代遅れになる、

そんな話もあるかもしれませんが、

私は、「風の時代にあわせてバージョンアップする」ものだと思っています。

 

乙女座の「役割を果たす」「常識・価値基準に従う」とかは、

地の時代でしたら、

大企業、大きな組織に勤め、

そこの平社員、プレイヤーとして、上層部に仕え、そこの価値基準とかに従う、

そんな解釈が多かったことでしょう。

 

実際、乙女座や山羊座は、まさに「大企業の一員」的な目で見られがちだったでしょう。

乙女座だと、平社員に加えて、秘書、補佐役なんかもぴったり。

 

では、これが、風の時代になると、どうなるかというと。

大企業や大きな組織は、

しっかりとした、共感されやすい理念という軸を持ち、

大きな集団でしかできないことをしっかりとやる(つまり、個人事業主や小さい法人では替えが利かない)、

そういうものだけが生き残っていき、

権力や忖度、派閥に依存しているだけの、軸のないものは淘汰されていくでしょう。

その分、「組織」としては、中小企業が増えていくのでしょうが、

企業数が多くなるほど、

(そして、おそらく、そういうオープンな時代だからこそ、)

「理念」「価値基準」を、各企業がしっかりと公表してくるので、

安心の大手組織に入って、入った組織、環境の価値基準に、時に無理やり自分を合わせるのではなく、

自分が合わせやすい価値基準などをもつ組織を選んで、そこで役割を果たす

そんなふうに、勤め先を選ぶのが主流になるでしょう。

 

ただ、現実や少し先の未来しか見ることができない、リアリストの乙女座だからこそ、

「入ってすぐの給料や事業」だけで、勤め先を選ばないように、注意です。

ここは、乙女座の弱点ですね。

 

実務能力、

やることが決まれば成果を出す力はとても高い乙女座ですが、

将来性の見極め、先見の明、とかは、

他のサインの要素を使ってカバーするか、

それが得意な人に任せて、そういう情報も取り入れて、勤め先を選ぶのがベストです。

 

もちろん、

この世は、「大いなる宇宙のもと」という、一つの大きな組織環境である、

ととらえて

大いなる宇宙のもとの一員として

自分という自然にふさわしい役割を全うしよう、

というスタンスならば、

どこかに勤めるのに限らず、個人事業主だったり、

はたまた、遊ぶことや家事が仕事だったり、

そういうのでも、何でもありです。

ちなみに、「子供」は、「子供」としての役割がありますから、

何歳でも、乙女座要素の実践は、できます。

試験勉強、特に、数年かける長期計画が必要な受験勉強や、

大会で勝ったり、記録を出したりすることを目標にする部活動は、

乙女座要素の絶好の鍛えどころですね。

 

乙女座に限らず、

地のエレメント(牡牛座、山羊座も)は、

「その1」にも書きましたが、

どんな時代でも、「現実社会で成功する」ために結果を出すには必須要素です。

特に、「個人の能力開発」領域の、牡牛座や乙女座の要素は、

社会に出る前に、できるだけ鍛えておきたいですね。

 

まさに社会人の基礎体力です。

 

・・・と、

私が大事だと思うネタは何度でも書く、の精神で、

乙女座の話をしめくくりましょう。