双子座サビアンシンボルの世界、

今回は、「考える力」「論理的思考力(ロジカルシンキング)」がメインの、6~15度のお話です。

 

まさに、国語や、数学の証明問題で、身につけたい力です。

(余談ですが、「論理的思考力」というと、

高校までのイメージだと、「国語」つまり文系なイメージなのですが、

大学までも含めると、理系の証明問題、というイメージが強いのか、

論理的思考力=理系 というイメージになりがちなんですよね。

不思議である。。)

 

・6度:仮説思考と効率化

仮説思考とは何ぞや、ということになりそうですので、解説します。

仮説思考というのは、論理的な文章を作るときに、

結論がこうなるだろう、という仮説を最初に立て、

その仮説が成り立つかどうかを、実験や情報収集・分析をもとに考えて、

仮説が成り立つならそれでよし、

成り立たないなら、別の仮説を再度立てて、それを検証するか、

仮説が成り立たない、ということを結論にする。

 

という形で、論理展開を構成する要素を集めるやり方のことです。

 

(知ったかで書いているので、違ってたらすみません、、)

 

その原理は、私がNLP、脳科学、コーチングで学んだ、

「目標(理想、ゴール)設定」、「アファメーション」と同じです。

 

脳にある「RAS」というフィルターを活用するのです。

 

サビアンシンボル6度は、油田を掘る度数なのですが、

闇雲に、空き地を掘っているだけでは、探し当てるのは大変です。

それよりも、「地形の仕様上、ここら辺に埋まっているのではないか」と仮説を立て、まずはそこから掘っていく方が、探し当てやすくなります。

 

仮説を立てる、目標を立てる、のように、

仮説を立てる→仮説が正しいか検証する

目標を立てる→目標に向かって進む

と、行動の方向性を定めることで、

脳の「RAS」というフィルターは、

「行動の方向性」に関連する情報だけを「重要」なものと判断して拾い、

それ以外の情報には無関心となり、スルーするようになります。

 

脳のこの仕組みを利用して、

重要そうなものだけ「優先順位」を上げて作業することで、

効率よく作業を進めることができるのです。

 

目標を立てると、

脳は自ずと「RAS」を使って、

「目標に向かうには何が必要か」を探し、答えを出してきます。

答えが出るなら、それを行動に移せばいい、

だから目標達成が早くなるのです。

毎朝、「今日はこんな一日にする」と宣言(アファメーション)することも、同じ理由で効果的です。

こんな一日にする!

それに関する情報を優先して拾うし、

それを実現するための行動の優先順位を上げることができる

だから、理想の一日、が実現しやすくなるのです。

 

「私は幸せです」と宣言すると、脳が、幸せと感じるものを探すから、

幸せだと感じることが増える、幸せ感度が上がる、

というのが、いい例ですね。

 

また、そんな大げさなものではなくても、

「今晩は鍋を作ろう」と決めれば、

自ずと、スーパーに向かうときに、鍋の材料を探しに行きますよね。

こんなふうに、日常のいたるところで、仮説思考っぽい、RASの活用をやっているのです。

 

引き寄せの法則、「思考の現実化」の原理も、このRASの話と同じなのです。
 

・・・と、

知力を鍛える比較的序盤の6度、

5度までで「知力の基本」を学んで行動し始める6度で、

最初に、いきなり、「思考の現実化」の要素が出てくるだなんて、

人生における、

「考える力の使いどころ」の優先順位が

わかりやすく示されていますね。

 

・7度:知性の思いやり・コミュニケーション

7度のサビアンシンボルは「時代遅れの井戸」。

知力のコアは、論理的思考力なのですが、

この7度では、「井戸にある”水”」という、感情をも、論理的に扱い、

知力でもって感情を理解しようとします。

(サビアンシンボルでの「水」は、感情を意味します。)

 

私は、6度を「小論文、作文」、7度を「読解問題」と呼んでいます笑。

感情を扱うだなんて、小説文の読解。

また、論説文の読解でも、1~5度で培った、論理構造のテンプレートを知っていれば、その形式に着目することで、作者の「言いたいこと」をくみ取ることができます。

小説文も、似たような理屈で解けるらしいですが、当時の私の実力が至りませんでした・・。

NLPを学んだ今なら、

人の、「価値観があるから感情反応が出る」という論理のテンプレートをもとに、

小説文の読解が簡単だと感じるようになりましたが。

(登場人物の自己肯定感レベルを読み取ると、特定場面で、プラス、マイナスどちらの感情が出るか読めるので、選択肢の大半を消せる、とかいう、えげつないやり方も笑)

こんなふうに、コミュニケーションにおいて、

「相手が考えていること、言いたいこと」「感情」を、考えて汲み取る、

これをやるのが、双子座7度です。

 

もちろん、ここのサビアンの世界には、

コミュニケーションの「言葉のやり取り」の基本である、

「挨拶をされたら挨拶を返す」

「相手が何か言ったら、話を聞いているよ、のサインとして、オウム返し、バックトラッキング、要約をする」

とかも入ってきます。

 

双子座の知力は、言葉を扱う力です。

コミュニケーションを通じて、言葉を交わす行動そのものを楽しむ、

それが双子座の世界です。

双子座でいう「コミュニケーション」とは、

話の内容や、議論すること自体を楽しむものです(仲良くなるためのコミュニケーションは、天秤座や蠍座)


 

・8度:自分で考えたことを、相手に伝える。特に、与えられた指示、常識などを疑ってみて、自分で考えたことを伝える。
・9度:多角的思考を駆使し、相手の言葉に的確に返す。何が来ても、論理的に考えて対処する。
・10度:どんな状況でも、自分で考えて打破する。そのためのチャレンジ精神。

 

8度~10度は、いわゆる「議論」「ディベート」に近い世界ですね。

5度までで、知的好奇心を原動力に色々な情報を自分のものとしてきた双子座ですから、

8度あたりから、つまり、イメージ的には中高生ぐらいから、

今まで得た知識、経験をもとに、

今目の前に与えられた言葉(情報、指示など)に対して

「それでいいの?」と、まずは疑い、自分で考えるという姿勢になります。

 

風の時代の、情報過多の今だからこそ、

この、8度の「まずは疑い、自分で考える」力が

ものすごく大事です。必須級です。

 

そして、得た情報が色々な分野、観点にわたるからこそ、

9度では、多角的思考といって、物事を色々な面から見て考えることができるようになります。

 

この「まずは疑い、自分で考える」や、多角的思考は、まさに、算命学の動的知性の龍高星の要素でもありますね。

自分で考えて、新たな考えや発信を生み出すのは、動的知性そのものです。

 

8~10度では、

まずは疑い、自分で考え、

その考えを自信をもって自分で採用し、

伝える流れなら、もちろん、人に伝える。

 

また、自分の考えや、今まで得た知識、経験を、

求められれば、人に伝え、共有する。

 

という力を鍛えていきます。

 

9度は「矢継ぎ早」という世界ですが、

その言葉どおり、

何か情報や言葉のアクションが来たら、

すぐさま、自分で考え、知力をもってリアクションする、

これを、高速でやり続けるのです。

 

「リアクション」の中に、「意見や情報を求められたら返す」も入っている、というわけです。

 

高速でやり続け、

どんなアクションに対しても、

まずは自分で考えて(疑い)、

自分の言葉でリアクションする、

これを積み重ねてチャレンジしていけば、

10度のように、

知力でもって、

どんな状況でも、それを打破するアイデアを思いつき、

言葉にすることができるようになります。

 

これが、双子座の「知力」における「論理的思考力」の極みです。

10度には、自分の考え、アイデアを、ストレートに発信する、ということも含まれます。

考えて終わりではない、

言葉にして発信したり、

行動に移したりするまでが大事なのだ

ということですね。

 

 

・11~15度:論理的思考力の実践

というわけで、10度で得た、論理的思考力と、その発信力を活かして、

11~15度では、現実世界を渡り歩きます。

この、11~15度の世界が、まさに、

風の時代の情報過多をサバイブするために

私たちにとって重要なことです。

知力は、実際に使ってこそ、力になるのです。

 

11度:論理的思考(ロジカルシンキング)の実践。
適切に現状を把握し、物事を筋道立てて考えたり、自分の考えをわかりやすく人に伝えたりする。


12度:自分で考えた意見を自己主張する。特に、周りを「賢いな」と唸らせるような主張。


13度:論理的な組み立て(ロジカルシンキング)に加え、相手に伝わりやすい表現力にも秀でる。
堂々と自分を表現する。非言語での表現でもいい。

(私注:13度のサビアンシンボルが「ピアノを目の前にした偉大な音楽家」なので、非言語もありと解釈)


14度:非言語コミュニケーション。表情、仕草、ジェスチャーを駆使して相手に気持ちを伝えたり、相手の気持ちを汲み取ったりする。テレパシーなど。

15度:相手との会話(非言語もあり)を楽しむ
人付き合いではなく、会話そのものを楽しむという感じ。

 

カリスマの13度では、

論理的に考えるだけではなく、

考えをわかりやすく伝える、という、表現力までもが鍛えられました。

そして、13、14度では、

考えをすべて言語化して伝えるのではなく、

非言語で伝えてもいい。

また、相手の非言語メッセージも、観察して汲み取ってみよう、

という世界へと、知力の扱う幅が広がっていきます。

 

といっても、まだ、学生時代のイメージですし、

身近な世界で知性を鍛える双子座ですので、

会話する相手は、

馴染みのある人たち(家族、友人)ですから、

相手の癖とかもわかっているでしょうし、

人生経験が近しい人たちが多いでしょうし、

言語でも、非言語でも、話しやすいはずです。

 

初対面の人が相手、とかじゃないのでね。

そういうレベルが高いやつや、社会人の、敬語や気遣いも駆使したコミュニケーションスキルは、天秤座の世界です。

双子座の会話は、「身近な人、付き合いが長い人、気軽な関係」での、雑談やちょっとした議論、という位置づけですね。

 

 

余談ですが、私が学生時代だった頃からの共通試験の国語とか、

最近の中学受験問題とかは、

小説文で

「離婚した人の心理」とか、

そんなの小学生や中高生にわかるわけないやろ、身近な人じゃないし

みたいなネタを平気で持ってきているようですね。

知力として、

双子座のレベルを超える心情理解力までも要求されるようになってきたのか・・・苦笑

と思わずにはいられません爆。

 

まあ、それくらい難しい題材にしないと、差がつかないのかもしれませんが。

 

今回はここまで。

次回からは、射手座要素も入ってくる、後半の「大学・専門学校~社会人の知力」のお話です。