サビアンシンボルを紐解く企画ですが、

4月の新社会人の時期だからこそ、

「新生活」の牡羊座と対向の天秤座にフォーカスしてみます。

 

・天秤座の世界とは

天秤座というと、「対人関係のプロ」のような世界です。

サインの数字的にも、1〜6は個人の世界で、

天秤座である「7」番目から、外の世界へ飛び出していきます。

天秤座の世界は、社会人デビューのような世界なのです。

ね、今の「新卒社会人」がたくさん生まれる時期に、ぴったりでしょう笑。

 

対人関係のプロ、といっても、

社交的、広く浅く、という、「外の付き合い」の対人関係です。

家庭のような内輪の対人関係は、蟹座。

深い一対一の親密な対人関係は、蠍座。

と、棲み分けがされています。

 

また、天秤座は風の星座で、知性を原動力としますので、

対人関係といっても、

女性的な「共感」ベースではなく(これは、蟹座や蠍座のような水のエレメントですね)、

男性的な「知性」「客観性」「論理的思考」ベースです。

 

ですので、天秤座の世界の一言ワードを何にしようかと思った時に、

「社会人力」「対人力」「コミュニケーション力」あたりが出てきたのですが、

ただここら辺の言葉だけ出すと、「共感」あたりの情的なものだと解釈されてしまう可能性もあるでしょうか。

それは、天秤座とは違うのですよ。

知性を使って、ロジカルに考え、

知性でもって周りの空気や流れを敏感に察する。

というのが、天秤座です。

風のエレメントですから。

 

感情の扱いというテーマでも、

水のエレメントのサインでは、同情し、共感することで、感情を浄化したり、共感して親密になったりしますが、

天秤座は、感情というエネルギー体が相手でも、

「その感情はどこから」のように、冷静に客観視し、対処します。

まるで、感情を、一つのデータであるかのように扱い、

冷静に眺めて処理する、

これが、天秤座です。

 

・・・って、これ、まさに、私が日々やっている、自己対話とネガティブ修正そのものなのですが、

私自身、天秤座10度の月を持つ者ですし、

このメソッドを教えてくれた師匠のMACOさんも、太陽天秤座の人です。

 

私がやっている、自愛の「メンタル編」のメソッドは、

天秤座要素をふんだんに盛り込んだメソッドである、というお話なのかも。

 

「対人」の知性といっても、

人は自分の写し鏡であり、他の人との対人関係は、自分と自分との関係に近しいものだ、といいます。

そんな、「自分と自分との関係」である、「自己対話」(自分とお話すること)は、

自分自身との対人コミュニケーション であり、これまた、天秤座が得意とするものなのです。

 

私自身、それまで人とのコミュニケーションに苦手意識があり、

相手の意図を汲めず、話が噛み合わないことが多かったのですが、

自己対話を毎日徹底的にやり、

自分と会話するのに慣れてきて、上手くなったと感じたら、

不思議なことに、他の人と話をするのも、以前よりぐっとスムーズになりました。

 

自己対話を続ければ、

己の天秤座力である「対人知性」が鍛えられ、

自ずと、他人とのコミュニケーション力も上がる。

人と話すのも楽になる。

そんな仕組みになっているのですね。

 

 

・人のコミュニケーションはロジカル

思えば、人の脳の無意識思考プログラムは、論理的です。

感情的に見えるのは、言語化が足りていないからでして、

思考プログラムそのものは、

こういう価値観がある「から」このような言動が出てくる

価値観→言動

という、原因・理由あっての言動、

原因と結果の関係の仕組みで動いている、

ロジカルなものなのです。

 

ロジカルに生まれる言動や感情といった、

対人要素に対処するならば、

やはり、ロジカル要素である知性を持つ、天秤座が最適だ、ということなのでしょう。

目には目を、ロジカルにはロジカルを。(何

 

 

というわけで、そんな「対人知性」の天秤座世界を見ていきましょう。

 

 

・天秤座1〜30度概論

天秤座1〜30度の世界を、5度ごとにざっと見てみますと、

「対人知性」という、

人とのコミュニケーションにおいて大事な要素

「大人の品格」を作る要素(コミュニケーションができて、周りに対応できるのが、大人の力です!)

そんな要素が、てんこ盛りです。

 

サビアンシンボルはどれも、「そのサインの世界」の要素がたくさん詰まった教科書のようなものです。

濃い例は、牡牛座の「才能開発の教科書」、獅子座の「自己実現の教科書」ですが、

天秤座の「対人知性・コミュニケーション力の教科書」も、なかなか、ボリューム満点です。

全部マスターしたら、記事のタイトル通り「コミュニケーション・モンスター」、「コミュ力お化け」になれますね。

(私は、なれる気がしない笑)

 

というわけで、1〜30度の流れを見て、コミュニケーション力の何たるか、そのエッセンスをざっとリストアップしてみます。

 

1〜5度:周りを見て、周りと楽しむ力。大人であるという意識(大人の自我)

6〜10度:客観的視点、「第3のポジション」。それを用いて、人間関係などの難題を解決する力

 

「第3のポジション」というのは、

第1ポジション「自分自身」

第2ポジション「他者」

第3ポジション 「観察者(第1、第2ポジションが対面で向き合っているのを、外から眺める」

の、「第3」です。

 

いわゆる「第三者視点」というやつですね。

 

こちらの記事の「第三の位置」というお話。↓

 

11〜15度:空気を読む力。場の空気を自分で調整する(変える)力。

 

16〜20度:自分という内側を見る力。時には自分に集中して休み、回復する力。

周り(外の環境)の中で、機を伺い、自分らしさを発揮する力。自分で考えて生み出される、生きる知恵。

(※双子座の、学ぶ知性とは違い、学んだ「生きる知恵」ではなく、自分視点での解釈を入れた「生きる知恵」。)

 

21〜25度:集団の中で、全体にも、目立たない部分にも、気を配り、対応する力。

時代の流れ、空気を読む力。

得られる天秤座の結晶は「機転力」、「大人の品性」。

 

大人の品性というのは、いわゆる「民度が高い」というやつです。

天秤座のキーワードに「美」というものが出てくることがありますが、

牡牛座の、感性的な「美」とは違い、

こちらは、知性ある者の品格、周りとの調和のような「美」です。

 

26〜30度:愛情と知性をバランスよく使いこなす力。

より高い視点から客観的に眺める力。

ここら辺の力が極まると、あらゆる叡智を論理的に繋ごうとし、自らの生きる知恵(人生哲学)の集大成とする。

 

 

どれも、なかなかパワフルですね。

最後に、全てのコミュニケーションの知恵を集約し、さらに次元を上げ、

叡智にもアクセスする流れは、水瓶座の終盤と少し似ているものを感じます。

 

水瓶座は自己統合、究極の魂進化に向かうわけですが、

天秤座は、知性で得た知恵を統合することで、次の蠍座の変容、生き抜く力へと向かいます。

対人知性、

大人が、現実社会の人間関係を生きるための知恵は、

現実社会を生き抜くためのものなのだ、

そんなことが伺えますね。

天秤座の結晶である「機転力」なんて、まさにそれ。

 

変化の多い今の時期だからこそ、

求められるのは、アドリブ、状況をその場で判断して対応を考える力。

AI、DX(デジタルトランスフォーメーション)の技術進歩が激しいからこそ、

決まったパターンを繰り返す仕事は、どんどんデジタル化、自動化されますが。

一方で、AIは、機械学習データがない、未知のことや、最新のことを扱うのは苦手です。

経験値(学習データ)が少ないか、初めての、未知の状況において、

どのように考え、どのように行動・対応するか

これこそが、人がやるべきことであり、

今これからの時代において、大いに重宝される力です。

 

これ、機転力そのものですよね。

もっと正確にいうと、機転力+水瓶座の俯瞰力と理性、なのでしょうが。

 

風の時代に、

「水瓶座時代(集合意識が水瓶座、個人意識が獅子座)」

「2024年に双子座木星入り、2025年に天王星双子座入り」

と、双子座や水瓶座は、天体の流れ的にわりと強調されているのですが、

もう一つの風のエレメントである天秤座の

「対人知性」、特に、結晶である「機転力」も、

風の時代に必須級の要素ですね。

 

次回からは、前半と後半に分けて、

対人知性の色々な要素を、もう少し、細かくみていきます。