辞職交渉シリーズと化したこのネタ、

昨日は、部長面談でした。

 

過去のシリーズはこちら↓

 

 

・部長のお人柄・価値観に感謝+「辞める」ために大切なこと

今回、私は、

「この人が部長のときに、辞職交渉面談ができてよかった!」と感じました。

それは(事前情報どおりでしたが)

辞めるということは、

大きな決断をしたということだから、

その意志を尊重したい。

だから、引き留めはしない。

 

ただ、情報不足や検討不足がないか、は気にかける。

「後悔ない選択をしてほしい」という想いからである。

 

というお考えの人なのです。

 

だから、「部長」である立場としては、

今後、職場にいることで得られる可能性のある働き方(キャリアプラン)の選択肢の情報を提供する

ということにベストを尽くし、

その情報不足で、辞めてチャンスを逃すことがないように、というお考えとのこと。

私も深く納得ですし、

こういうお考えの人と縁があるタイミングで、お話ができて本当によかったです。

 

深く納得しているからこそ、

私自身、「辞める」決断に至るまでに、そこをしっかり検討しました。

その結果、

「これから昇進するのは全部私にとってハズレ。今のポジションが一番いい」

「私は管理職キャラかもしれないが、ここの組織の管理職はやりたくない」

(=と、気づけるほど、

「こういう共同体・組織なら、管理職なり、何人かをまとめるなり、共同体活性化剤なり、そういったことをやってもいいな」、という気持ちが出てきた、

のが大きかったですね。)

 

・・・という結論が出たので、「じゃあ、今より悪くなるだけだから、今辞めるのがベストだな」という決断に、自ずとなったのです。

 

 

部長いわく、

キャリアプランの選択肢を提示して、本人に考えてもらったら、

「辞めるのを撤回した」人も、過去にいた

という話。

 

そりゃそうだろうし、

ここに「辞める」を選ぶ人の心理の罠、気を付けないといけない点(それは、裏返すと、「大切なこと」である)があるのかな、と思いました。

 

それは、人としての本能です。

人の本能は、「生き延びる」「身を守る」を最優先とします。

そして、「職場を辞める」決断をする人のほとんどは、

今の職場の何かが、自分に合っておらず、

それが、自身に何かよくない影響をもたらしてきていたからこそ、

その影響から逃げることで身を守るために「辞める」に至るのでしょう。

 

ごくまれに、

今よりももっといい仕事に出会えた! とか、

家の事情とかでやむなく辞めないといけなくなった(過去に、家の仕事を急に引き継ぐことになって辞めた人もいました)とか、

そういう、「職場が嫌」以外の理由なこともありますが、

大半は、「逃げ」「守り」が、理由でしょう。

 

特に、私や、かつて50前後でひっそりと辞めていった「独身勢」あるあるのように、

総資産に余裕ができ、もはや「今の職場での収入」がいらないほどになった、

それでもなお、「今の職場」で「週5フルタイム勤務」をやり続けるのか?

という問いと向き合う時期に入ると、

今の職場で働いて、時間やエネルギーをそこに注ぐことは

自分のこれからの自由な人生において、価値があるか、

「働く」ことで、「収入」以外の何かよきものが得られるのか

という次元のお話になります。

ここまでくると、仕事から「プライスレス」なものが得られるかどうかが大事になりますし、

我慢や苦労は一切おことわり、

そこまでして居続ける必要はない

という価値観になりやすいので、

少しの「不快」でも、スルーできなくなります。

 

そう、「逃げ」に傾きやすくなるのですね。

 

「逃げ」に意識が向かうと、

「逃げ」るに値する理由を探す、

つまり、職場の「自分に合わない」ところにばかり意識が向かってしまいます。

裏を返すと、

「職場に残る選択をしたときに得られるもの」を見落とすのです。

これは、「そのとき重要だと思った情報に無意識が向かう」という、

脳のRASフィルターがある以上、「にんげんだもの」な仕様なのです。

 

だからこそ、

私のように、日頃、自己対話記録をし、

それらを、あるとき、冷静に俯瞰することで、

陰と陽の両方から、十分検討しただろうか?

と、チェックをすることができ、

 

「合わない」「逃げるタネ」のネタの記録ばかりだったら、

逆の、「合う」「残るタネ」についても

あえて、意識する時間帯を作る。

もちろん、自分が「フラット」な感情になったときに。

ということが、とても大切、いや、必須級です。

 

もし、このまま今の職場に残ったら、

今後、自分のキャリアプラン(昇進の可能性)はどういうものがあり、

さらに、もし、昇進したらしてしまったら、

自分はどのような環境で、どのような仕事をし、どうなっていますか?

・・・のようなことを、問いかけるのがいいでしょう。

 

で、それを考える情報が足りないなら、辞職交渉の機会を活かすか、

辞める決断をして辞職交渉をする前に、直接幹部に相談するか、

昇進している先輩とかから話を聞くのがベストでしょう。

 

まあ、直接幹部にいきなり相談するのは、敷居が高いから、

周りの先輩から直接話を聞いたり、観察したりするのが主だと思います。

とにかく、

検討が必要なことは、十分、情報を仕入れて検討してから、

決断をする

これが必須です。

何に必須かって、もちろん、

「自分の決断に後悔せず

選んだほうを正解にするため」

ですよ。

 

 

私が思うに、

もし自分が「公務員辞職専用コーチング」を作るとしたら、

自分のサービスの売りにするのは、ここですね。

 

辞職交渉のための自己対話メニューを用意するのがウリですが、

「辞職交渉のため」というと、「辞職命令を出してもらうのを勝ち取る」をゴールにしがちで、そりゃあそういう一面もあるのですが。

真のゴールは、

「辞職という決断」を「自分にとっての正解」とし

後悔なく、検討することを十分に検討してから、「辞職という決断」に至ること

なのです。

 

辞職交渉、とか、幹部との面談、とかいう言葉を聞くと、

「面倒くさい」と思う人が多いでしょう。

面談しないといけない、と聞いて、じゃあ、そこまでやるの面倒だから、辞めなくていいか、と思う人もいるかもしれません。

もしそう思うなら、それでいいと私は思います笑。

 

ただ、こうも思います。

「辞職」という決断に至るために、

検討することをすべて検討し、自分の内側から答えを引き出す、

それができれば、

辞職交渉だの面談だのは、

そんな自分を素直に表現するだけ、それで終わりです。

簡単なお仕事です。

 

しっかり検討することをすべて検討し、

自分の内側から答えを引き出し、

それを眺めて自分で認める、

ここまでできる人ならば、

「素直に表現」はたやすいでしょう(表現できるだけの自己肯定感も自ずと備わっているはず、という意味)

 

ただし、例外があって、

話を聞いてくれない、パワハラ系の人が交渉相手ならば、

今まで書いた正攻法は有効ではないかもしれませんが、

私が思うに、

人の縁のしくみからして、

↑に書いたことができるほど、ある程度以上の自己肯定感がある人ならば、

辞職交渉のタイミングで「パワハラ上司と縁ができてしまう」なんてことは、起こりえないのです※。

その人の無意識が、その人の人間関係を作るのでね。

 

※もし起こってしまっていたなら、

本人の無意識を、さらに整えるプロセスが必要になるかもしれません。

そういうときはオリジナルメニューを用意しようかな。

 

 

たぶん、この「公務員辞職専用コーチング」は、

もしやるとしたら、知り合い限定の口コミになる可能性大ですが、

それなら、なおさら「私の知り合い限定」、つまり、それなりの自己肯定感があるのが前提なので、

パワハラ縁とは無縁でしょうね。

 

 

・辞職手続きのお話

国家公務員は、というか、私の職場の場合は、

いわゆる「辞職の手続き」には、3か月はかかるので、

遅くとも、「辞める予定日の3か月以上前までに、辞める意向を伝えてほしい」とのこと。

 

私はてっきり、夏に級の定員を決めるだろうから、

それより前がいいかなあ、と思っていたのですが、

「辞める3か月以上前」で十分なのか、と、少し驚きました。

(とはいえ、最大、辞める側に配慮した上でのお言葉なのかもしれませんけどね。

私は、「次の仕事の候補の一つが、一般応募すると求職規制に引っかかりそうだから、まず相談、そして上司にも報告」という流れになったので、

「辞職」には珍しく、かなり早い段階で話をすることになりました。

 

「2025年3月末」に辞める予定なのに、

その1年近く前に、辞職交渉面談をするのは、かなり早いですよね。

辞めると決めたら、一年後まで待てないのが人というものでしょうし、

何か、仕事を辞めないといけない外的要因があった場合は、なおさら、「一年先」と言えるケースは、多くないでしょう。

・・・ということで、実際の辞職手続き期間よりかなり前になってしまったので、

ここでいったん辞職の活動は終了し、

次回は、「辞める予定の3か月以上前のタイミング」となります。

「辞める予定の3か月以上前のタイミング」で、

改めて、正式に、「辞めるという最終決断」を、直属の上司に伝えることになります。

 

私は、2025年3月末に辞めるので、

「3か月以上前」は、12月になりますね。

そして、12月といえば、ちょうど、「希望調査」がある時期であり、

わざわざ課長を呼び出さなくても、

希望調査のタイミングで、「辞める最終決断」を伝えれば、十分だということでした。

 

(ここで、幹部との辞職交渉(面談)がまだだったら、

この時点で面談に入ります。

私の職場の現場平社員ならば、

私が今までやってきたように、課長→部長補佐(首席)→部長 で、面談完了です。

ここは、同じ公務員、国家公務員でも、組織や、その人の所属先によって、違いがあるかと。)

 

辞めるという最終決断を承諾いただいてからは、

「辞める手続き」に正式に入ります。

「最終決断」を伝えたら、後戻りや、決断の取り消しは、一切できなくなります。

(だからこそ、取り消し可能性0%、になるまで、色々検討する力になりたく、

十分検討したか?の気づきを促す形でサポートするのもいいかな、

と思って、私は、「公務員専用辞職コーチング」を思いつきました。)

 

承諾後は、形式な手続きとなります。

辞職願や、共済保険の退会手続き、退職金受け取り手続きといった、庶務的な書類をいくつか作って提出します。

ここには、もちろん、コーチングも自己対話も必要ありません。たぶん。

で、きっと、その裏で、任命権者名で「辞職命令」を出す準備手続きが行われているのでしょう。

 

公務員から公務員に転職する場合以外は、

お世話になる社会保険制度が変わるとかで、色々とお金事情が変化しますので、

もしニーズがあれば、そこらへんの情報も、私が提供するのもありですね。

やっぱり、ファイナンシャルプランナー資格は大事だ笑。

 

公務員の場合、企業を辞めるときとは違って、「失業保険」はもらえません。

退職金が、「失業保険」の代わりである、という位置づけです。

もちろん、「退職金」ですので、「退職所得扱い」となりまして、

税制上かなり美味しいです。失業保険より得かもしれません。

早期退職のように、勤務年数20年未満で辞めるなら、

そのほとんどが「自己都合による退職」である理由も手伝って、

退職所得控除の恩恵を受けやすい額の退職金しかもらえません(ここは、喜ぶところなのか、がっかりするところなのか・・・笑)

 

こちらのサイトを見て、

現在の自身の級号をもとに、退職金がいくらもらえるか、をシミュレーション計算できます。↓

 

 

最近は定年を65歳に引き上げつつあることもあって、

早期退職に応募できる年齢も引きあがりそうで、それとセットで、今後、40代までの退職手当金がもっと下がる可能性があります。

そもそも、公務員の退職金というのは、「定年まで勤める」が前提ですので、

早期退職対象の「50歳以上」つまり「50代」ならまだしも、

40代以下は、退職金には、そこまで期待しないことが大切です。

40代前半だと、1000万なんて全然届かなそうですし。

 

私は、全然、早期退職年齢じゃないのでわからないのですが、

早期退職は、退職金が上乗せされる仕組みであり、

おまけに「自己都合」ではなく「組織都合」の退職なので、色々お得です。

ですが、もちろん、「組織側が、”辞めてほしくない、組織に必要だ”」と判断するならば、希望が通らないこともあります。

そりゃ、組織都合の退職ですから。

早期退職に応募できる年齢であっても、

まず応募して、ダメだと言われたら、

自己都合による退職に切り替える、つまり、上に書いたような辞職交渉面談をやることになるでしょうね。


 

・「万が一」の場合(おまけ話)幹部が異動したら

ここから先は、私個人のおまけ話です。

私は、24年3月に、幹部との辞職交渉を終えましたが、

上に書いたように、「辞職の最終意思」を伝えるのは、24年12月です。

 

ここは、組織によって差はあると思うのですが、

私がいるところの場合、例年ですと、「7月」に、幹部クラスの管理職人事があります。

 

部長、部長補佐(首席)、課長の中の人が総入れ替えになる可能性があります。

課長の中の人が首席になっている可能性はありますが、

他の2ポストは、交渉とは無関係だった人が就く可能性が、大いにあります。

 

部長からは

「(私)が辞めることを認めた、という話は、後任に引き継ぎますので、

後は、12月末の最終意思表示で十分とは思います。

ただ、もし、後任に、話を聞きたい、と言われたら、再度面談になる可能性もあります。」

と言われました。

そりゃあそうか。知らん人はびっくりするだろうし。

 

でも、私と接点がない人なら「ああそうか」で、流してくれるでしょう(そこは、ビジネスですから。公務員あるあるの「引継ぎ踏襲」ですから。)

 

次の部長が(いや、まだ異動がないのがベストですが)、

自分で見て聞いて判断したい、という要素が強い人ならば、

自身でも話を聞きたくなるだろうから、

そのときは再度面談になるでしょうね、そりゃ。

 

ここら辺は、もう、大いなる宇宙に委ねます。

どうなろうと、私にとってベストな道にいくのだ、と。

万が一、再度話をすることになったとしても、

このブログに、色々と記録してきたので、

当時の記録を掘り起こしつつ、そのときはもっと魂に近づいているであろう、少し先の私の言葉で伝える、それで大丈夫だという安心感があります。

 

・・・ということで、「辞職」への意識とはいったんおさらばし、

「魂のライフスタイルの現実化」

「今の職場での”あと一年”で最後にやる目標ネタ」

に集中していきます!