前回書いたように、
私の、「牡羊座サビアンシンボルの世界」の解釈は、
・人は、新しい環境の中や、新しい自分として
「新生活」を始めるときに、どういう意識で臨むのか
・生きるとは、生命力を発揮するとは、どういうことか
です。
今日は、牡羊座の序盤の1〜5度を紐解き、
生命力の獲得と発揮に至る序盤である、「新しい環境にて人はどう生きるか」を見ていきます。
今の私の中で熱いテーマですので、これで一記事終わります爆。
・そもそも「生命力の獲得」とは
生命力を「獲得」する、ということは、
今はまだ、生命力というものがない状態だ、ということを意味します。
それって、いったいどんな状態か、といいますと。
・生まれたばかり(そりゃ、「生き始める」直前ですね)
・新しい環境に入ったばかりで、まだ、「その環境での自分のキャラ」がない
です。
自分のキャラがなんたるか、を認識すると、
それを実現しようとする、
それが、生命力であり、「生きる」ということなのです。
だから、牡羊座の世界は、「生まれる」「新しい環境で生き始める」なのです。
というわけで、そりゃ、牡羊座の序盤は、「新しい環境にて」になりますよ、というお話でした。
・新しい環境で、まだ「その環境での自分」がない時に発揮される力とは
結論から言ってしまうと、「生存本能」です。
「新しい環境」のいい例は、新しい学校への入学(転校も含め)とか、新しい会社への入社、とかでしょう。
もちろん、それまでに築いた、自分のキャラというのはあるでしょうが、
それを全部捨てて、全く新しいキャラになっても、それはそれでいいわけです。(最たる例が、「高校デビュー」「大学デビュー」のように、急に垢抜けること)
また、今までの自分のキャラを、新しい環境で、全くそのまんまでやっていけるか、というと、必ずしもそうではありません。
なぜなら、人は、「動物」であり、
動物の生存本能として、
「生き残るためには環境に適応することだ」
「環境に適応するために、変化(進化)することだ」
というものがあるからです。
これは、ダーウィンの「進化論」とか、生物学で進化を学んだことのある人なら、ご存知かと思います。
生き物は、環境が変わったとき、その環境に適応するように、遺伝子を変えます。
より正確にいうと、本能的に、遺伝子をランダムに色々と変えようとします。遺伝子はランダムに変異するもので、狙って変えることはできません。(狙って変えるのは、人工的な科学技術の力によるものです。自然に遺伝子を変えるのは、ランダムであり、偶然の産物です。)
例えば、暑い環境から寒い環境に急に変わった時に、
寒さにうまく適応する(体を温める機能を上げるとか)ことができるように変化した動物だけが生き残り、
それ以外の、変化できなかったか、違う方向に変化してしまった動物は、滅んでしまうので、
結果として、「変化した動物」だけ生き残って、その遺伝子をコピーし、似た、寒さに適応できる遺伝子を持った動物だけの集団になる。
このとき、側から見れば、「動物」の習性が変わったように見えます。
これが「進化」です。
牡羊座1〜5度の世界が、まさにこの「進化」の過程を表しています。
1度:最初は、慣れない環境で不安を感じる
=コンフォートゾーンからの脱出ゆえの不安
2度:まずは、身近な存在の真似をする・身近な環境に合わせる
=ペーシング(狭い範囲)
3度:身近な環境に慣れたら、次は、環境全体に適応しようとする(環境全体を見て合わせに行く)
=ペーシング(全体)
4度:環境の中で、親しき存在(人はもちろん、自然も含みます)と仲良くなり、その人の真似をしようとする
=ミラーリング(親しき存在相手のみ)、信頼関係形成
5度:安心感を得たら、今の新しい環境で、よしやるぞ、と、色々なことにチャレンジする
=新しい環境での冒険(チャレンジ)を開始
※もちろん、ここでの冒険は、
牡羊座のキーワードの「動物的本能」が突き動かすものです。
この1〜5度の流れ、なんだか、牡羊座からしし座までの流れに似ていますよね。
占星術のサインや、サビアンシンボルの概念が、その「数」が意味する数秘シンボルがベースになったものである、というのが、頷けます。
(牡羊座=1、牡牛座=2、など)
・1〜5度の世界からのメッセージ
牡羊座っぽく?直感的に列挙してみます。
・慣れない環境で不安になるのは、人として自然なことである。
もし、不安が全く出ないなら、我慢していないかを確かめた方がいいかもしれない。
・不安が出た時こそ、進んでみる。
・まず周りに合わせるのは、生き物としてごく自然なことである。
たとえ、日頃自分軸で、主語を自分にしていようと、
慣れない環境にいるうちは、いったん、主語が「外」になってもいい。にんげんだもの。
もちろん、次に、「主語を自分にしたらどうなるか」と、修正してみることが大切。
・人は、本能的に、環境に適応しようとするからこそ、
完全なる「自分軸」というのは存在しないのかもしれない。
人に合わせ「すぎる」なかれ、とは言えるが、
完全に人に合わせるなかれ、というのは、不自然である。
・人は、本能的に、環境に適応しようとするからこそ、
そもそも、自分が自然に適応できる(=自分の自然体に合う)環境を選ぶことがとても大切。
・環境によって人は大きく変わる。
それこそ、資質をとてもよく発揮できるか、全く発揮どころか邪魔されるか、というくらい、極端に。
・長く、一つの環境で何かをやっていく時は、
その環境で、深い縁の人(親友、ソウルメイト級)と出会い、その存在が支えになることが多い。
・何か、チャレンジや冒険をしたくなる、
その時に、自らの生存本能、つまり、動物としての直感に従って動けるようになるには、
親しき存在(自然や自身でもOK)との絆からもたらされる安心感が必須。
私「ライフワーク論かな、これは??」
・10月からの「新しい環境」から私が脱出を決めるまでに至るプロセス
上に書いた、牡羊座の1〜5度の流れは、
人が、ある環境で自身の居場所を見つけ、「さあ、やるよ!」という本能が湧き起こるプロセスです。
このプロセスが起こるからこそ、
人は、その環境を「自分が属するに値する共同体」であると認識し、
そこで力を発揮したくなる、できることをやりたくなる(なんとまあ、「6」の乙女座っぽい)のです。
ということで、これを裏返してみましょうか。
「さあ、やるよ!」という、本能が動くネタを発掘できなければ、
発掘しようと本能が動かないならば、
あるいは、
その前の、身近・環境全体への適応や、仲間との縁からの安心感・居場所がある感が得られなければ、
そんな環境に、
あなたが存在する意義はない、
もっと他に、
あなたに合う環境がある、
ということです。
これが、牡羊座世界の「足切り要素」ですね。
といっても、「人として生きるに値するか」という、自身の人間力チェックの足切りではなく、
環境の選択、という「環境」の足切りです。
私は、今年2月に、昨年10月に異動した部署を含めた「今の職場環境」(つまり、現場全体)から自分を切り離すという、「環境」の足切りを決めたのですが、
その時、牡羊座的プロセスは、どこまで行ったかというと・・・
1度:慣れない環境での不安
→不安になりました。
通過済
2度:まずは、身近な存在の真似をする・身近な環境に合わせる
→身近な、「仕事の質を信頼してるベテラン先輩」に、積極的に相談に行き、仕事の考え方を適応させていった。
通過済
3度:身近な環境に慣れたら、次は、環境全体に適応しようとする(環境全体を見て合わせに行く)
→むり、絶対無理!!!
ここでリタイア、でした。
その部署の集合意識はもちろん、
現場全体の集合意識が、相容れないものでしたからね。
なるほど、こうやって、牡羊座の世界から見ると、
本能的に、環境に適応しようとするときに
自身の、
とても大切で「守り抜くコア」となっている、
キャラ、信念、良心(自分との約束とか)を
守り通せるか
これが、「環境の足切り」ラインなのだ、と
はっきりわかりますね。
私の場合は、守り通せない、合わない、とはっきりわかったくらい、
環境の集合意識と自分がずれていました。
そりゃ、逃げる一択だ。
そして、だから、今の会社である「チャレンジ目標」のアイデアすら湧いてこないんだな、と、深く納得です。
チャレンジ目標、だなんて、まさに、牡羊座5度の「冒険」ですからね。
また、うっかり、今の会社、特に、今の部署で、魂レベルが合う、パートナーシップ級の仲間たち、特に、ビジネスパートナー系という存在と出会わなくてよかったな、とも思いました。
出会ってしまおうものなら、まさに、牡羊座4度の「基盤」が形成されてしまい、
「よし、この職場環境で、自分たちを守っていくぞ!」
とかいう、苦難の道しか見えないチャレンジをしてしまいそうでしたから・・・。
サビアンシンボル的には、4度の基盤形成→5度のチャレンジ という流れですので、
仮に、3度のように、環境に自身が適応できなかったとしても、
4度で仲間を得て基盤形成してしまうと、それはきっと、自身と同じく環境に適応できない仲間でしょうから、
「環境に抗うチャレンジ」にいく可能性大です。
実際、最初は、そうなりかけてたからな、、
その後に、「環境に抗う生き方は選んでない、もっと楽に幸せになっていい」と、自身の無意識の縁を切って変えたのが、とても大きかったです。
5度の直前に、親しい関係の「4度」があるからこそ、
大いなる存在は、その人に合う環境では、
その人の心の基盤となる何か(仲間、自然、はたまた、仕事内容そのもの)を用意し、
合わない環境では、用意しない
という、完璧な采配をやっているのです。
これ書いてて気づきましたが、
「心の基盤」になるのは、人や自然だけとは限りません。
職場だったら「仕事そのもの」でも全然アリですね・・・。
実際、私が、3度でしくじったら切り離し、に行けたのも、
そこの仕事内容が「4度の基盤級に楽しく、親しくなりたい」というものではなかったのが、大きかったです。
もし、私が、うっかり「元・天職部署」に戻ろうものなら、まさに、仕事内容が4度の基盤になって、普通に「合わない環境を乗り越えるチャレンジ」を、5度の冒険としてやる流れになってた可能性がありました。
その点、10月の異動は、「私を今の会社から離すための、大いなる存在の采配シナリオ通りだった」という話なのでしょうね。
転職サイトに登録したまま、動いていない先輩の場合は、
まさに、今の仕事が好きすぎて、牡羊座4度状態になったがゆえに、今まで動けなかったそうです。
牡羊座の、1〜5度の順番には、深い意味があるのだな、と感じましたね。
・環境選びの大切さと、選ぶ力
今回は、牡羊座の「新しい環境に適応する」という世界を紐解いて、
環境を選ぶことの話をしました。
環境、といえば、算命学のコアには「環境を宿命に合わせるのが大事」という教えがありますし、
今の牡羊座の次の牡牛座の世界には、まさに「才能の開発」という、宿命の活用が控えていますから、
牡羊座の生命力、本能からの直感を使って
自身に合う環境を選ぶことが
いかに大事なことか。
そして、牡羊座の世界に「環境」の話が出て来る、ということは、
環境を選ぶ時に使うのは、
思考ではなく、
動物本能としての直感である
というお話ですね。
やはり、牡羊座の世界には、「自分を生きる」「運命学の活用」とリンクした要素がたくさんありますね・・・!
次回は、「人(ホモ・サピエンス)として生きるに至る成長」のプロセスが満載の、牡羊座前半までを眺めてみます。