昨日まで、牡牛座サビアンシンボルの世界を紐解いて、

「これは、才能発揮という自己実現の教科書だ!」

という感想を抱いた私ですが、

実は、才能を発揮して自己実現するために必要なのは、牡牛座の世界の「鍛えられたオリジナルの才能がある」ことだけではありません。

才能を、現実社会で打ち出していく力です。

いくら才能があっても、それだけでは不十分。

その才能を打ち出して、世に何らかの影響を与えるから、お金になるわけです。

そして、この「才能を打ち出す力」を扱うのは、牡牛座の対向の蠍座の世界です。

「才能を打ち出す力」というのは、人が外の世界において「力を発揮する」ということでして、

それってどんな「力」ですか?と言われても、色々な要素があります。

でも、それらを一言でまとめると、記事のタイトルどおり「生き抜く力」である、と言えます。

己の信念を軸とし、困難があっても、時に変容もして、乗り越えて、最後までやり抜く(信念を貫き通す、ともいう)力。

「グリット」「レジリエンス」の概念にも近いですね。

 

水瓶座、牡牛座と、5度ずつに区切った各論を書いてきたのですが、

蠍座の世界の「生き抜く力」が何か、どうやってそこに至るのか、に関しては、

1〜30度の流れを俯瞰して、具体的にどういう力について触れているのか、を眺めるのが、わかりやすいかと思います。

変容をテーマの1つとする蠍座らしく、

サビアンの前後半での変わりっぷりがすごいと感じたので、ぜひ、一気に見て、違いを感じ取ってください。

 

では、順に、見ていきましょうか。

 

・1〜5度:力の源は「愛」。まずは、特定の人・物事と、愛を持って親密になろう(「愛・親密」)

 

↓何かに対する愛があるからこそ、もっと深く関わろうとする

 

・6〜10度:洞察力を鍛えるために(一体化欲、共感、信頼関係(ラポール)の構築、不屈の精神で変容、深い絆の形成)

 

↓愛ベースで、まずは外の力(フォース)を求め、力を鍛えていく

 

・11〜15度:フォースの活用(弱点で人に頼る、力ある者に引き上げてもらう、周りの力を借りて理想を実現)

 

↓フォースを使いこなすことができるようになって初めて、内なる力(パワー、生命力)を鍛えることができるようになる

※次の16度から、対向サインの牡牛座の「自分軸の(持続する努力で得た)力、感性、肉体」の要素が入ってくる

 

・16〜20度:パワーの活用(自分満たし※1、自分の心と体に感謝、自然体での変容※2、レジリエンス、自信)

※1: 牡牛座の「自分満たし」は、感性を満たすことで、

蠍座の「自分満たし」は、自分の欲しい感情を味わう「感情体験重視」です。(水のエレメントですから)

 

※2: 蠍座太陽の季節の、秋から冬に移行するような、破壊(葉が落ちる秋)と再生(新たな誕生のための準備の冬)のサイクル変化のこと。

私たちの体も、肌は日々ターンオーバーといって、入れ替わっていますし、筋肉は負荷がかかって破壊された後、再生して強くなる(これが筋トレで筋肉が鍛えられる仕組み)というように、破壊と再生の繰り返しで強くなり「力」を得ます。

 

↓フォースとパワーの両方を使いこなせるようになったので、これらを統合し、生き抜く力とする

 

・21〜25度:生き抜く力

信念を貫いて、主体的な獲得行動・機を伺った上での反応的行動(「待ち」ともいう)を積み重ね、何事にもめげずにやり抜く不撓不屈の精神を得ます。

蠍座のエナジー最大化の24度では、信念を貫き生き抜いたことが、自分への誇りと、他者を惹きつける魅力となり、

その結果25度で得られる、蠍座の成果の結晶が「本質を見抜く洞察力」。

 

↓魅力と洞察力をさらに活かす。また、次の火のサインに向けて、感情のしがらみから解放される

 

・26〜30度:情的要素(感情、心)からの解放と新たなる力(サバイバル力(危機を予測し防ぐ力)、継承力、発信力、尽くす力、感情を楽しむ力)

 

自信や誇りから、自分自身や他の人に忠誠心を誓うことで、「尽くす力」を得ます。

そして、尽くす力によって、お互いのために行動することで、蠍座11~15度までとは違う、「相手に依存しないで支え合う」という深い関係性を築くことができるようになります。

 

以上です。

 

私「眺めて、特に25度くらいまでが、ああ、めちゃくちゃ、自分だ〜!って感動して満足したので、これで終わりでいいですか」(アセンダント蠍座24度)

内なる神「少しは補足解説しなさい」

 

 

・力の源を「愛」とすることの大切さ

蠍座の流れの最初が「愛」から始まっている、ここが、何より大切なメッセージである、と感じました。

力を発揮するならば、恐れや、自分さえ良ければ、という自分勝手なネガティブ要素ではなく、

対象への愛をベースにせよ、と。

 

特に、11~15度の「フォース」という、外の力を借りるという時、

「引き寄せ」はもちろん、策略、コミュニケーションテクニックとかを駆使して、「人を動かす」とかもここに入りますが、

そういう時こそ、自分は、愛ベースで、動いて欲しい・力を貸して欲しい人に働きかけましょう、と。

愛の対義語は「コントロール」です。

愛ベースなら光のフォースとなり、コントロールベースなら闇のフォースとなる・・・というくらい、反対のものになってしまうのですね。

よく、ファンタジーとかのゲームの世界では、勇者も魔王も、どちらがいい悪いではない、勧善懲悪ではない、という話が出てきますが、

そのほとんどは、主人公たちのような勇者側が、愛ベースで戦い、ラスボス・魔王側が、自分勝手な欲がもとで、コントロールベースで動いてしまった、という、それだけの違いだ、ということです。

 

余談ですが、力というものを扱うのが、水のエレメントである蠍座である、ということは、感情というものは、人を行動に駆り立てる、力の源である、ということを物語っていますね。

 

 

・8度までは、人と親密になるコミュニケーションスキルのエッセンス

まさにこれ。

人と深い仲になるためには、まずは、特定の限られた空間で共に過ごす。

例えば、趣味とかが共通するから、同じ趣味を一緒にやる、とかでしょうか。

この時点では、天秤座という「広く浅く」の延長線なので、多分、まだそこまで深い話はしていないでしょう。

そして、「この人とならもっと仲良くなれるのでは」と感じ、愛を深めようと、共同生活を始める、と。

6度〜8度は、人に心の深い部分を開いていくための、信頼関係を築くコミュニケーションプロセスそのものです。

私「NLPのハイパーコミュニケーション講座かな??笑」

詳しく知りたい人は「ラポール」「ペーシング」「ミラーリング」あたりで検索してみてくださいね。

 

 

・「変容」の何たるか、何のために変容するのか

蠍座のキーワードの一つに「変容」がありますが、

サビアンの中で「変容」に特にフォーカスしたのは、9度と18〜19度ですね。

9度は、いわゆる「価値観」「生き方」レベルで自分を変えるやつです。「ビリーフチェンジ」がいい例です。

それをやるには、変わる!という強い信念(意志力)と、自分は理想へと変わることができるんだ!と、自分を信じて、しつこく諦めずに頑張る力が必要です。

 

生き方や価値観の中には、長年の癖になってしまっていて、なかなか変えることが難しいものもありますからね。

それを続けて行き詰まり、変える必要を感じたから、変える、

でも、なかなか変わらない・・・

こんな経験、自分を変えようとした人なら、一度や二度は経験があるのではないでしょうか。私もあります。何度もありました。

でも、「変わった後の自分はこんなに幸せだろう」という、未来を想像する力、未来へ向かおうとする力と、

今まで変わってこれたんだから、今回もできる、という、自分への信頼と、

同じようなネガティブや価値観が浮上したら、何度でも浄化しますさ、という、しつこさ(これが、蠍座が「執念深い」と言われる所以)と、

これが揃っているから、いつかは変わることができるのです。

 

そして、変容とは、むやみやたらにやるものではなく、

自分の信念として「こうありたい理想」があり、それを貫いて実現するために、やるものです。

理想がないのに、ビリーフチェンジをすること自体が楽しみになっている人がたまにいますが、やめましょう、と、NLPのとあるトレーナーの人が言っていましたが、まさにそれです。

 

蠍座のサビアンの世界で面白いのは、変容の次の度数では、変わった自分を祝ったり、相手との絆が深まったり、と、しっかりと、再生や祝福がもたらされていることです。

再生が後に待っているから、変容で破壊するのです。

そして、変容はめちゃくちゃ大変な作業ですので、やり抜いた自分に祝福を送ってあげましょう(自愛!)。

 

 

18度で、自然の季節が移ろうように、人も、時の流れとともに変化し続けるのが自然である、というメッセージは、趣き深いです。

 

 

・外の力フォースと内なる力パワー

フォースとパワーのお話は、大変いい学びになりました。

まずは外の力を借りる、なのですね。

 

思えば、私たち人は、生まれたときは、無力な赤ん坊でした。まさに、フォースの使いどころ、、

人は、自然体では、愛ベースの存在ですから、

幼い頃は、誰もが、フォースの力を本能的に使っていたのでは、、と思ってしまいました。

 

人に頼るのが苦手な人は、

赤ん坊から学ぶ、くらいでいいかもしれません。

そして、蠍座11度にあるように、

まずは、弱み、できないことを素直に伝えることから、なのです。

 

私自身、できないことは頼った方が楽だし、相手に感謝することで、貢献欲を満たせるから、Win-Winでは、と思っていまして、まさに蠍座11度。

 

また、蠍座12度の、上の人と関わりを持つことで、(おそらく、その人のもつパワーをいただいて、同調して)引き上げてもらう、というのも興味深いですね。

逆をいえば、自身が蠍座24度を通過するレベルまで上がったら、たしか蠍座26-27度くらいにそんな話があった気がしますが、次は、周りの、上がりたい、と、自分にフォースを求める人に応える、というのも大事そうですね。(そういう、相手の成長欲に応えて、共に成長していくパートナーシップ、いいですよなあ。)

 

話をフォースとパワーの話に戻します。

外の力もいいが、やっぱり、メインは、内なる力だろう、という流れになっているのが、

力の何たるかを物語る、力強いメッセージだと感じました。

 

蠍座世界のベースには、内から湧き出る愛と強い信念がありますので、それならば、内なる力とめちゃくちゃ親和性が高いです。

 

ですが、何でも、内なる力という自力だけでできるわけではなく、

外の力の協力もあってこそ、です。

 

内なる力の陰、外の力の陽、

陰陽合わさって生まれたのは、

自分の誇りと、鋭い洞察力であった。

 

蠍座の支配星は冥王星という外からのフォース、

副支配星は火星という内から湧き出るパワー。

2つ合わせて蠍座、というところですね。

 

 

・以下、私個人の感想

蠍座11度から25度までの話が、私にめちゃくちゃ親和性が高く、感動しました。

私はアセンダント24度であり、その結果次の25度のものを得る、という話がフィットし過ぎである、、心当たりがありすぎる、、

 

そして、蠍座28度の、互いに自分と相手に忠誠心を持って支え合う、自立した関係、が、魚座26度の、互いに独立して自分の人生を生きる、と合わせて、理想のライフパートナーシップ要素で、震えました。

 

 

さらに、改めて、

 

アセンダントーディセンダントが蠍座と牡牛座の24度という、両サインのパワーをやりすぎる世界であり、それを有言実行している感が大いにある私は、とんでもない奴、化け物級であり、そりゃ

 

今の職場で、上層部に恐れられているから、天職部署で力を最大限に発揮させず、今の部署に封印された

だなんて、私の異動を解釈してる人もいるそうですが、一理あるかもしれぬ、、とも苦笑。

 

だって、オリジナル感性マックス、おまけに、生き抜く力もマックスで、信念、自分軸、発信力大ですからね、、

それゆえ、組織の雰囲気に染まる気が全くないので、反乱分子っぽく恐れられている可能性。

 

ひとことでいうと、

個性というアク、クセが強すぎるが

生命力に溢れているので

相性いい人は、一緒にいると日々元気になる。

相性悪い人は、本性見抜かれて刺される。だから恐れられる。

 

それだけ、とんでもない奴なら

私というキャラクターがツボる人には、とんでもなくぴったりだとも思います。

さっさとそんな人との縁ができて、そっちに行くよう、日々、牡牛座と蠍座要素全開で行くのが一番ですね。

恐れられる環境とはおさらばだ!

 

そして、牡牛座と蠍座の世界を紐解いて、

今まで自分がどれだけ日々懸命に行き、

どれだけのものを積み重ねて己を形成してきたか、

そんなことに改めて気づいて、

自分に対する愛おしさと尊敬の気持ちが溢れました。

なるほど、だからこんなにも感動したのか。