集団の守り、つまり、弱き者を庇って守る石門星。

 

人を引きつけて奉仕する禄存星。

 

どちらも、

人を助けるという点では共通しているでしょうか。

 

じゃあ、一体、どんな人を助けるの?

何が違うの?

 

と、私は疑問に思いました。

そこで、今回は、

石門星と禄存星、

どんな人を助け、

何が違うのか

について、考察してみます。

自分の疑問に自分で答えを考える、

自作自演の遊び企画です笑

 

・自星と財星の違いからみると

石門星は、自星で集団の守り。

ということは、「守る」「庇う」対象は、自分が属する集団の人である、と認識している人を意味します。

 

石門星が政治家や宗教の世界と言われるのは、

政治家は、選挙で票をもらうために

自分が属する選挙区の有権者を守るPRをする(選挙区という地域集団)

 

宗教家は、信者に教えを授けて守る

(宗教団体という集団)

 

と、どっちも集団の話になっています。

 

また、石門星が強いか、大運石門星の時期の女性の結婚では、頼りにならない男性を相手に選びがち、と言われますが、これも、結婚したら家庭という同じ集団に属する相手のことだからですね。

一方、頼りにならない男性を恋人にする、という話はありません。

恋人関係は、集団ではないからでしょう。

 

そして、石門星は自星なので

守る相手が集団に属しているかは

自分視点で決めますし

自分の意志で「この人を守ろう、助けよう」と決めることになります。

 

ということは、

時として、求められていないのに

力を貸してしまい

お節介になりかねないし

守る対象の人を弱くしてしまいかねない

なーんてことも、あり得ます。

 

 

一方、禄存星は、財星、引力の世界です。

引力ゆえに、

「助けてください」

「力を貸してください」

と、向こうから寄ってきます。

 

これは、同じ財星の司禄星でも同じです。

司禄星なら、主に身内が寄ってきます(家庭などの集団の引力なのでね)

 

禄存星なら(司禄星もですが)

求められたときに応えるのが、本来の姿です。

もちろん、「求め」つまりニーズを察して、それに応じて自分から動いて与えてもいいですが、

「求め」「ニーズ」に対するリアクションが、禄存星の本質です。

 

私の勝手な印象ですが、

ニーズを察して自分から動くのは

火、金、水の禄存星かなと思います

(流体で動きのある火と水、

攻撃、行動で動きがありそうな金、というイメージ

日干でいうと、順に、水、火、土ですね。)

 

ニーズがなくても勝手に動く石門星と

ニーズがあるか、察するかで、ニーズに合わせて動く禄存星。

働きかけの方向が逆ですね。

 

 

・相生の十大主星からみる「どんな人を助けるか」

 

石門星が守る、庇う「弱き者」は、

頭が弱い、知恵や教養がない、という人が多いそうです。

これ、いかにも、怪しい宗教に引っかかりそうなタイプ…

自分を守る知恵がなく、知に基づく自分軸がないし、物事の的確な判断力に欠ける、

そんな感じでしょうか。

 

それはきっと

石門星を助ける相生関係にあるのが

龍高星だからでしょう。

 

龍高星は、動的知性であり

体験から得られる知性です。

まさに、時代や現実社会、現実生活を生きるための知性でしょう。

この知性が弱いと

他人のいうことに流されやすくなってしまい、、というお話。

 

風の時代の

知的格差で、知識ある者、考えることができる者が、そうでない者から搾取する構造は、まさに石門星の助けの世界なのです。

 

 

では、禄存星が助けるのは??

石門星から類推して

禄存星を助ける調舒星の存在からみると、

「自身の感性、専門性(才能発揮できる分野)の力が

奉仕に生きる」

といえるので、

そういった力を求める人たちの

「求め」に応えるために

感性や専門性を活かす、

それが、禄存星の「奉仕」、「助け」なのでしょう。

 

だとすると、

石門星のときとは違い、

助けを求めて寄ってくる人を

「弱者」とみる必要は全くないでしょうし、

見たら失礼です。

 

彼彼女らが、あなたに求めているのは

石門星のような「教え」ではなく

あなたの特殊能力にすぎないのですから。

 

むしろ、

それじゃあ、今度、あなたの特殊能力が必要になったら頼るから、よろしくね!

ギブアンドテイク、能力のトレードオフだね!

という勢いで、相手を、自分が助けるネタ以外の点でリスペクトしてもいいくらいです。

 

ギブアンドテイク、

特殊能力での助け合いは、

禄存星の「出したら入る」的なエネルギー循環の話にも、ピッタリですね。

 

 

・「人のために」といっても全然違う

…と、ここまで、

石門星と禄存星の違いを、2つの観点から考えてみました。

うん、全然違いますね!

 

私自身は、禄存星持ちで、

特に、仕事の東が禄存星なので、

弱者なんていない、

ギブアンドテイクでエネルギー循環、

が、とてもしっくりきます。

 

石門星持ちで禄存星なしなら

逆なのでしょうかね…!?

 

石門星の精神は

上に書いたように、風の時代の知的格差の流れに沿ってしまっているので、

時代のエネルギーに乗りすぎて、

暴走しないよう、用心が大切ですね。