前回↓からの続きです。

宿命異常干支、

変剋律が10代(大運の2巡目)まで、

というのは、

いわゆる

「幼少期や学生時代は天才、スターだったが、大人になればただの人」

「あの人は今」(←これは大運2-3巡目ぐらいまで変剋律、も入るかな)

みたいな生き方になりやすいです。

というか、心を鍛えて、人として成長(いわゆる魂の成長みたいな)しなければ、そうなる可能性が高いというほどです。


この若い時期に大運天中殺が来るとか、

あるいは、半会が来るとかでも、似たような生き方になりやすいですね。


でも、私は(他人事なのでお節介ですが)あの頃はよかった的な生き方は、せっかく人生長いのに勿体無いと思います。

せっかく生きてるのだから

いつでも充実させるのが

ベストですよね!?


こんなふうに

若い頃に才能発揮運が巡る人が、

その後の人生を長い目で見て、「あの頃もよかったけど今もいい」となれるようには

どうすればいいのでしょうか。


と、本題に入る前に、変剋律・異常干支パワーの例を紹介します。


私の中で、「若い頃にスター、天才、怪物」といえば、で真っ先に出てきたのが甲子園のスター、怪物と言われる高校球児です。


前回、末尾が0や5の年の生まれは月が異常干支、や変剋律になりやすい、と書いてふと気づきました。


高校野球の甲子園大会は

年ごとに、怪物やスターの豊作ぶりが違い、時々、今年なんでこんなに豪華なのというくらい怪物が出てくる年があります。


で、あろうことか


松坂大輔さんの「松坂世代」:1980年生まれ



大阪桐蔭春夏連覇の「大阪桐蔭史上最強世代」:2000年生まれ



どっちも

ゼロ年生まれ…!


実は2001年の代もなかなか豪華だったのですが、2001年って辛巳年…そう…全員が年の異常干支持ちなのですよ…


余談ですが、1980(庚申)、2000(庚辰)、2001、いずれも金の年でして、みんな年干支に金があるから、スポーツの才溢れる人が他の年より生まれやすい、というのもあると思います。(金は攻撃、スポーツで勝つとか、体力や運動の反射神経とかは金の賜物です)


そんな変剋律っぽい生まれ年ですが

実際、甲子園の怪物たちはどうだったかというと…


松坂大輔さん


↑なんと、9-38歳までが変剋律です。

そして、宿命や大運に天中殺がなく、宿命に異常干支もない。


そして、松坂大輔さんは

高2の秋にブレイク、高3の春夏連覇で「平成の怪物」といわれ、高卒後プロ入り。

プロ入り後も順調に結果を残し、

30後半からは怪我などでまともに試合に出ていなかったものの、プロ生活最後の2020年からは、おそらくほぼ「引退後を見据えて」古巣の西武が面倒見てくれる感でした。

で、2021年に引退。


変剋律の場合、「精神要素が現実に現れるまで数年ラグがある」ので、実質、30年の変剋律期間に、野球をやり、選手として華々しく活躍でき、名を残せたのです。


30年コースの変剋律は、2種類あります。

松坂大輔さんの「丙戌ー戊子」と、「戊戌ー庚子」です。


プロスポーツ選手の世界は、短期間(ほとんどの場合は30代まで)に大きく稼ぎ大きく成果を出すところがあります。

肉体が資本の仕事ですからね。


と、いうわけで

松坂大輔さんの例は

変剋律期間に、大きく仕事をし、だいたい一生分稼ぐ!!

それができれば人生それでよし!!

(残りの人生は静かにひっそり過ごす)

という生き方であり

甲子園のスターからのプロ野球選手という環境を選んだのは、命式と大運にピッタリだったのでしょうね!

ぶっちゃけ、松坂さんご自身の精神力が、変剋律に鍛えられてたかというと、側から見たレベルですが、疑問ですね。こんな風に、特に変剋律期間は、精神力の成長が、その後の人生に影響するのですが、松坂さんの場合は文字通り「引退」になりそう。


プロスポーツ選手とは狭き門ですが

普通の会社勤めでも、

20-40代

30-40、30-50代

という、働き盛り、稼ぎどきに変剋律期間があれば、才能パワーだけで一生分稼いで、他の期間は働かない…とか…できればいいかもですねえ(家族無し+変剋律パワーっぽい専門職高年収ならワンチャン??)


とはいえ、我々人も長生きになってきてますし、ここら辺の話はチート・特殊事例レベルでしょう。


そういう、運気の流れどおり素直に生きるのも一興ですが

それだけで人生面白いか?

と私は問いたい。


他人の命式や大運をチートだと羨む暇があったら、己の命式や大運に沿ってどうやったら最高の満足が得られる生き方するかに意識を向けようではありませんか!


というわけで、ここから本題に戻ります。

実は、さっきあげた「大阪桐蔭史上最強世代」メンバーですが、なんと、高校卒業後は、多くのメンバーが、理想通りにうまくいかず、苦しんでいるというのです。


高卒プロ入りの4人は、4年間プロで頑張っても、一軍でまともにレギュラーになってる人はゼロ。一軍行っても不振。


東京六大学で4年間レギュラーで、4年次はキャプテンも務めて目立ち、さあプロ志望、と意気込んだ2人、まさかの仲良く指名漏れ。


あれ?あれあれ??

これはもしや…天中殺や異常干支??


というわけで、

夏優勝時のスタメンを調べてみました


以下、10代大運が変剋律なら「変剋律」と表記しています。


左 宮﨑 (日異常干支、変剋律)

右 青地 (変剋律)

三 中川 (日異常干支)

中 藤原 (月異常干支)

遊 根尾 (変剋律)

一 石川 (変剋律)

ニ 山田

捕 小泉 (日異常干支)

投 柿木 (月異常干支)


おまけ 二番手エース横川(変剋律)


え、何これ!???

なにこの(ほぼ)異常干支オールスターズ!???


2020年4月というのが、庚辰年、庚辰月の律音で、おまけに1、2巡の大運が変剋律なのですよ。

で、そんな4月生まれが4人いるんです。

さすが、ほぼ中学時代の野球(シニア)の全国クラス、中学時の日本代表メンバーがスタメンになる学校なだけのことはある…


ちなみに、大阪桐蔭夏優勝時の準優勝で、金足農業フィーバーを巻き起こした吉田さん(写真右)も、乙亥日生まれの日異常干支というね。お前もか。



で、そんな大阪桐蔭メンバーが苦しんでいる理由の一つは、おそらく、


1:環境が新しくなっても

自分のやり方を

なかなか変えられなかった


2:自分で考えて動けないまま、社会に出てしまった


あたりと思われます。


ここら辺、異常干支とか変剋律とかに限らず、10代までの運気がいい人のほとんどに共通する「行き詰まりあるある」という気がします。


1の最たる例は、中川さん。


大阪桐蔭ではキャプテンとしてチームを率いて優勝。

次は、東京六大学の名門・早稲田でキャプテンやって優勝だ!→うまくいかない


これは、

自分はキャプテンとして成功したぞ!だから、次の環境でもキャプテンとしてやるぞ!と、自分の居場所を見つけても「同じやり方、意識のままだった」のが原因だそうな。


なぜやり方を変えられなかったかというと、おそらく、周りを見ずに、自分の成功体験しか見ていなかったからです。


そもそも、人は学習する生き物ですから、

かつてうまくいった方法を繰り返すのは、サガのようなところがあります。

しかし、単なる「繰り返し」では、それすなわち停滞なのです。


環境に日々敏感に、

そして環境に合わせていきつつ

己の日々の鍛錬(心もスキルなども)もあって

日々、やり方を進化させる

こうでないと、ですね!


成功し続けている人ほど、

成功したことは忘れる

成功した時のやり方は捨てる

と、よく言いますが、まさにそれ。


特に、変剋律とか、大運天中殺とか、大運半会とかの、運の流れで成功した経験は、「自力」じゃないんだから、尚更忘れよう!!


運の流れで成功するのが特に厄介なのは、本人が、自分の力のおかげで成功したと思ってしまった時です。

いや、成功したのは

環境のおかげだよ!!

と、心に人一倍強く刻むくらいがちょうどいいでしょう。


成功、才能発揮運がある時は

流れに乗れば、大抵の人は成功します。

もっと厳しく言ってしまうと、

若い時期あるあるの、言われたとおりにやるとか、親や先生に答えを求めて、他人に言われた正解だけをやるという、受け身の優等生でも成功してしまうのです。

では、それで成功してしまったら、どうなるでしょうか。

よほど心が磨かれてない限り、よし、このまま受け身で言われたことやってりゃうまくいくな!と、生き方グセが継続してしまいます。


この最たる例が、高校時代はチームいちのスターだった根尾さんであるように思います。(ここから先は批判になりそうなのでやめとく)

今の中日での根尾さんの雰囲気が、会社で使えない東大卒になんとなく似てるんですよね…。


運気が向いてるときに成功するのは、大抵の人ができる。

しかし、どんな運気でもイキイキとやっていくには、自律・自立し、周りの環境とうまくやる精神力(人間力)が必要。


そして、そんな精神力や人間力を、特に運気がいい時こそ、鍛えておけ。


順調な時は、己の精神を鍛えるのはなかなか難しいかもしれません。

人間って、うまくいかないとかの壁に当たらないと、自分を振り返らない、っていうのが、あるあるですからね…。


だからこそ、「若いときに苦労してナンボ」とか言われるのですが、

そもそも、苦労なしで精神力を鍛えることができたら、苦労は要らないのかもしれません。


※しかし、精神の成長欲がある人ほど、苦労もとい困難、いわば乗り越える壁を欲する、という説も。


苦労なくして精神力や人間力を鍛えることができれば、若い時期に才能発揮運、というイージーモードでも、その運気が終わってもイージーモードでいられるかもしれませんね!


そのために大事そうなことを、以下、あげてみます。

(あくまで私の実体験ではなく、人間観察と憶測によるものですが)


・日々「おかげさま」「感謝」。

・うまくいった時ほど周りに感謝。もちろん自分にも感謝。


・自分が輝けるのは

関わる人・環境のお膳立てがあるからであり

自分一人の力ではない。


・日々、関わる人、モノのすべてを大切にし、愛を持って接する。


・もちろん、自分自身にも

最大の愛と敬意を。


・どんなときも、自身の「フレーム」を持ち、最終的にはどんな状況もプラス方向にフレーミングする


・自身の理想、ビジョン、価値観、欲を知っており、それを大切にして自律して行動、思考、選択する

自分のペースを第一に。


・他人や環境の「おかげ」にはするが、「せい」にはしない


言うまでもなく、日々の自身の心身を自分でメンテナンスするのも必須ですね。


ところで、

「うまくいったら他人のおかげ、うまくいかなかったら自分のせい」

的なフレーズがあり、これ、そんな思想だったら自己肯定感下がって鬱になるからやめとけ、というコメントも聞きますが、このフレーズ、精神力や人間力を鍛えるにはほぼ必須であると私は思います。


それくらい謙虚でいて、それくらい自省し、日々やり方を進化させよう、ということでして、ぶっちゃけ、そんなフレーズの思想程度では自己肯定感落ちませんよ、という境地でちょうどいいと思います。


実際、人間一人なんて微々たる存在なんですよ。自然と比べたらね。

そして、そんな微々たる一人の存在が大切なのですよ。



実は、以前書いた大谷翔平さん

も、年干支が異常干支でして、

きっと、今まで書いたことや、それ以上のことをやり続けているから、どんどん進化し続けているんだろうな、と思います。


コロナで色々環境が変わろうが、己の精神的充足のために二刀流を探求するのは変わらない。

これは、精神力を鍛え続けていないとできません。


精神力は強し…!


最後に、精神力や人間力を上げていく上で、最も大事と感じることを一つ。


それは、孤独を恐れず、孤独を愛することです。

孤独を恐れて迎合する必要はありません。


私は、精神力や人間力を鍛えることは、山登りのようなものと思っています。

鍛えると、高くまで行けるが、同時に、同じ景色を共有できそうな人は、どんどん減っていきます。


友達100人できるかなー、とは真逆の世界です。

おまけに、共有できそうな人が減るということは、ユーチューバーとかの発信業、人気商売には向かないということです。

大谷さんのスポーツ選手のような、共感ではなく、尊敬のブランディングで売るのは大いにあり、というかそれくらいでしょう。尊敬ブランディングだと、「本当の自分はわかってもらいにくい」が大前提なので、売れても、理解者は少ない(ある程度、周りに好き勝手に解釈されるのも許容しつつうまくやる)ということを受け入れる覚悟が大事です。


といっても、精神力が高いとそもそも周りのガヤの声は気にしないので、自然にできていそうです。


これはあくまで私の仮説ですが、

精神力を鍛えない人は

親しみやすさを残して、多くの人に認めてもらいたい、愛されたい、が根底にあるように思います。

精神力や人間力を鍛えすぎると

ほんと、次元が違ってきてしまい、

親しみはなくなるんですよ…。

よく言われる「人間臭さ」という言葉、あれは精神力が低い(幼い)ときのことをいうのでは…と。


実際のところ、

これまた私の仮説ですが

精神力や人間力をどれだけ鍛えようと、

精神力、人間力が低かった、幼かったときの自分のパーツは残っているのではと。

精神力や人間力が鍛えられると、自分の中の大人…というか「神」級(いわゆる次元が高いというやつ)のパーツが育つのですが、幼かったときのパーツもそのまま残っている、という状態ですね。

なぜって、神と幼い子とで、エネルギーや出来ることが違うからです。

神は傍観、ディソシエイト

幼い子は純粋さ、素直さ、自分の世界に集中して遊ぶ

という具合。


幼い子のパーツが残るからこそ

自愛が大事。

孤独感を感じるなら自愛を。

自分との絆を深めよう。

ということです。