十大主星(四柱推命では通変星)の情報は

今や、ネットで氾濫している状態といっても過言ではないでしょう。


そんな無数の情報の中には

十大主星の意味の言葉を貼り付けているだけになりがちなものが多く

(文字情報の性質上、仕方がないことではあります)

それを読むと

星の意味の深い部分を腑に落としていないレベルならば、

この星はこのキーワードだ、

と、星ごとにキーワードを丸暗記して終わってしまいがちでしょう。


ですが…!


十大主星は

現実世界でその星が輝くとき

精神世界でその星が輝くとき


両者で、出方が違うことがあります。


しかし、先に書いたキーワード丸暗記、では、これらをごちゃ混ぜにして覚えかねない…

これは危険ですね。


というわけで、私が気づいた範囲で、随時、

現実世界での意味と

精神世界での意味

を区別せよ!!


という話を書いていきます。



今日は、

精神世界の星である

鳳閣星、調舒星、龍高星、玉堂星。


これらの星のキーワードの多くは

精神世界で発揮されるものです。


が、中には

現実世界こそ発揮される、されない

というものがあります。


※特に、

算命学の縦線(南中央北)

(四柱推命では年干、月干、月支の星)

がすべて現実世界の星(自星、財星、官星)

である人に当てはまります。

算命学の才能占技に詳しい人は「東方」のことだと思ってください。


・鳳閣星


現実世界では…


鳳閣星には

「食」というキーワードが出てきますが

これは現実世界で発揮する姿であり

精神世界では発揮されないものです。


鳳閣星イコールグルメ、料理業に向いている、ではなく

現実世界の星が強く

他に鳳閣星がぽつんとある命式だけの特徴なのです


実際、料理業の世界って

料理が美味しいというだけで現実世界で売れるわけではなく、

お店の雰囲気、シェフ以外も含めたスタッフの人柄、営業で店の知名度を上げる、

といった、現実世界的な要因が、売れるもとになるわけですし、お客さんから評価されるのも、そこら辺でしょう


精神世界に言わせれば

料理の味だけで売れたい…!

となるかもしれませんが、

現実世界とは、そういうものなのです。


職人みたいに

美味しい料理が作れれば売れるわけではない

(職人、は、精神世界の例ですね)

人柄やPRなどの現実世界要素も必要

そして

鳳閣星を食の世界で活かす人は

現実世界の星も他に持っているから

その現実世界の星たちが

「売れる」ための他の要素をサポート

という連携で

食の世界で売れる、というわけです。


逆に、鳳閣星以外の星が精神の星だらけ、

現実の星はせいぜい1-2個、

という人は

鳳閣星の「食」という要素は

発揮されません


「命式に鳳閣星があるから、あなたは食べることが好きですね」、と杓子定規に言うのは、大きな間違いなのです


・調舒星

現実世界での調舒星は

現実世界ならではの特別なキーワードはないですが、


人の良いところ、悪いところに気づくのが得意


生活環境のこまかな部分に気づき

あーだこーだ言う


となりがちです。


悪く言えば、神経質にツッコミ入れまくりの人、

よく言えば、人の才能に気づくのが得意な人、

となるでしょうか。


現実世界つまり人との関わりがあって

仕事をし家庭を持つ、

そんな世界でも

色々細やかに気づき伝える、という調舒星の本質は、あまり特殊変化はしないでしょうか。


・龍高星

これも、鳳閣星のように

精神世界現実世界とで現れ方が違います。


龍高星といえば

企画力、改良力、想像力と創造力ですが

これらは、精神世界でしか

発揮されません


あなたは龍高星持ってるから

企画やってよ!

と、

龍高星以外の星が現実星だらけの人

(特に、南中央北がすべて現実星の人)に

求めてはいけません


現実世界で発揮される

龍高星の性質は

「放浪」のみです。


何かを知りたい、体験したい

という放浪もあるでしょうが

とにかく、出かけるのが好き

という出方をしがちでしょう。


官星もあると、

色々なところに出掛けて体を動かす、

という

遠征もあるスポーツ向きか…!?


また、

「放浪」のみが発揮される龍高星は

運転手、ドライバー

が適職であり、輝きどころだったりします。

まさに「動き回る」放浪を仕事にしたものですよね。


と、

龍高星もまた

現実世界と精神世界とで

姿が大きく違いますね!


・玉堂星


精神世界の玉堂星、

もとい、本来の玉堂星は

学問などの、非現実的な世界を学ぶ、

(現実的なものなら)伝統ものを学ぶ、

というものです。


学問は、非現実的な世界の最たる例です。

数学とか、「学んで何の役に立つの?」とか言われることありますが、それは、非現実的な世界であることの象徴ですね。


しかし、玉堂星が現実世界に出ると、

学ぶ対象が

現実世界のものになります


生活の知恵、

学問でも「現実世界に直結する」実学


を扱うのです。


文系なら、

法律や経理、会計の実生活への実践。

理系なら、

医学、薬学、工学を実生活や実際の製品開発に活かすための学び。


精神世界の学び方なら

理論の整然さ、理屈重視

おもしろければそれでいい

でしょうが

現実世界の学び方は、違います。

これはどう役に立つか?

これをどう活かすか?

という観点で学ぶことになります。


(研究界隈で、役に立つ研究には予算がつきやすく、役たち度がわかりにくい研究は切り捨てられやすい、のは、現実世界とはそういうものだ、を体現していますね)


以上、精神世界の星が

現実世界に出るとどう変わるか

のお話でした!


逆に、現実世界の星を

精神世界でどう発揮するか、は

我々はまず現実世界に生きているので

あまり考える機会はないかもですが、、

今後何か思いつくものや気づきがあったら、書いてみますね。