十干別・通変星(十大主星)シリーズ。

 

今日は、正財(司禄星)です。

 

あなたの、「身内への愛情・家庭での愛」、「蓄財・投資」は、どんな世界でしょうか?

 

・甲の正財(日干:辛)=直

ストレートな愛情、情ある家庭。そして、お金を増やすなら、コツコツと同じことをする、というか、貯金をコツコツやるのが向いている。株など、投資先をコロコロ変える投資は苦手かも。

自己投資するにしても、同じものにどんどん投資しそう。投資して自己成長するという意識が、全正財の中で最も強い。

 

・乙の正財(日干:庚)=曲

柔軟性、協調性のある、家庭や投資。甲と同じく「資産の形成・成長」には熱心だが、こちらは柔軟性があるので、投資先を環境に応じてコロコロ変える株などに向いている。

「家庭はかくあるべき」「自己投資はかくあるべき」「お金はかくあるべき」のような型がなく、その時々で変わっていく。家庭を作る場合は、他の家族の影響を受けやすいので、誰と家族になるかが大切。自分の家庭観をしっかり持った人を相手に選ぶのがよいだろう。

 

・丙の正財(日干:癸)=明暖

明るく暖かい家庭を築く。本人は癸という地味なキャラでも、作る家庭は明るく暖かなもの。家の中では人が変わったように明るくなるかも。

 

・丁の正財(日干:壬)=孤明

家庭の雰囲気や、お金(資産)にムラがある。日頃は一人でいることを好むが、時に、突然、家事を熱心にやり出したりとか、家族との時間を大切にし出したりとかがあるかも。あるいは、ずっと独身でいて突然「結婚して家庭持ちたい」という願望が出てくる!?

ただ、「家庭」も「資産」も、基本は継続し維持するものなので、丁の器に入ると、変化が激しく、よくあるイメージの「家庭」や「資産」とはなりにくい。結婚離婚や、離別を繰り返す人は、丁の正財が多い?幸せな家庭を築こうと思って結婚しても、後に自らの手で終わらせてしまうとか(本人がそれでよければ全く問題なしです)

資産も、大きく収入が入った時もあれば、どかっと減ってゼロになったりと、変化が激しい。

 

 

・戊の正財(日干:乙)=不動

変化のない家庭、受け身な家庭。一度家族になったら、一生添い遂げる、という信念が一番強い正財。

資産や自己投資も、自身のテリトリー内で、受け身で流れに任せてやる。といっても、日干が乙の人で、元々環境に合わせて成長する意欲があるので、流れに任せたら勝手に自己投資的な生き方になっていそうではある。

 

・己の正財(日干:乙)=広大

正財が、本来の器に入ったもの。庶民的な家庭・資産形成。あるいは、流行のスタイルの家庭となったり、投資方法も流行に乗ったりする。

流行に乗れば、大きく儲からなくてもコツコツと資産を増やしていけるので、比較的ローリスクな堅実な投資をするといえる。

「己」は、大衆性ある平凡な器なので、日頃本人がどんなに個性的でも、家庭に入ると案外普通の生活に収まってしまうのかもしれない。

「甲」で、己の正財を持つ私、変人な自分が好きだから、家庭を築くと変人さが薄れそうで嫌なのかも笑。

 

・庚の正財(日干:丁)=剛

積極的にいろんなものに投資する。お金を増やすならコツコツ貯金するよりも投資で動くのが好き(投資をお金の戦場だと思って燃えているかも・・・)

家庭では、武人の親、のような愛情になるかも。最近では、体罰や厳しい子育てはご法度のような空気があるが、この庚の正財に限っては、時として厳しく接するのが愛情になる。

あるいは、外と戦って家庭を守る、という形での家族愛になる。

 

・辛の正財(日干:丙)=柔鋭

特別意識のある家庭、資産形成、自己投資。

自己投資に特別意識があるということは、全正財中最も「自己投資での自分への愛」に優れるということでもある。

財星の「計画性、実行力、堅実性」に特別意識があるので、日常生活を「特別なもの」と意識し、一瞬一瞬を大事にする想いは、全財星中最も強い(これは、偏財(禄存星)にもいえる)。

資産形成では、賢く投資先を変えるとか、特別意識を持てる対象に投資するとか。

 

・壬の正財(日干:己)=流動

変化の多い家庭、資産。これは、丁のように離別を繰り返すという説もあるが、どちらかというと、引越しや転勤が多いイメージ。家庭が壊れはしないが、親の単身赴任があったり、子供が留学などで家を空けることがある、など、家族で過ごす時間が変化しやすい。

資産も、お金の使い方やたまり方に変動が大きいが、丁とは違い、ゼロになって身動きが取れないということではない。

変化を楽しむのは、ある意味一番お金らしい付き合い方かも。

 

・癸の正財(日干:己)=暗流

地味なムードの家庭。一緒にいる時間や家族愛をコツコツ積み重ねることで、「色々と大変で辛い時もあったけど、この家庭で過ごせてよかった」と、晩年振り返って感じるものがありそう。

これは家族だけではなく、自身の日常生活の積み重ねで作り上げた「自身の人生」についてもいえること。

また、資産形成は、お金をコツコツ集める(貯める)貯蓄が最も似合う世界。