新しく何かを始める
リスクを取って何かにチャレンジする
(リスク=失敗するかも、お金無駄になるかも、傷つくかも)
これが、人生にはつきものです。
この、リスク取るチャレンジがどれくらいできているかで、人間の心の成熟度が決まるといっても過言ではない、という気がしています。
これからの幸せ格差を決めるのは、この、リスク取るチャレンジの行動量だと思いますし、そういう発信がとても増えていますよね。
愚痴を並べて「話聞いて」っていうだけで動かない人はどんどん不幸になり、逆に、日頃の愚痴のタネを原動力に、リスク取る変革行動をする人はどんどん道を切り開いていく。
(新しい自分になったり、何かを変えたりすること自体が、どうなるか先が読めないというリスクそのものです)
とはいえ…
ただ「リスクを厭わずとにかく行動!」ってアドバイスするだけでは、人は動けません。動けたらサイコパスです笑。
なぜなら、
リスクある行動をしようとすると不安がセットでついてくるから。
不安で人は動くことができません。
だからこそ、もし悪いと感じる方向に進んでもオッケー、そうなっても自分は受け入れられるという覚悟(腹括り)か、安心感をまず整えることがとても大切です。
腹括りは、人生バンジージャンプマインドのようなもので、時には必要な状況もありますが、リスク行動のたびにこれやってたら身が持たないです。
バンジーばかりやってる人は、不安リリースを、うえーいのノリで快楽に変換しないとやっていられないのではないでしょうか?
だからこそ、結果がどうなっても私の体も心も大丈夫という安心感を心の基盤にし続けることが、日々のリスク取るチャレンジにおいて重要だと思います。
安心感ベースなら軽い気持ちでチャレンジできますからね。
この安心感って何でできているかというと
失敗しても自分の体が生きていける=食べたり寝たりの日常生活を維持できる
失敗しても自分の心が生きていける
の、体と心の安心感の2つです。
体についての安心感を確保するためには、
日常生活を維持するために必要なお金とモノの最低ラインをあらかじめ把握。
最悪の結果になってもその最低ラインが守れるか?あるいは、守れなくても、他に新しいこと追加して補えると思えるか?を考える。
ということが大切。
いわゆる「お金稼げなくても、バイトすればなんとかなる気がする!」ってやつです。
人の「お金なくなったらどうしよう」という漠然とした不安の本質は、「得た・持ってるお金を使って自分の日常生活を守り続けたい」なのです。
だから、つい漠然とお金を失うことに不安になるときは、冷静になって、自分の日常生活を幸せに維持するために具体的にいくらお金が必要かを意識して、お金をどこまでなくしても大丈夫かを考えることです。
大丈夫そうな範囲なら、「不安だけどお金つかっていい」っていうことになり、安心感をもって行動できるようになります。
お次は心。
お金と違って、数値を見て安心できないものであるところが、ちょっと厄介になるかもしれません。
心の安心感の「失敗しても生きていける」のベースは、自己信頼感(自己肯定感)です。
そして…この自己信頼感ですが…自らの成功体験で楽に大きくなっていけるのですが、成功体験がないうちは、無理矢理上げようとしても、自力では難しいことが多い。
だから、成功体験が少ないうちは、どうしても、人生バンジージャンプマインドで行動しなきゃいけないフェーズがくるのです。
セミナーとかに行っても行動実践する人が少ない理由は、ここにあります。
人生バンジージャンプマインドをもって行動できる人が少ないんです。そりゃそうです、人間の本質は「安心したい、守りたい、不安嫌だ」なのですから…
これを私自身痛感して、そんなバンジージャンプマインドが必須というカラクリを身をもって知って…部下の指導アプローチが変わりましたね。
部下の指導では、新しいことにチャレンジさせるのは日常です。チャレンジしないと成長しませんからね。
だからこそ、これまで自力で成長できていない人の多くは自己信頼感がないからチャレンジできていないということが読めます。
そんな人を成長させ結果を出すには、まずはチャレンジできる安心感を与えること=失敗しても大丈夫と感じる環境作りをすることが、指導者の最初の大仕事だという仮説を私は立てています。
その仮説は、実際の指導で実践し実証されているところです。
私は、指導の最初に、
失敗はいいこと。ただのデータ取り。実験研究でネガティブデータを取って、その解決手段を見つけるでしょう?そのネガティブデータが失敗です。だからどんどん失敗していい。
思ったことは指導者(私)に隠さず素直に言ってほしい。特に、「これやりたいけどできない」は大きな成長のヒントだから、「そんなこと言ったら怒られて傷つきそう」どころか、言われないと指導者の私が傷つきます。その「できない」を「できる」に変えるのが指導です。だから、思ったことを言うというチャレンジ行動してください。
ということを部下にしっかり話しています。
伸び悩んでいる部下は、今のところ全員が、そんな世界ってあるんだ!的なびっくりした反応をしていました。
ですよねー、という感じです。マインドの根っこに自己信頼感が足りないから、チャレンジできずに伸び悩むんですよね、と。
たぶん、みんな、最初はバンジージャンプマインドになっているのですが(声のトーンが不安になってるからわかる…)、
私が何度か、
怒らずに話を聞いて即改善案を出す
失敗後に軌道修正する考え方や失敗データのポジティブ解釈を教えてその場でやらせる→成功体験を積ませる
をやってると、きっとここでみんな心の安心感を得られるのでしょうね。部下がどんどん自分で気づいて動いたり自分を修正したり、勝手に行動できるようになってきます。そして、周りの人から「部下の話し方明るくなったね」と言われるという。
自分自身でも他人でも、リスク取るチャレンジをさせたかったら、まずは安心感を与えることです!
口だけで「チャレンジしなさい」では説得力ゼロです。安心感を与えることが説得になります。
そして、これ、一番大切なことですが
自分に安心感を与えることができて初めて、人にも安心感を与える環境づくりができるようになる。
だから、まずは自分で安心感→チャレンジを実践することです!
人は、自分ができることしか、教えることはできないのだから。