宝石は輝き続けるのじゃ | 郵便配達は2度ベルを鳴らしてダッシュする

郵便配達は2度ベルを鳴らしてダッシュする

主に映画について書いていますが、
それ以外にも
アホホーんなお話をします。ええ。

日本全国の

変態よいこの皆様

こんにちは。

昼は超やりて弁護士。

夜は歌舞伎町NO1ホスト

その正体は・・・わしじゃ!

どうじゃ?ダマされたじゃろう?

 

デタラメはともかく

わしのブログなんて

読んじゃう人はきっと

社会でいじめられ

友達も一人もいなくて

ちちじこまっておることじゃろう。

大丈夫、何をかくそうわしもじゃ!

そんな恵まれない

変態よいこちゃんに

魔法の呪文を授けよう!

「アタシチョウヘンタイナンデスケド」

困った時はこの呪文を

三回唱えるんじゃぞ?ええな?

 

前置きはさておき

今回は少々、マジメな話を

させてもらうので

おもしろ要素は

前半に詰め込んでおいたど。

わしのブログに

おもしろ要素のみを期待されている方は

ここまでで大丈夫じゃ。

 

■■■■■■■

 

今回はわしがどうしても

話しておかなければならない話なので

このブログを利用させてもらうが、

まずはこちらの映画の予告編をご覧いただきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=6Fhmc1JTXY8

 

この映画は「サッドスケッチ」という

わしが、かなり昔に作った

自主制作の映画じゃ。

自費で数百万円もかけ

いろんなことがあったが

結局、納得のいく仕上がりにならず

完成はしたものの

ほぼ公開していない。

今ではただ予告編のみが

youtubeにあるのみじゃ。

 

しかしできの悪かった作品でも

とんでもなく光っている

ダイヤの原石みたいな女優に

出会うことができたんじゃ!

 

この予告編の全編に渡って登場している

彼女の名前は古河沙織さんじゃ。

 

さてその話の前に

まずは簡単に、

この映画のストーリーをご紹介しよう。

 

【サッドスケッチ あらすじ】

 

空き巣を繰り返す主人公の男。

その彼女は引きこもりで

家でスケッチブックに

同じ絵ばかりを描いている。

 

ある日、主人公が一人で空き巣に入ると

不在だと思っていたその家には

住人が寝ていた。

主人公は針金で作ったワイヤーで

その家の人々を、次々に絞殺する。

あらかた金目のものを奪い

その家を出ると

ちょうどその家に帰宅する

長女とすれ違う。

 

主人公がアパートに帰宅すると

相変わらず彼女は、

引きこもってスケッチばかり描いている。

二人は口論になるが

主人公は、なんとか彼女を説得し

二人であてもないドライブに行く。

 

一方、強盗殺人のあった家では

刑事が生き残った長女に話を聞いている。

その女は、主人公がすれ違った女だ。

夜遅くに帰宅したため

殺されずに済んだのだ。

 

その頃、主人公と彼女はドライブを続けている。

しかし結局、口論となり二人は別れる。

 

数日後、

主人公は次の空き巣を狙って出かける。

あてもなく電車に乗ると、

どこかで見たことのある女性を目撃する。

その女性は

自分が犯行後にすれ違った

あの家の生き残りの長女だったのだ。

興味を持った主人公は

その女のあとをつける。

 

家族全員を惨殺されたその女は、

どうやら毎日同じパターンで

生活しているようだ。

駅のロッカーに向かい

中をのぞいている。

しかし主人公には

ロッカーの中に何が入っているか見えない。

 

それからというもの

主人公は毎日、女のあとをつける。

女は毎日ロッカーをのぞいている。

 

ある日、電車の中で

うたた寝をしている女が

手帳を落とす。

主人公がその手帳を拾うと

中には、あのロッカーの鍵が入っている。

 

主人公はいつも女が覗いている

例のロッカーへ向かう。

鍵をあけ、ロッカーの扉を開ける。

中を覗き込む主人公。

その表情からは、

何が入っているかわからない。

 

■■■■■

 

と、こんな映画じゃ。

でな、わしが話したいのは

映画の内容じゃないのだ!

 

先ほどもふれた女優

古河沙織さんのことを

話したいのじゃ!!

 

彼女ははじめ

この映画に出演するはずではなかった。

メイクアップが得意だということなので

メイクのお仕事を頼んでおったのだ。

しかし、打ち合わせ中にわしが

「出演してみる?」と聞いたところ

彼女は目を輝かせ

「やります!」と答えたのだ。

 

とはいえお芝居の経験が

全くない彼女が本当に大丈夫なのか、

わしにもわからない。

しかしわしは

積極的にやりたがっている人と

映画を撮りたかったのじゃ。

 

そして映画がクランクイン。

彼女のお芝居は

まるで演技経験があるかのように

すごかった!

いや・・・凄いでは言葉が足りない。

輝いていた!凄まじかった!

周りにいるどの役の人も

完全に食っていた。

彼女はまさしく

役柄の女性、そのものだったのだ!

 

しかし撮影が進むある日

わしの携帯に意味不明の電話がかかってきた。

 

「あの・・・古河です。

本当に申し訳ないんですけど、

ここまで撮影してきて

申し訳ないんですけど

私、やめます・・・」

 

「いやいや、落ち着いて!あとでもう一回話そう!」

 

わしは、なんのこっちゃわからず

仕事が終わると彼女の家まで行った。

彼女は家までくると

思っていなかったようで

かなり驚いていた。

そしてわしは、ことの真相を知ったのじゃ。

 

彼女は、白血病だった。

毎日病院に通い

血液を入れ替える。

その足で撮影現場にくるので

薬の影響で、かなりフラフラな時もあった。

わしはそうとも知らず

撮影を行なっていたのだ。

 

「もう無理です」

 

彼女は泣きながら言った。

しかしわしは食い下がった。

 

「大丈夫!きっとなんとかなるよ!」

 

今にして思えば

撮影は中止した方がよかったかもしれない。

しかしわしは、自分の映画のことで

頭がいっぱいで

撮影中止など考えられなかったのだ。

 

「どうしても体調が悪い時には

代役でなんとかするよ!だから大丈夫!」

 

わしは、なんて残酷なのだろう。

そして映画の撮影は進んで行った。

 

撮影後半。

ビリヤード場のシーンがあった。

古河さんは、ちょうど誕生日が近くて

わしは、元気付けるためにも

バースデーケーキを用意した。

しかしその日の古河さんは

薬の影響で、かなりフラフラだった。

撮影が終わると

わしはすぐにタクシーに乗せ

彼女にバースデーケーキを渡した。

彼女は目一杯の笑顔でケーキを受け取った。

 

わしが彼女にあったのは

それが最後だったと思う。

 

病気のことを知り

それでも撮影を中止しなかったわしは

最低のクズ野郎で

自分勝手なゲス野郎で

生きている価値もない虫ケラだ。

 

後日、映画の撮影も終わり

ラフで編集作業も終わったので

完成直前の映像をDVDに焼き

古河さんに送った。

すると彼女から手紙が来た。

 

「出倉さんありがとう。

また一緒に映画作りましょうね!」

 

彼女はその数ヶ月後に亡くなった。

 

人づてに聞いた話によると

その後、演技に目覚めた彼女は

本当かどうかわからない話だが

あの、塚本晋也監督の映画の

オーディションに受かったそうだ。

主演は窪塚洋介だったとか。

これは、人づてに聞いた話なので

本当かどうかはわからんけどな。

 

まあでも、古河さんのお芝居は

それくらいすごかった!

 

わしは非力だが

普段の仕事をしながらも

大好きな映画を今も撮り続けている。

わしは最低のクズ野郎なのに

自分が好きな映画を

自分勝手に撮り続けていていいのだろうか?

しかし、やめることができない。

だって約束したからな。

 

「また一緒に映画を作りましょうね!」って。

 

 

 

 

あっ、

そうえいば言い忘れてたけどな、

今回ばかりは全て本当の話じゃ。